葵区

静岡市の区

葵区(あおいく)は、2005年4月1日に誕生した静岡市行政区の一つ。

あおいく
葵区
Mt.Noutoridake from Mt.Shiomidake 02.jpg
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 静岡県
静岡市
団体コード 22101-5
面積 1,073.76km²
(境界未定部分あり)
総人口 251,501
推計人口、2017年11月1日)
人口密度 234人/km²
隣接自治体
隣接行政区
静岡市駿河区清水区
島田市藤枝市榛原郡川根本町
山梨県南アルプス市
南巨摩郡早川町身延町南部町
長野県飯田市伊那市
下伊那郡大鹿村
PRキャラクター
イメージカラー
あおいくん[注釈 1]
葵区グリーン (DIC 214[1])
葵区役所
所在地 420-8602
静岡県静岡市葵区追手町5番1号
北緯34度58分30.6秒東経138度23分0秒座標: 北緯34度58分30.6秒 東経138度23分0秒
葵区役所・静岡市役所静岡庁舎新館
外部リンク 静岡市葵区

葵区位置図

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目次

地理編集

区域は、概ね2003年4月1日に旧清水市と合併する前の旧静岡市域の内、東海道本線以北から旧長田村域を除いたものである[注釈 2]政令指定都市の行政区としては日本一の面積[注釈 3]である。これは葵区の8割以上、静岡市全体の約60%の面積を占める山間部の旧安倍郡(面積849.36km2)を擁するためであり、市街地として利用しやすい低地や平地はきわめて狭小である。また静岡市内の最高地点(間ノ岳 標高3,189.5m)を有する。

葵区の人口のほとんどは区の南部の狭い平野部に集中し、駿河区とともに静岡市の中心市街地を形成している。静岡県の政治経済の中心地として、堅固な地震対策が施されている静岡県庁静岡県警察本部の合同庁舎や、各都市銀行の支店などが置かれている。南部は戦国期の今川時代から駿河地域の中枢であり、徳川時代には徳川家康が晩年に大御所政治を行った駿府城(現在の駿府城公園)が築かれ、紺屋町には陣屋が置かれた。徳川政権の事実上の副都として機能した駿府城南西面の一丁四方に整然と区画された町割りは、家康の行った当時のものとほとんど変わっていない。

区の北部は南アルプスの山々が連なり、人口は少ない。谷間には温泉が点在し、観光客を集めている。井川地区には区の支所が置かれているが、大井川鐵道井川線川根本町方面に走っているため、区の中心との経済的結びつきはやや弱い。

広袤編集

国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、葵区の面積は1,073.76平方キロメートルである[2]

国土地理院によると葵区の東西南北それぞれの端は以下の位置[3][4]。東端は弥生緑地、西端は光岳の南約1.5km百股沢の頭付近 、南端は新東名静岡SAの南約2.1km、北端は間ノ岳である。また、2010年国勢調査結果に基く人口重心は大岩4丁目32付近にある[5]

葵区の広袤
  北端
北緯35度38分45秒 東経138度13分42秒 / 北緯35.64583度 東経138.22833度 / 35.64583; 138.22833 (葵区最北端)
人口重心
北緯35度00分05.67秒 東経138度22分49.40秒 / 北緯35.0015750度 東経138.3803889度 / 35.0015750; 138.3803889 (葵区人口重心)
西端
北緯35度19分28.9秒 東経138度4分59秒 / 北緯35.324694度 東経138.08306度 / 35.324694; 138.08306 (葵区最西端)
区役所
北緯34度58分31秒 東経138度22分59秒 / 北緯34.97528度 東経138.38306度 / 34.97528; 138.38306 (葵区役所)
東端
北緯35度0分27秒 東経138度26分12.9秒 / 北緯35.00750度 東経138.436917度 / 35.00750; 138.436917 (葵区最東端)
 
南端
北緯34度56分59秒 東経138度17分31秒 / 北緯34.94972度 東経138.29194度 / 34.94972; 138.29194 (葵区最南端)
 

安倍奥・井川編集

安倍川上流の安倍奥地区(旧梅ヶ島村大河内村玉川村。静岡駅から梅ヶ島までは45km)、藁科川上流の旧清沢村・旧大川村、大井川上流の旧井川村は、1969年1月1日に旧静岡市と合併した。

