岩崎悦子
来歴
編集1943年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京教育大学文学部卒業。1968年から2年間、ハンガリーのエトヴェシュ・ロラーンド大学に留学。帰国後、駐日ハンガリー大使館、出版社勤務を経て、1979年5月に出版社ユック舎を創業[1]。そのかたわら、東京外国語大学、外務省研修所などでハンガリー語講師をつとめた[2]。2000年4月にはハンガリー文学の日本紹介に貢献した業績により、ハンガリー大統領より勲章を授与された[3]。2019年2月逝去[4][5]。
著書
編集翻訳
編集- 『パール街の少年たち』(モルナール・フェレンツ著、学習研究社、1968年8月、「少年少女世界文学全集4」に「トム=ソーヤーの冒険」と併録)
- 『パール街の少年たち』(少年少女学研文庫、1969年11月)
- 『パール街の少年たち』(偕成社、2015年9月)
- 『ケースワーカー』(コンラード・ジェルジュ著、恒文社、1982年6月)
- 『ひみつのにあう家』(ヤニコフスキー・エーヴァ著、レーベル・ラースロー絵、大日本図書、1984年7月)
- 『そうはいっても飛ぶのはやさしい』(イヴァン・ヴィスコチル、カリンティ・フリジェシ著、国書刊行会、1992年7月、千野栄一との共訳)
- 『トランシルヴァニアの仲間 ハンガリー短編集』(タマーシ・アーロン他著、恒文社、1997年5月、編訳)
- 『ハンガリー 目で見る世界の国々』(トム・ストライスグス著、国土社、2001年2月)
- 『薔薇の展示会』(エルケーニュ・イシュトヴァーン著、未知谷、2001年12月)
- 『運命ではなく』(ケルテース・イムレ著、国書刊行会、2003年7月)
ハンガリー語学習関連
編集脚注
編集- ^ ユック舎の会社概要によれば、1999年11月に代表取締役を交代とあるので、岩崎悦子が代表を務めたのはその時までと思われる。なおユックはハンガリー語で「風穴」の意味だそうである。
- ^ 来歴については翻訳書の奥付などを参照した。
- ^ 「ハンガリー文芸クラブ」参照。なお岩崎悦子の恩師である徳永康元との受賞であった。
- ^ 「お知らせ : 翻訳者の岩崎悦子さんが亡くなられました。」 - 赤木かん子オフィシャルサイト(2019年2月8日公開、2019年12月17日閲覧)
- ^ 「大橋由香子Twitter 2019年9月14日」の投稿より。
- ^ このハンガリー語学習関連内で共編・共著とあるのはすべて浅津・ケステューシュ・エルジェーベトとによる。