伊藤真波
日本の看護師、水泳選手、ヴァイオリニスト
伊藤真波(いとう まなみ、1984年 - )は、日本の看護師、水泳選手、ヴァイオリニスト。20歳の際に交通事故に遭遇したことにより片腕を失い隻腕となった[2]。
いとう まなみ [1] 伊藤 真波 | |
---|---|
生誕 |
野村 真波 [2] 1984年(39 - 40歳) [3] 日本・静岡県静岡市葵区 [4] |
国籍 | 日本 |
経歴
編集水泳を子供の頃得意としていた[5]。また7歳からはバイオリンを習い始めた[6]。
2004年に[7]静岡県内で実習先の病院へバイクで向かう際、交通事故に遭った。その際に右腕が巻き込まれたことにより、右腕を切断した[5]。
近畿義肢製作所へ看護師に適した義手の製作を依頼し、神戸百年記念病院に日本初の義手を用いた看護師として就職した(2016年に休職[8])[5]。
義手を活用するためのリハビリとして2007年に水泳を再開し、2008年北京パラリンピックと2012年ロンドンパラリンピックに出場した[5]。2008年の北京パラリンピックにおいては平泳ぎで4位に入賞した[7]。
映像外部リンク | |
---|---|
演奏動画 | |
Manami Ito one-armed violinist 【Ito/Miyuki Nakajima】 【糸/中島みゆき】伊藤真波 - YouTube |
2011年頃にはバイオリンを再び演奏するため、これに適した義手の製作を近畿義肢製作所へ依頼した[5]。肩甲骨によって背を通したワイヤーを操作することで、バイオリンの弦を動かす[1]。
2021年、2020年東京パラリンピックの聖火リレーの静岡県内区間においてランナーを務めた[9]。
脚注
編集- ^ a b 神谷円香「【この人】義手でバイオリンを弾く看護師 伊藤真波(いとう・まなみ)さん(35)」『東京新聞』2020年2月12日。オリジナルの2022年11月12日時点におけるアーカイブ。2023年12月6日閲覧。
- ^ a b 井川朋宏「【動画】義手で奏でる美しい音色は国内外で反響」『神戸新聞』2018年11月15日。オリジナルの2023年12月6日時点におけるアーカイブ。2023年12月6日閲覧。
- ^ 「パラリンピアン伊藤真波 看護師とアスリートを両立」『日経xwoman』日経BP、2021年5月27日。オリジナルの2022年11月13日時点におけるアーカイブ。2023年12月6日閲覧。
- ^ 「義手のバイオリン奏者 切断の日、母は腕に「20年ありがとう」…パラ開会式で演奏」『テレビ静岡』2021年10月26日。オリジナルの2021年12月6日時点におけるアーカイブ。2023年12月6日閲覧。
- ^ a b c d e 【自分の弱さを乗り越えて】看護師の夢・水泳・パラリンピック・・・片腕がくれたもの 義手をつけた白衣の天使 野村真波【ABCテレビドキュメンタリースペシャル♯33】. 朝日放送テレビ (published 27 May 2023). 2 February 2013.
- ^ Lee, Zinnia (12 November 2020). "One-armed Japanese woman rediscovers passion for violin with prosthetic". サウスチャイナ・モーニング・ポスト. 2023年12月6日閲覧。
- ^ “教育講演会のお知らせ”. 加西市立泉中学校 (2016年9月13日). 2023年12月6日閲覧。
- ^ 「元パラ競泳代表が聖火、「苦労乗り越えた選手に興味持って」」『読売新聞』2021年8月17日。オリジナルの2021年8月18日時点におけるアーカイブ。2023年12月6日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- Manami Ito channel 【伊藤真波】 - YouTubeチャンネル
- 伊藤真波 (@manami.ito_8) - Instagram