アカカンガルー

カンガルー科に分類される有袋類

アカカンガルー(学名:Macropus rufus)は、双前歯目カンガルー科カンガルー属に分類される有袋類。

アカカンガルー
アカカンガルー
アカカンガルー(オス) Macropus rufus
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 双前歯目 Diprotodontia
亜目 : カンガルー型亜目 Macropodiformes
: カンガルー科 Macropodidae
: カンガルー属 Macropus
亜属 : Osphranter
: アカカンガルー M. rufus
学名
Macropus rufus (Desmarest, 1822)[1][2]
和名
アカカンガルー[3][4]
英名
Red kangaroo[1][2][3][5]

分布域

分布

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オーストラリア[1][3][4][5]

形態

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アカカンガルーsadewrtgh5j7ijutgedtgy5u7ytgfcryu5hvrtu7yhgb68okytbrv3gt5yu76443563j

は地球上で一番大きい有袋類体長オス130 - 160センチメートル、メス85 - 105センチメートル[5]。尾長オス100 - 120センチメートル、メス65 - 85センチメートル[5]体重オス66キログラム、メス26.5キログラム[4]。カンガルー属最大種[4][5]。メスよりもオスの方が大型になる。 吻端の体毛が無い皮膚の裸出部(鼻鏡)は大型[3]

オスは喉や胸部から分泌される赤い液により、体毛が赤褐色に染まる[3]。種小名rufusは「赤い」の意で、和名や英名(red)と同義。メスは青みがかった灰色の体毛で被われる[3]

生態

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年間降水量500ミリメートル以下の乾燥した草原や低木林、砂漠などに生息する[4]。群れに含まれる個体が放浪し、最大で約100頭からなる大規模かつ不定形な群れを形成する。主に薄明薄暮時や夜間に活動する[4][5]。昼間は木陰などで休むが[4]、昼間でも活動することもある[5]。高温から皮膚を保護する為に手首を舐め体温低下させている。

食性は植物食で、草本を食べる[3][5]。乾季になると主にイネ科の草を食べるが、採食の際に一度呑み込んだものを吐き出して噛みなおす偽反芻を行う[6]

捕食者はディンゴで、幼獣であればタカ類にも捕食される[5]

繁殖形態は胎生。周年繁殖する。発情周期は35日[4]。オス同士では発情したメスをめぐり、まず体の大きさや腕の筋肉をみせつける誇示行動を行う[4]。次に尾でバランスを取りながら前肢で引っ掻いたり後肢で蹴りを繰り出すボクシングのような闘争を行う[4][5]。妊娠期間は33日[4][5]。1回に1頭の幼獣を産む[5]が休眠し幼獣が育児嚢から出たときに、既に子宮内に受精卵があり続けて幼獣を産むことができる。幼獣は出産時1gに満たない大きさだが自力で育児嚢まで移動する[7]。生後235日は育児嚢の中で生活する[4][5]。授乳期間は1年[5]。オスは生後20 - 24か月、メスは生後15 - 20か月で性成熟する[5]。野生下では22年の生存記録がある[5]

人間との関係

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生息地では食用とされたり、毛皮が利用されることもある[5]

家畜と競合する害獣とみなされることもある[5]

画像

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参考文献

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  1. ^ a b c d Ellis, M., van Weenen, J., Copley, P., Dickman, C., Mawson, P. & Woinarski, J. 2008. Macropus rufus. The IUCN Red List of Threatened Species 2008: e.T40567A10334778. doi:10.2305/IUCN.UK.2008.RLTS.T40567A10334778.en. Downloaded on 12 October 2015.
  2. ^ a b Colin P. Groves, "Macropus (Osphranter) rufus". Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, p. 66.
  3. ^ a b c d e f g 今泉吉典、松井孝爾監修 「アカカンガルー」『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、12、178頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l Peter R. Jarman 「多彩に生きるカンガルー オオカンガルー、アカカンガルーなど」川道美枝子訳『動物たちの地球 哺乳類I 2 カンガルー・コアラほか』第8巻 38号、朝日新聞社1992年、50-53頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Yue, M. 2001. "Macropus rufus" (On-line), Animal Diversity Web. Accessed October 12, 2015 at http://animaldiversity.org/accounts/Macropus_rufus/
  6. ^ オーストラリアに生息する動物たちの豆知識(その2)|オフィシャルブログ|東山動植物園”. www.higashiyama.city.nagoya.jp. 2024年11月19日閲覧。
  7. ^ 『世界文化生物大図鑑 動物 改訂新版』世界文化社、2004年、17頁
  • 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科6 有袋類ほか』、平凡社1986年、103、138-139、141、143、146-147、175頁。

関連項目

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