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ウルトラセブンの登場怪獣 > アギラ (ウルトラ怪獣)

アギラは、円谷プロダクションが製作した特撮テレビ番組ウルトラセブン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣。英字表記はAGIRA[1][2][3][4]

主人公モロボシ・ダンがウルトラセブンに変身できない場合、彼に代わって戦うカプセル怪獣の1体である。

名前は円谷英二の三男である円谷粲(あきら、元円谷プロダクション副社長、元円谷映像社長)から採られたもの[5][4][6][7]

カプセル怪獣の中では登場が遅いうえ、同じカプセル怪獣であるウインダムミクラスと異なり『ウルトラセブン1999最終章6部作』や『ウルトラマンメビウス』には登場していないことから知名度は低いが、『ウルトラファイト』ではセミレギュラーとして登場していることから登場回数は最も多い[8]

目次

『ウルトラセブン』に登場するアギラ編集

第32話「散歩する惑星」、第46話「ダン対セブンの決闘」に登場。

外観は角竜類に近く、頭の一本角を武器に高い知能と俊敏な動きで敵を惑わすスピード戦法を得意とする。少々のんきで気弱な一面もある。瞼を半分閉じたような目をしている。体色はグレーで、襟巻きは赤。第46話で体色に黒い斑紋が追加された[3][8]

第32話では金色のカプセルから登場。妨害電波によってダンがセブンに変身できなかったため、呼び出される。リッガーを素早い動きで翻弄するが、尻尾攻撃に打ちのめされて敗北する。

第46話では赤いカプセルから登場。ダンがポインターにウルトラアイを置き忘れてきたため、呼び出される。セブンと同じ姿かつ同じ能力のにせウルトラセブンに戸惑ったうえに実力差が大きく、翻弄されて崖から突き落とされる。

  • スーツアクター:鈴木邦夫(第32話)[14]、西京利彦(第46話)[15]
  • デザインは池谷仙克[4][11]。『ウルトラセブン ベストブック』では、恐竜型の怪獣となったのは『セブン』と同時期に放映していた特撮番組『怪獣王子』からの影響と記述している[2]
  • 鳴き声は第32話と第46話で異なる[4]
  • 当初、第32話でリッガーと戦うカプセル怪獣には『ウルトラQ』のパゴス(準備稿「漂流する惑星」)とウインダム(決定稿)が予定されていたが[4][14]、「視聴率アップのために新しいカプセル怪獣を登場させる」という理由でアギラが登場することになった[11]
  • 未発表作品「宇宙人15+怪獣35」ではピグモンに助けられた病身のダンにウインダムと共に召喚され、セブンと共に東京に現れた怪獣軍団と戦うシナリオが予定されていた。
  • ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』で素早い動きを利した体当たりは「ダイノダッシュ」と命名された。

『ウルトラファイト』に登場するアギラ編集

「アギラ窮地に立つ」など『ウルトラファイト』の新撮映像に複数回登場。

  • 身長:45メートル[16]
  • 体重:1万2千トン[16]

ウルトラセブンの子分であるために他の怪獣とは仲が悪く、よく争いに発展しており、手裏剣投げの修行に励むゴドラを馬鹿にして返り討ちにされたりする。セブンの一の子分を標榜する割には非常に弱く、彼の窮地に駆けつけることが多いが、いつも返り討ちにされる。ウーとはライバル関係。ナレーションでは「アギラー」と呼称される。

  • 着ぐるみは『ウルトラセブン』本編使用の物[17]に数本の牙を追加したものだが、経年劣化に加えて造成地での泥にまみれた闘いの連続により、薄汚れている。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するアギラ編集

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。

変身できないダンによってウインダムミクラスと共に召喚され、ドラコベムスターサラマンドラと戦う。素早い動きを駆使し、飛行能力を持つドラコをものともせず追い詰め、角攻撃で空中に突き上げて爆破し、勝利する。

