アカヤマドリ (菌類)

アカヤマドリ(赤山鳥、学名: Leccinum extremiorientale)はイグチ目イグチ科ヤマイグチ属キノコである[1][2]食用キノコ[1][2][3]日本ロシア極東地方韓国、および中国に分布する[1][2]

アカヤマドリ
Leccinum extremiorientale 05.jpg
茨城県潮来市・2016年9月
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
亜門 : 菌蕈亜門 Hymenomycotina
: 真正担子菌綱 Homobasidiomycetes
: イグチ目 Boletales
: イグチ科 Boletaceae
: ヤマイグチ属 Leccinum
: アカヤマドリ L. extremiorientale
学名
Leccinum extremiorientale (Lj.N. Vassiljeva) Singer 1962
和名
アカヤマドリ(赤山鳥)

なお、同名の鳥類にキジ科ヤマドリ属アカヤマドリ (鳥類)がある。

特徴編集

きわめて大型なイグチ科のキノコであり[3]は直径7~25 cm[1]、ときに30 cmを超える個体が見られることもある[2]。幼菌時は半球形で後にまんじゅう型からほぼ平らに開く[1]。傘表面はビロード状で、濃黄土色~帯褐橙色[1][2][3]。初めは脳のしわ状で、傘が開くにつれてしわは伸び、表皮がひび割れて淡黄色の肉が見えるようになる[1][2][3]。縁部は管孔部より外側に膜状に突出する[1][2][3]。管孔は黄色のちオリーブ黄色、孔口は同色で非常に小さい[1][2][3]

は高さ5~15 cm[1]、太さ25~50 mm[1]、表面は淡黄色~黄色で、黄褐色の細粒点~細鱗片で密に被われる[1][2][3]は白色またはやや帯黄色で、きわめて厚く緻密[1]。変色性はないが、空気に触れると僅かに淡紅色となることがある[1]

発生時期は夏~秋[1]コナラクヌギミズナラシイなどブナ科広葉樹林内の樹下に単生~群生する外生菌根菌である[1][2][3]

傘表面
茨城県潮来市・2016年9月
柄・管孔口
潮来市・2016年9月
孔口拡大
潮来市・2016年9月

利用編集

見た目は異様なキノコであるが、食用キノコとして知られている[1][2][3]。生長すると管孔部分にキノコバエなどの虫が入りやすいため、採取時には注意が必要である[2]。傘は柔らかく、柄は程よく硬く歯切れが良い[1]。汁物にすると肉から黄色い煮汁が出てイグチ科特有のうま味が出る[1]。新鮮な管孔部分だけを軽く炒めるとマシュマロのような風味・食感となる[1][2]

近縁種編集

脚注編集

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 『山渓カラー名鑑 日本のきのこ』、p341
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 『おいしいきのこ毒きのこ図鑑』、p193
  3. ^ a b c d e f g h i 『東北きのこ図鑑』、p154

参考文献編集

関連項目編集