徳山市

日本の山口県にあった市

徳山市(とくやまし)は、山口県の東部にかつてあった

とくやまし
徳山市
徳山市立動物園(現周南市徳山動物園)
徳山市立動物園(現周南市徳山動物園
徳山市旗
徳山市章
徳山市章
徳山市旗 徳山市章
1953年昭和28年)
11月26日
廃止日 2003年4月21日
廃止理由 新設合併
徳山市、新南陽市鹿野町熊毛町周南市
現在の自治体 周南市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中国地方
都道府県 山口県
市町村コード 35205-5
面積 339.87km2.
総人口 103,933
(2003年3月31日)
隣接自治体 防府市下松市新南陽市都濃郡鹿野町佐波郡徳地町熊毛郡熊毛町
市の木 クスノキ
市の花 サルビア
徳山市役所
所在地 745-8655
山口県徳山市岐山通1-1
外部リンク 徳山市 (Archive)
座標 北緯34度03分19秒 東経131度48分23秒 / 北緯34.05514度 東経131.80631度 / 34.05514; 131.80631座標: 北緯34度03分19秒 東経131度48分23秒 / 北緯34.05514度 東経131.80631度 / 34.05514; 131.80631
ウィキプロジェクト

2003年4月21日新南陽市熊毛郡熊毛町都濃郡鹿野町と合併し、新たに周南市となり消滅した。周南市の中核を成す地域でもあり、現在の周南市の施設の大半は旧徳山市の施設を使っている。

地理

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瀬戸内海周防灘)に面しており、一部は中国山地まで地域が広がっている。瀬戸内海沿いの地域は温暖で降雪も少ないものの、北部の須々万(すすま)・須金地区は冬期の積雪が見られる。

また、瀬戸内海に浮かぶ大津島も徳山市の市域であった。

波穏やかで水深のある徳山湾は天然の良港で、戦前には日本海軍燃料廠が置かれ、戦艦大和の沖縄特攻作戦にあたり、1945年(昭和20年)4月1日15時20分、軽巡洋艦矢矧やはぎ」と、「冬月」、「涼月」、「朝霜」、「」、「磯風」、「雪風」、「浜風」の7隻の駆逐艦と共に戦艦「大和」が海上突撃隊として出撃したのは、本土最後の燃料補給地であるここからだった。

歴史

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地域

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瀬戸内海に面した中心市街地と、北部(須々万・須金・向道)地域、西部(戸田・夜市(やじ))地域に大分される。

中心市街地周辺は日本海軍燃料廠に由来する石油精製業や徳山曹達を中心とした重化学工業で第二次世界大戦以前から栄えた。このため環境汚染も進行し、1970年代には徳山湾海底のヘドロから高濃度の水銀が検出されたことから、1976年から湾内の浚渫も行われた[3]

また地理的に山口県東部(周防地域)のほぼ中央に位置していることから、周防地域の中心的な都市でもあった。

北部・西部地域は典型的な中山間地域であり、特に西部地域は新南陽市の大部分を間に挟む地域であったことから、中心地域との結びつきはさほど強くなかった。

行政

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歴代市長

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官選
氏名 就任 退任 任期数 備考
本城嘉守 1935年12月18日 1939年12月17日 1期
2 羽仁潔 1940年6月12日 1945年7月27日 1期
3 玉野三平 1945年9月29日 1947年3月22日 1期
公選
氏名 就任 退任 任期数 備考
長谷川藤七 1947年4月15日 1951年4月14日 1期
2 池清 1951年4月23日 1952年8月24日 1期
3 黒神直久 1952年8月31日 1956年8月30日 1期
4 1956年8月31日 1960年8月30日 2期
5 1960年8月31日 1961年5月21日 3期
6 高村坂彦 1961年6月18日 1965年6月17日 1期
7 1965年6月18日 1969年6月17日 2期
8 1969年6月18日 1973年6月17日 3期
9 1973年6月18日 1976年8月31日 4期
10 河野通重 1976年10月11日 1979年3月7日 1期
11 小川亮 1979年4月22日 1983年4月21日 1期
12 1983年4月22日 1987年4月21日 2期
13 1987年4月22日 1991年4月21日 3期
14 1991年4月22日 1995年4月21日 4期
15 1995年4月22日 1999年4月25日 5期
16 河村和登 1999年4月26日 2003年4月20日 1期

教育

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高等学校

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公立高等学校

私立高等学校

高等専門学校

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大学

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文化

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民間放送である山口放送(テレビ・ラジオ兼営)が徳山市に本社を置いており(現在も周南市に本社がある)、周南地域の情報を取り上げることが多い。

交通

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鉄道

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道路

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高速道路

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国道

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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著名な出身者

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脚注

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  1. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、99頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  2. ^ 「化学工場が大爆発 住民ら一時避難」『朝日新聞』昭和48年(1973年)7月8日朝刊、13版、23面
  3. ^ 試験しゅんせつ 徳山湾の水銀ヘドロ『朝日新聞』1976年(昭和51年)5月10日夕刊、3版、6面

参考文献

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  • 徳山市史編纂委員会 編『徳山市史年表』徳山市役所、1969年12月25日。 

関連項目

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外部リンク

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