  • ウインダムやミクラスと違って『平成ウルトラセブン』や『ウルトラマンメビウス』では登場しなかったが、本作にて平成以降の映像作品登場を果たした。カプセル怪獣としての映像の出演は『ウルトラセブン』のにせウルトラセブン戦以来41年ぶりで、映像内での初勝利でもある。また、アギラも加えたカプセル怪獣3体が勢揃いして戦うのも、映像ではこれが初である[21][注釈 1]。カプセル怪獣を3体並べたのは、造型担当の品田冬樹による提案である[22]
  • 着ぐるみは新規造形[22][19]

『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』に登場するアギラ編集

大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』第7話「2大怪獣が迫る!」に登場。

バードンに頭を燃やされて虐められていたところに主人公とカネゴンと遭遇し、バトルナイザーの怪獣に助けられる。ウルトラセブンとはぐれたらしく、それを聞いたカネゴンが一緒にセブンを探すと約束したため、彼のバトルナイザーの中に入る。言葉を喋れず、カネゴンに耳打ちする。

ステータスはやはりスピードが高く、さらにアタックも高めであるため、『ウルトラ銀河伝説』での活躍のような強さを見せる。必殺技は、素早い動きを生かした「連続攻撃」、持ち前の突進力を生かして突進し、角かち上げ攻撃を決める「連続角攻撃」、敵に突進した後、セブンにエメリウム光線を撃ってもらう「アギラ、戻れ!」。

その他の作品に登場するアギラ編集

  • 2007年に開かれたライブステージ『ウルトラヒーローバトル劇場』では、Project DMMの歌をどうしても聞きたかったためにセブンに休みをもらって地球に来たとのことでメビウスが預かってきたが、彼より先に地球に到着する。ウルトラマンゼアスに悪い怪獣と勘違いされ、メビウスにカプセル怪獣だと説明されると「ミクラスとウインダムは知っているけどアギラは知らない」と言われ、ショックを受ける。
  • ウルトラゾーン』では、第10話のアイキャッチに仕事を怠けて居眠りしている姿が描かれている[23]。第15話のミニコーナー「怪獣ことわざ」に「喉元過ぎればアギラを忘れる」という絵が登場する[24]ほか、第13話のミニコーナー「怪獣ことわざ」では「ミクラスっこ世にはばかる」のイラストにウインダムとともにミクラスを羨む姿が描かれている[25]
  • ウルトラマンX』第14話「光る大空、繋がる大地」では、ヒカルが大地に味方の怪獣について紹介する際のイメージに、セブンや他のカプセル怪獣(ミクラスウインダム)と共に登場していた。映像は新規撮影。

漫画作品編集

  • 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』ではセブンの試合を観戦しており、文字が書かれた看板や紙を使って表現を執る。ミクラスやウインダムに比べると登場回数が最も多く、セブンのことを「親分」と慕っている。
  • 漫画『ウルトラマンSTORY0』では第59話より登場。惑星オズに生息しており、人間に近い8頭身の身体となっている。暴走したブラックキングからリリパット族を守ろうとするが強固な皮膚に打撃が通じず、眼を付けたナックル星人に捕縛される。しかし、ナックル星人らの調教や洗脳を高い精神力で耐え続け、逃亡を図る。激闘の後は卵をゴライアンに託し、息絶える。その後、孵化した個体はゴライアンからセブンに譲られ、彼のカプセル怪獣となる。