2005年4月1日、静岡市の政令指定都市移行に伴い、安倍奥井川は、静岡市街地と共に葵区に含まれている。行政機関は、井川は「葵区役所井川支所」という扱いであり、安倍奥に至っては行政機関は設置されていない[注釈 4]。安倍奥、奥大井では川に沿った標高の低い所に細く長く集落が点在している程度であり、最も大きい集落である井川本村ですら人口が500人に満たない規模なのでコスト面で行政機関を設置することが難しいのがその理由である。

地図を見ると、井川は鉄道が通じている島田川根本町との交流関係の方が深そうであるが、実際には路線バスや乗用車で静岡市街地へ向かうことが多い。市街地に向かう県道は3本あるが、どの県道も山間部を縫うようにして通り狭い上、標高1000m超の富士見峠や大日峠を越える長いワインディング路であるため静岡市街地から井川ダムまで2時間近い所要時間がかかる。近年では長島ダム建設のおかげで大井川鐵道井川線閑蔵駅より大井川下流側の県道が非常によく整備されたため、スーパーマーケットホームセンター程度の日用品の調達には川根本町、島田市川根町方面へ行くことが若干増えているようである。大井川鐵道井川線は本数も少なく、運賃もバスで静岡市街地に行くより高いので、生活の足としては向いていない。紅葉の時期などハイシーズンは多くの観光客で賑わいを見せるが、閑散期(特に冬)はほとんど乗客がおらず、その名の通り「閑散」としている。

井川・安倍奥地区は、富士川沿いのルートが開かれるまでは、山伏峠などを介しての甲州との交通の要衝であり、駿河侵攻の後、永禄年間末期には梅ヶ島金山武田氏の直領となったことから、甲州と関係の深い地域であった。

エリア別編集

葵区役所まちづくり振興課によるブロック分けに基づく分類とする。

第1ブロック(城内、横内)
  • 市の中心市街地を形成。文教地区。
  • 歴史的建築物が多い。
  • 静岡まつり大道芸ワールドカップin静岡は有名。
  • 中心商店街である七間町名店街、呉服町名店街、呉六名店街、紺屋町名店街を抱える。
第2ブロック(安西、田町、駒形)
  • 家屋密集地区で2000年の連続放火では被害が拡大。
  • 安倍川花火大会ではさらに人が集まるので車が道路を通れなくなる。
  • 静岡の地場産業である中小の木工関係を営む事業所が多い。
  • 薩摩土手は家康の命で、江戸時代に薩摩藩(現鹿児島県)の人々によって安倍川を藁科川に合流させるために造られた。薩摩土手の一部は現在「さつま通り」と名付けられ幹線道路の静岡環状線の一部をなしている。
第3ブロック(安東、城北、麻機)
  • 文教地区。静岡高校、城北高校、市中央図書館、城北公園など落ち着いた教育・田園地区(かつて静岡大学がこの地にあったことに由来する。)
  • 単身赴任が一般的でなかった時代は優良企業の社宅なども多かった。
第4ブロック(井宮、賤機、美和)
  • 新東名高速道路[注釈 5]関係事業で、道路拡張や商業の中心部からのシフトで発展しつつある。静清バイパス昭府ICは高架化工事中。
  • 美和は新興住宅地。新東名の開通に伴い安倍川に架かる橋が増えるため、交通がさらに便利になることが期待される。
  • 足久保は古くからの茶産地。
第5ブロック(大河内、梅ケ島、玉川、井川)
  • 広大な山間部で、「安倍奥地区」とも呼ばれる。
  • 井川地区には葵区役所井川支所が置かれている。
  • 井川もみじマラソンはランナーの間で有名。
  • 静岡駅と井川地区を結ぶバスは1日1往復(朝新静岡畑薙第一ダム行、夕方畑薙第一ダム→新静岡行)となっていた(所要時間片道約2時間30分)が、2008年5月31日に直通バスが運行廃止となった。このため、井川地区の住民が公共交通機関で静岡市中心部へ出かける場合、新静岡から横沢までの路線バスと接続する井川地区自主運行バスを利用しなければならなくなったため、日帰りでは行き来がより一層難しくなった。
  • 梅ヶ島温泉は古くからの名湯として知られる。
  • 大河内地区の有東木(うとうぎ)はわさび栽培発祥の地で今でも一大産地である。また伊豆のわさび栽培もここがルーツである。
  • 本山茶(ほんやまちゃ)の産地。
第6ブロック(服織、藁科、清沢、大川)
  • 歴史的な寺が多い。
  • 大川地区は頻繁に映画、ドラマの撮影に利用される。
  • 本山茶(ほんやまちゃ)の産地。
第7ブロック(千代田、西奈)
  • 中層住宅団地・医療施設が多い。
  • 長尾川沿いの土手は散策に適している。
  • 西奈地区からJRを利用の際は、静岡駅や東静岡駅より距離的に近い草薙駅を利用されることが多い。同地区からは静岡駅行きのほか、草薙駅方面のバス路線もある。

