齊藤飛鳥
日本の小説家、児童文学作家[1]。別名義に羽生 飛鳥(はにゅう あすか)[2]。
(さいとう あすか、1982年 -)は、齊藤 飛鳥 (さいとう あすか) | |
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ペンネーム | 羽生 飛鳥(はにゅう あすか) |
誕生 |
1982年(41 - 42歳) 日本・神奈川県 |
職業 |
小説家 児童文学作家 |
言語 | 日本語 |
最終学歴 | 上智大学文学部史学科卒業 |
活動期間 | 2010年 - |
ジャンル |
児童文学 推理小説 |
主な受賞歴 |
うつのみやこども賞(2017年) ミステリーズ!新人賞(2018年) 細谷正充賞(2021年) |
デビュー作 | 『おコン草子』(2010年) |
ウィキポータル 文学 |
経歴
編集神奈川県に生まれる[1]。上智大学文学部史学科を卒業する[1][3]。専攻は、日本中世史[4]。大学在学中は、日本児童文学者協会の通信講座で村山早紀のもとで教えを受けた[5]。
2010年、童心社より『おコン草子』を刊行し、児童文学作家としてデビューする[4]。2017年、『へなちょこ探偵24じ』で宇都宮市立中央図書館主催の第33回うつのみやこども賞を受賞する[6][7][4][8]。同年、『禿髪殺し』が東京創元社主催の第14回ミステリーズ!新人賞で最終候補作品に選ばれる[9][4]。翌2018年、歴史ミステリ『屍実盛』で第15回ミステリーズ!新人賞を受賞[1][5]。
2021年、羽生飛鳥名義でミステリーズ!新人賞候補作・受賞作を含む連作短編集『蝶として死す 平家物語推理抄』を刊行[2]。同年、同作で第4回細谷正充賞を受賞[10]。『ミステリマガジン』2022年1月号掲載の「ミステリが読みたい! 2021年版」では国内篇第10位となりミステリデビュー作で最も順位が高かった作品に与えられる新人賞国内篇を受賞した[11]。以降、主に児童文学作品では齊藤飛鳥、大人向けのミステリなどでは羽生飛鳥の名義を用いている[12]。
人物
編集幼い頃から、アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズシリーズ』やモーリス・ルブラン『アルセーヌ・ルパンシリーズ』などの児童向け作品に接している[4]。大学時代は、はやみねかおる『名探偵夢水清志郎事件ノート』シリーズや松原秀行『パソコン通信探偵団事件ノート』、芦辺拓『ネオ少年探偵シリーズ』などを読んでいる[4]。大学卒業後は、エラリー・クイーンやアガサ・クリスティなどの作品に熱中したとしている[4]。好きな小説として、岡田鯱彦『薫大将と匂宮』、ルース・ホワイト『ベルおばさんが消えた朝』、金庸『雪山飛狐』を挙げている[4]。
ミステリ・ランキング
編集- 週刊文春ミステリーベスト10
- 2022年 - 『揺籃の都 平家物語推理抄』17位
- このミステリーがすごい!
- 2022年 - 『蝶として死す 平家物語推理抄』24位
- 本格ミステリ・ベスト10
- 2023年 - 『揺籃の都 平家物語推理抄』16位
- ミステリが読みたい!