小説作品編集

その他編集

  • ウルトラマンタロウ』に登場するトータス親子は、アギラの出身地・アニマル星へ連れて行かれたという裏設定がある[26]
  • 特撮テレビ番組『チビラくん』第74話に登場するチビラくんの住むカイジュウ町の住人に、アギラのスーツが使用された。ピンクの体色をしている。声は栗葉子
  • めちゃ×2イケてるッ!』では、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』の宣伝を兼ねて他の怪獣たちと共にオーディションを受ける役柄で出演。ウルトラ戦士の味方のため、ウルトラマンベリアルの「ウルトラマンを倒すためなら〜○○」という質問には参加しなかった。
  • プロバスケットボールbjリーグと円谷プロダクションのコラボ企画として開催された、ウルトラ怪獣を各チームのマスコットキャラクターとしてチームに加える「ウルトラ怪獣ドラフト2010」ではノミネート怪獣として候補に挙がったが、指名はされなかった。マグマ星人はツイッターで「アギラはやられ役だから指名される確率は低い」と分析している。
  • 2011年1月1日にBS日テレで放送された『徹底検証! ぼくらのウルトラマン伝説 〜昭和のヒーロー「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」誕生秘話〜』[27]では、『セブン』の中で好きな怪獣5位に選ばれた。
  • ウルトラ怪獣擬人化計画』にて擬人化される。
    • アニメ『怪獣娘(かいじゅうがーるず) 〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』では、アギラの魂を宿した怪獣娘・宮下アキとして登場。同作の主人公を務める。声は飯田里穂が担当。

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ ミクラスとウインダムは『ウルトラセブン1999最終章6部作』第6話にて共演している。

出典編集

  1. ^ a b c d 白書 1982, p. 55, 「ウルトラセブン 怪獣リスト」
  2. ^ a b c d e ベストブック 1993, p. 71
  3. ^ a b c d e 画報 上巻 2002, p. 62
  4. ^ a b c d e f g h ウルトラセブンイズム 2002, p. 123, 文 秋廣泰生「MONSTER PROFILING EXTRA カプセル怪獣」
  5. ^ ウルトラセブンイズム 2002, p. 94, 怪獣+星人=創造デザインの世界.
  6. ^ ウルトラ情報局』2005年1月号、池谷仙克インタビューより。
  7. ^ 僕たち2 2003, p. 21.
  8. ^ a b c d 怪獣列伝 2008, pp. 163-165, 「スピーディーな動きで相手を翻弄した宇宙角竜 カプセル怪獣アギラ」
  9. ^ a b c ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 27, 「ウルトラセブン 全怪獣」
  10. ^ a b c 大辞典 2001, p. 17
  11. ^ a b c d キャラクター大全 ウルトラセブン 2012, p. 27
  12. ^ a b c ウルトラセブン研究読本 2012, p. 223, 「ウルトラセブン 宇宙人・怪獣大図鑑」
  13. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 31
  14. ^ a b ウルトラセブン研究読本 2012, pp. 172 - 173, 「エピソードガイド第32話」.
  15. ^ 制作第46話・大木組制作日報。『ウルトラセブン撮影日誌』復刊ドットコム、2017年。308頁
  16. ^ a b ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 31
  17. ^ 『円谷ヒーロー ウルトラマン全史』講談社 編、講談社〈講談社MOOK〉、2013年、21頁。ISBN 978-4-06-389762-3
  18. ^ a b ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 33
  19. ^ a b c ウルトラ銀河伝説VisualFile 2010, p. 59, 「カプセル怪獣」
  20. ^ a b 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 369
  21. ^ 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE (劇場パンフレット)』小学館『てれびくん』編集部、発行:小学館、販売:松竹、2009年。
  22. ^ a b ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 75, 「造型チーム座談会」
  23. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 59, 「ウルトラゾーンアイキャッチコレクション4」.
  24. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 126, 「怪獣ことわざ7」.
  25. ^ ウルトラゾーン完全ガイド 2012, p. 122, 「怪獣ことわざ6」.
  26. ^ 「ウルトラマンタロウの章 クイントータス/ミニトータス INSIDE STORY」『ウルトラの常識 ウルトラ6兄弟&タロウ篇』双葉社、115頁。ISBN 978-4-575-30460-2
  27. ^ 「徹底検証!ぼくらのウルトラマン伝説」 - BS日テレ(インターネットアーカイブ2011年1月5日分キャッシュ)

参考文献編集

関連項目編集