隣接する自治体・行政区編集

交通編集

公共機関編集

役所編集

  • 静岡県庁
  • 静岡市役所静岡庁舎・葵区役所
  • 葵区役所井川支所
  • 大川市民サービスコーナー(日向)
  • 大河内市民サービスコーナー(平野)
  • 西奈市民サービスコーナー(瀬名二丁目)
  • 清沢市民サービスコーナー(昼居度)
  • 北部市民サービスコーナー(昭府二丁目)
  • 西部市民サービスコーナー(田町三丁目)
  • 美和市民サービスコーナー(安倍口団地)
  • 東部市民サービスコーナー(千代田七丁目)
  • 梅ケ島市民サービスコーナー(梅ケ島)
  • 麻機市民サービスコーナー(有永)
  • 城東市民サービスコーナー(城東町)
  • 玉川市民サービスコーナー(落合)

生涯学習センター編集

市立図書館編集

警察編集

消防編集

郵便編集

  • 静岡中央郵便局:420-00xx、420-08xx、420-09xx、421-12xx、420-85xx、420-86xx、420-87xx
  • 清沢郵便局:421-13xx
  • 日向郵便局:421-14xx
  • 賤機郵便局:421-21xx
  • 落合郵便局:421-22xx
  • 大河内郵便局:421-23xx
  • 井川郵便局:428-05xx

教育編集

大学編集

専修学校編集

高等学校編集

中学校編集

小中一貫校編集

小学校編集

幼稚園編集

(私立幼稚園は、静岡県私立幼稚園振興協会加盟の園のみ掲載)

学校教育以外の施設編集

認定こども園(幼保連携型)編集

保育所編集

(認可保育所のみ掲載)

区内の町編集

第1ブロック編集

第2ブロック編集

第3ブロック編集

第4ブロック編集

第5ブロック編集

第6ブロック編集

第7ブロック編集

出身者編集

注釈編集

  1. ^ 2006年3月20日制定、同年7月10日公募により命名。デザインは同区出身の漫画家しりあがり寿
  2. ^ ただし、東海道線を跨いで南側となる黒金町、柚木も葵区に含まれる。
  3. ^ 政令指定都市の行政区で面積最小なのは大阪市にある浪速区
  4. ^ なお一部の手続きは、市生涯学習交流館・生涯学習センター分館で可能である。農協郵便局などの金融機関は設置されている。
  5. ^ 開通前は「第二東名高速道路」という仮称だった。
  6. ^ 井宮町は井宮地区から安西地区に変更されたため第4ブロックではなく第2ブロックに属する。

外部リンク編集

  1. ^ 三区のイメージカラー及びロゴマークの制定 (PDF)”. 静岡市ホームページ. p. 7 (2007年7月26日). 2014年6月6日閲覧。
  2. ^ 国土地理院. “全国都道府県市区町村別面積調”. 2014年6月6日閲覧。
  3. ^ 日本の東西南北端点の経度緯度”. 国土地理院ホームページ. 2014年6月6日閲覧。
  4. ^ 静岡県 市区町村の役所・役場及び東西南北端点の経度緯度(世界測地系)”. 国土地理院ホームページ. 2014年6月6日閲覧。
  5. ^ 我が国の人口重心 -平成22年国勢調査結果から-”. 総務省統計局ホームページ. 2014年6月6日閲覧。