アズテック・カメラ

イギリスのニュー・ウェイヴ・バンド (1980-1995)

アズテック・カメラAztec Camera)は、1980年スコットランドで、ロディ・フレイムを中心に結成されたニュー・ウェイヴ・バンド。1981年インディーズのポストカード・レコードからデビューした後、6枚のオリジナル・アルバムを発表。1998年からロディ・フレイムはソロ名義でアルバムを発表している。

アズテック・カメラ
Aztec Camera
ロディ・フレイム(1987年)
基本情報
出身地 スコットランドの旗 スコットランド サウス・ラナークシャーイースト・キルブライド
ジャンル ネオ・アコースティック
ギターポップ
ソフィスティ・ポップ
ニュー・ウェイヴ
オルタナティヴ・ロック
インディー・ロック
ポストパンク
活動期間 1980年 - 1995年
レーベル ポストカード・レコード
サイアー・レコード
ワーナー・ブラザース・レコード
公式サイト www.roddyframe.com

日本においては、ペイル・ファウンテンズや、オレンジ・ジュースザ・ブルーベルズ (スコットランドのバンド)エブリシング・バット・ザ・ガールらと共にネオ・アコースティック・サウンド(ネオアコ)の中核をなすグループと位置付けられており、ジャングル・ポップ的、ギターポップ的な指針を示した代表的なグループの一つである。

略歴

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アズテック・カメラは1980年スコットランドイースト・キルブライド出身で当時16歳のロディ・フレイムが中心となり結成された。1981年グラスゴーのレーベルである「ポストカード」からシングル「just like gold」をリリースした。

そして1983年ラフトレードと契約した彼らはファースト・アルバム『ハイ・ランド、ハード・レイン』を発表した。

1984年、メジャーのWEAに移籍し、2作目のアルバム『ナイフ』をリリースする。シングル『オール・アイ・ニード・イズ・エヴリシング』のB面でヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」をカヴァーするも、原曲とはあまりにもかけ離れたアコースティック・ギター主体のアレンジをしたため、日本のヘヴィメタル・ハードロック専門誌「BURRN!」の酒井康によるディスクレビューでは、「ヴァン・ヘイレンを馬鹿にしている」という言いがかりを受けた(1984年12月号)。

その後は音楽性を少しずつ変えつつ、数枚のアルバムをリリースする。

1993年には、坂本龍一音楽プロデューサーに迎えてアルバム『ドリームランド』を発表する。これは坂本のファンであったフレイムたっての依頼であった。

現在、フレイムはソロとして精力的にライブ活動を続けている。

メンバー

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  • ロディ・フレイム (Roddy Frame) - ボーカル、ギター(1964年1月29日 - )
    スコットランド、イーストキルブライド出身。楽曲の作詞作曲を手掛ける。
  • キャンベル・オウエンズ (Campbell Owens) - ベース
  • デイヴ・マルホランド (Dave Mulholland) - ドラムス
    初期メンバー。
  • クレイグ・ギャノン (Craig Gannon) - ギター(1966年7月30日 - )
    1983年-1984年に在籍。その後、ザ・ブルーベルズ、ザ・スミスにも在籍。
  • マルコム・ロス (Malcolm Ross) - ギター
    元ジョセフ・K、オレンジ・ジュース。1984年に加入。
  • デヴィッド・ラフィ (David Ruffy) - ドラムス
    フリッパーズ・ギター『CAMERA TALK』でも2曲で演奏している。

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • 『ハイ・ランド、ハード・レイン』 - High Land, Hard Rain (1983年)
  • 『ナイフ』 - Knife (1984年)
  • 『ラヴ』 - Love (1987年)
  • 『ストレイ』 - Stray (1990年)
  • 『ドリームランド』 - Dreamland (1993年)
  • 『フレストーニア』 - Frestonia (1995年)

コンピレーション・アルバム

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  • 『ニュー・ライヴ&レア』 - New, Live and Rare (1988年) ※日本独自企画盤
  • 『カヴァーズ&レア』 - Covers & Rare (1993年) ※日本独自企画盤
  • 『ザ・ベスト・オブ・アズテック・カメラ』 - The Best of Aztec Camera (1999年)
  • Deep and Wide and Tall (2005年)
  • Walk Out to Winter:The Best of Aztec Camera (2011年)
  • 『過去・未来』 - Backwards And Forwards (1985年)

シングル

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タイトル 全英シングルチャート[1] 全英インディーズチャート 全米 モダンロックチャート[2] 全豪チャート 収録アルバム
1981 "Just Like Gold" - 10 - - -
"Mattress of Wire" - 8 - - -
1982 "Pillar to Post" - 4 - - ハイ・ランド、ハード・レイン
1983 思い出のサニー・ビート
"Oblivious"
47 1 - -
"Walk Out to Winter" 64 3 - -
"Oblivious" (re-issue) 18 - - -
1984 オール・アイ・ニード・イズ・エヴリシング
"All I Need Is Everything"
34 - - - ナイフ
スティル・オン・ファイア
"Still on Fire"
- - - -
1985 "Backwards and Forewards" - - - -
1987 ディープ・アンド・ワイド
"Deep & Wide & Tall"
- - - - ラヴ
1988 "How Men Are" 25 - - -
"Somewhere In My Heart" 3 - - 34
"Working in a Goldmine" 31 - - -
"Deep & Wide & Tall" (re-issue) 55 - - -
1990 クライング・シーン
"The Crying Scene"
70 - 3 - ストレイ
"Good Morning Britain"
(ゲスト参加:ミック・ジョーンズ (ザ・クラッシュ)
19 - 12 -
1992 スパニッシュ・ホースィズ
"Spanish Horses"
52 - - - ドリームランド
1993 ドリーム・スウィート・ドリームス
"Dream Sweet Dreams"
67 - - -
"Birds" - - - -
1995 サン
"Sun"
- - - - フレストーニア

出典

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  1. ^ Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. pp. 35. ISBN 1-904994-10-5 
  2. ^ US Modern Rock Singles”. allmusic.com. 2016年6月5日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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