- 2022年 - 『蝶として死す 平家物語推理抄』10位
- 2023年 - 『揺籃の都 平家物語推理抄』28位
作品リスト
編集単行本
編集小説
編集- 齊藤飛鳥名義
- 『おコン草子』(2010年10月 童心社)
- 『おコン絵巻お澄ヶ淵の大蛇』(2014年3月 翠琥出版)
- 『子鬼と暮らせば 長月山の仙人さま』(2015年6月 翠琥出版)
- 『へなちょこ探偵24じ』(2015年11月 童心社)
- 『子ども食堂かみふうせん』(2018年11月 国土社)
- 『シニカル探偵 安土真 (1)結成!放課後カイケツ団』(2023年8月 国土社)
- 羽生飛鳥名義
- 『蝶として死す 平家物語推理抄』(2021年4月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2024年3月 創元推理文庫)
- 収録作品:禿髪殺し / 葵前哀れ / 屍実盛 / 弔千手 / 六代秘話
- 『揺籃の都 平家物語推理抄』(2022年6月 東京創元社 ミステリ・フロンティア)
- 『歌人探偵定家 百人一首推理抄』(2024年6月 東京創元社)
エッセイなど
編集- 羽生飛鳥名義
- 『『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ! 鎌倉武士』(2022年9月 PHP研究所)
アンソロジー収録
編集- 「妖と稚児」 - 『妖がささやく』(小川英子、佐々木江利子編、2015年8月 翠琥出版)
- 「弔千手」(再録) - 『本格王2021』(本格ミステリ作家クラブ編、2021年6月、講談社文庫)
雑誌等掲載
編集小説
編集- 齊藤飛鳥名義
- 「楽園を夢見て」 - 『日本児童文学』2014年1・2月号(日本児童文学者協会編、2014年1月 小峰書店)
- 「屍実盛」 - 『ミステリーズ!』vol.91 OCTOBER 2018(2018年10月 東京創元社)
- 「弔千手」 - 『ミステリーズ!』vol.101 JUNE 2020(2020年6月 東京創元社)
- 羽生飛鳥名義
- 「悪僧独尊謎解き善行」 - 『小説新潮』2021年10月号
- 齊藤(羽生)飛鳥名義
- 「『監視⇔監視』――『エクリプス・フェイズ』ソロアドベンチャー「流れよわが涙、と監視官は言った」リプレイ小説」 - 『SF Prologue wave』(2021年12月7日)[12]。TRPGリプレイ小説
- 「『鈍腕センティネルは今日も断崖絶壁』――『エクリプス・フェイズ』ソロアドベンチャー「哀しみのオルガスマシン」リプレイ小説」 - 『SF Prologue wave』(2022年3月13日)[13]
エッセイなど
編集すべて羽生名義。
脚注
編集- ^ a b c d “第15回ミステリーズ!新人賞”. 東京創元社. 2019年7月12日閲覧。
- ^ a b “蝶として死す 平家物語推理抄 - 羽生飛鳥”. 東京創元社. 2021年4月9日閲覧。
- ^ 『へなちょこ探偵24じ』 2015.
- ^ a b c d e f g h “第15回ミステリーズ!新人賞 齊藤飛鳥 インタビュー”. 東京創元社 (2019年2月28日). 2019年7月12日閲覧。
- ^ a b 『子ども食堂かみふうせん』 2018.
- ^ “うつのみやこども賞”. 宇都宮市立図書館. 2019年7月12日閲覧。
- ^ “社会教育委員の会議”. 宇都宮市. 2019年7月12日閲覧。
- ^ “「へなちょこ探偵24じ」に「こども賞」 小学生が選ぶ文学賞 宇都宮中央図書館、5月21日講演会も”. 下野新聞. (2017年5月18日) 2019年7月12日閲覧。
- ^ “第14回ミステリーズ!新人賞”. 東京創元社. 2019年7月12日閲覧。
- ^ “羽生飛鳥『蝶として死す 平家物語推理抄』が第4回細谷正充賞を受賞しました|お知らせ”. 東京創元社 (2021年11月9日). 2021年12月2日閲覧。
- ^ “『自由研究には向かない殺人』『ヨルガオ殺人事件』が海外篇ワンツーフィニッシュ! 「ミステリが読みたい!」2022年版に東京創元社の作品が多数ランクインしました|お知らせ”. 東京創元社 (2021年11月25日). 2021年12月2日閲覧。
- ^ a b “「『監視⇔監視』――『エクリプス・フェイズ』ソロアドベンチャー「流れよわが涙、と監視官は言った」リプレイ小説」齊藤(羽生)飛鳥”. SF Prologue wave (2021年12月7日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ “「『鈍腕センティネルは今日も断崖絶壁』――『エクリプス・フェイズ』ソロアドベンチャー「哀しみのオルガスマシン」リプレイ小説」 齊藤(羽生)飛鳥”. SF Prologue wave (2022年3月13日). 2022年3月18日閲覧。
参考文献
編集- 齊藤飛鳥『子ども食堂かみふうせん』国土社、2018年11月。ISBN 978-4-337-33635-3。
- 齊藤飛鳥『へなちょこ探偵24じ』童心社、2015年11月。ISBN 978-4-494-02043-0。