田中彰 (歴史学者)
日本の歴史学者
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田中 彰(たなか あきら、1928年3月20日 - 2011年11月9日)は、日本の歴史学者。北海道大学名誉教授。専門は、日本近代史。
来歴
編集山口県徳山市生まれ。戦中は陸軍予科士官学校に在籍。1953年、東京教育大学文学部卒業。1959年、同大学院文学研究科博士課程修了。都留文科大学助教授、北海道大学文学部助教授、同教授。1991年、北海道大学停年退官。札幌学院大学経済学部教授。2000年、札幌学院大学退職。
陸軍予科士官学校生徒として終戦降伏を迎えた敗戦体験が、幕末・明治維新史研究の起点となる。明治以降の近代日本史を批判的に取り組み、石橋湛山による小国主義(小日本主義)、近代天皇制を軸とした大日本帝国否定論を基調としている。
著書
編集単著
編集- 『明治維新政治史研究――維新変革の政治的主体の形成過程』(青木書店, 1963年)、新版1986年
- 『幕末の藩政改革』(塙書房, 1965年/塙選書, 1981年)
- 『幕末の長州――維新志士出現の背景』(中央公論社[中公新書], 1965年)
- 『体系・日本歴史(5) 明治国家』(日本評論社, 1967年)、のち新版
- 『未完の明治維新』(三省堂, 1968年)、のち新版
- 『明治維新と歴史教育』(青木書店, 1970年)
- 『日本の歴史(24) 明治維新』(小学館, 1976年)
- 『岩倉使節団――明治維新のなかの米欧』(講談社現代新書, 1977年)
- 『近代天皇制への道程』(吉川弘文館, 1979年、同[歴史文化セレクション], 2007年)
- 『明治維新の敗者と勝者』(日本放送出版協会[NHKブックス], 1980年)
- 『日本人と東南アジア――インドネシアで考える』(小学館創造選書, 1983年)
- 『「脱亜」の明治維新――岩倉使節団を追う旅から』(日本放送出版協会[NHKブックス], 1984年)。オンデマンド版2003年
- 『高杉晋作と奇兵隊』(岩波書店[岩波新書], 1985年/同(新版単行判), 1993年)
- 『明治維新観の研究』(北海道大学図書刊行会, 1987年)
- 『松陰と女囚と明治維新』(日本放送出版協会[NHKブックス], 1991年)
- 『明治維新と天皇制』(吉川弘文館, 1992年)
- 『日本の歴史(15) 開国と倒幕』(集英社, 1992年)
- 『幕末維新史の研究』(吉川弘文館, 1996年)
- 『長州藩と明治維新』(吉川弘文館, 1998年)
- 『小国主義――日本の近代を読みなおす』(岩波書店[岩波新書], 1999年)
- 『顧みて、いま』(北海道大学図書刊行会, 1999年)、選書版
- 『日本の歴史(7) 明治維新』(岩波書店[岩波ジュニア新書], 2000年)
- 『北海道と明治維新――辺境からの視座』(北海道大学図書刊行会, 2000年)
- 『吉田松陰――変転する人物像』(中央公論新社[中公新書], 2001年)
- 『岩倉使節団の歴史的研究』(岩波書店, 2002年)
- 『明治維新と西洋文明――岩倉使節団は何を見たか』(岩波書店[岩波新書], 2003年)
- 『近代日本の歩んだ道 「大国主義」から「小国主義」へ』(人文書館, 2005年)
校注ほか
編集- 久米邦武『特命全権大使 米欧回覧実記』 全5巻、校注・解説(岩波文庫, 1977-1982年/岩波書店(単行判5巻組), 1985年)
- 桑原真人と共著『北海道開拓と移民』(吉川弘文館, 1996年)
- 吉田松陰『講孟余話 ほか』(中央公論新社[中公クラシックス], 2002年)。訳者の一員、元版は「日本の名著31 吉田松陰」(松本三之介責任編集、中央公論社, 1973年)
編著
編集- 『少年少女・日本の歴史(7) 明治維新 幕末と明治維新』(偕成社, 1976年)
- 『日本史(6)近代Ⅰ』(有斐閣新書, 1977年)
- 『近代日本の軌跡(1)明治維新』(吉川弘文館, 1994年)
- 『日本の近世(18)近代国家への志向』(中央公論社, 1994年)
- 『近代日本の内と外』(吉川弘文館, 1999年)
- 『幕末維新の社会と思想』(吉川弘文館, 1999年)
- 『幕末維新論集(1)世界の中の明治維新』(吉川弘文館, 2001年)
共編
編集脚注
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