アネッテ・ディトルト
ドイツのフィギュアスケート選手
アネッテ・ディトルト (ドイツ語: Annette Dytrt, チェコ語: Annette Dytrtová アネッテ・ディトルトバー, 1983年9月7日 - )は、西ドイツ出身の女性、ドイツ、チェコの元フィギュアスケート選手(女子シングル)。
| アネッテ・ディトルト Annette DYTRT |
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2008年NHK杯でのディトルト
ドイツKarel Faifr
Ilona Schindler
ジャンナ・フォレ
A. Vedenin
V. Kopriova
S. Ruttkies
佐藤有香
ミハエル・フース
Costa Natascha Devisch
タチアナ・タラソワ
ISUグランプリシリーズ出場10回。1999年チェコフィギュアスケート選手権優勝、ドイツフィギュアスケート選手権優勝5回（2003年 - 2008年）。姉はフィギュアスケート選手のヴェロニカ・ディトルトヴァー。
経歴 編集
1983年、西ドイツのランツフートでチェコ移民の娘として生まれ、2歳からスケートを始める。
1997-98年シーズンにドイツ所属でISUジュニアシリーズに参戦、表彰台にも上る。翌シーズンはチェコに所属を移し国際競技会に出場、1999年のチェコ選手権に優勝したが、2000-01年シーズンからは所属をドイツに戻す。この後2シーズンは国際競技会に出場していない。
国際競技会に復帰した2002-03年シーズンから2005-06年シーズンまでヨーロッパ選手権や世界選手権、ISUグランプリシリーズに出場。またドイツ選手権を制し続けた。
2006年、ベテランのペアスケート選手ノルマン・イェシェケをパートナーにペアに転向したが、プロ活動を目指すイェシェケは競技選手から引退したため程なくペアを解散。競技会には出場することなく翌シーズンからシングルスケーティングに戻る。2007-08年シーズンには世界選手権で12位、2008-09年シーズンにはヨーロッパ選手権で7位と自己最高順位を更新した。
2009年世界選手権でのディトルトの成績によりバンクーバーオリンピックへのドイツの出場枠を確保したが、2009-10年シーズンにドイツスケート連盟が設定した出場基準[1]を満たす成績を残すことができず、オリンピック代表には選ばれなかった。
2011年5月19日、家族の不幸を理由に競技生活から引退した[2]。
引退後はヤニック・ボヌールとのペアで、アイスショーを中心に活動している。
主な戦績 編集
2002-2003シーズン以降 編集
| 大会/年 | 2002-03 | 2003-04 | 2004-05 | 2005-06 | 2007-08 | 2008-09 | 2009-10 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 世界選手権 | 21 | 15 | 24 | 12 | 18 | |||
| 欧州選手権 | 21 | 11 | 12 | 10 | 12 | 7 | ||
| ドイツ選手権 | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 | 1 | ||
| GPNHK杯 | 8 | 10 | 8 | |||||
| GPロステレコム杯 | 5 | 11 | ||||||
| GPスケートアメリカ | 10 | |||||||
| GPエリック杯 | 7 | 6 | 7 | |||||
| GPボフロスト杯 | 11 | |||||||
| クリスタルスケート | 10 | |||||||
| アイスチャレンジ | 6 | |||||||
| ゴールデンスピン | 6 | 6 | ||||||
| シェーファー記念 | 3 | |||||||
| ネーベルホルン杯 | 8 | 4 | 8 | |||||
| フィンランディア杯 | 6 | 7 | 12 | 10 |
- 2006-2007シーズンはペアに転向。シングル、ペアともに競技会に出場していない。
2001-2002シーズンまで 編集
| 大会/年 | 1996-97 | 1997-98 | 1998-99 | 1999-00 | 2000-01 | 2001-02 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ドイツ選手権 | 6 | 4 | 11 | 4 | ||
| チェコ選手権 | 1 | |||||
| ネーベルホルン杯 | 17 | |||||
| ネペラ記念 | 7 | |||||
| 世界Jr.選手権 | 18 | |||||
| JGPチェコスケート | 9 | |||||
| JGPピルエッテン | 10 | |||||
| JGPサン・ジェルヴェ | 14 | |||||
| JGPハンガリー杯 | 3 | 10 | ||||
| JSソフィア杯 | 9 | |||||
| タリン杯 | 6 J |
- 1998-1999シーズンと1999-2000シーズンはチェコ所属、その他のシーズンはドイツ所属。
詳細 編集
| 2009-2010 シーズン | ||||
| 開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 2009年12月11日-12日 | 2009年ゴールデンスピン（ザグレブ） | 6 45.61 |
6 70.69 |
6 116.30 |
| 2009年11月28日-29日 | 2009年クリスタルスケート（ガラツィ） | 12 33.36 |
9 74.05 |
10 107.41 |
| 2009年11月6日-7日 | ISUグランプリシリーズ NHK杯（長野） | 9 44.86 |
9 81.15 |
8 126.01 |
| 2009年10月31日-11月1日 | 2009年アイスチャレンジ （グラーツ） | 6 49.5 |
8 78.95 |
6 128.45 |
| 2009年10月23日-24日 | ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯（モスクワ） | 12 36.76 |
11 72.98 |
11 109.74 |
| 2008-2009 シーズン | ||||
| 開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
| 2009年3月27日-28日 | 2009年世界フィギュアスケート選手権（ロサンゼルス） | 18 51.04 |
19 80.11 |
18 131.15 |
| 2009年1月20日-25日 | 2009年ヨーロッパフィギュアスケート選手権（ヘルシンキ） | 12 44.06 |
5 92.92 |
7 136.98 |
| 2008年12月18日-21日 | ドイツフィギュアスケート選手権（オーベルストドルフ） | 1 59.88 |
1 107.56 |
1 167.44 |
| 2008年11月27日-30日 | ISUグランプリシリーズ NHK杯 (東京) | 12 37.62 |
8 77.95 |
10 115.57 |
| 2008年10月23日-26日 | ISUグランプリシリーズ スケートアメリカ（エバレット） | 7 48.32 |
11 68.51 |
10 116.83 |
| 2008年10月14日-17日 | 2008年カールシェーファーメモリアル（ウィーン） | 2 51.89 |
3 86.78 |
3 138.67 |
| 2008年9月25日-28日 | 2008年ネーベルホルン杯（オーベルストドルフ） | 5 46.98 |
12 70.69 |
8 117.67 |
| 2007-2008 シーズン | ||||
| 開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
| 2008年3月17日-23日 | 2008年世界フィギュアスケート選手権（ヨーテボリ） | 12 50.99 |
11 93.32 |
12 144.31 |
| 2008年1月21日-27日 | 2008年ヨーロッパフィギュアスケート選手権（ザグレブ） | 9 51.99 |
13 80.96 |
12 132.95 |
| 2007年11月8日-11日 | 2007年ゴールデンスピン（ザグレブ） | 11 39.22 |
5 81 |
6 120.22 |
| 2007年10月12日-14日 | 2007年フィンランディア杯（ヴァンター） | 14 34.56 |
10 79.13 |
10 113.69 |
| 2007年9月27日-29日 | 2007年ネーベルホルン杯（オーベルストドルフ） | 2 51.84 |
6 82.94 |
4 134.78 |
| 2005-2006 シーズン | |||||
| 開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2006年3月20日-26日 | 2006年世界フィギュアスケート選手権（カルガリー） | 10 19.47 |
23 41.90 |
24 75.94 |
24 137.31 |
| 2006年1月16日-22日 | 2006年ヨーロッパフィギュアスケート選手権（リヨン） | - | 12 47.39 |
9 83.72 |
10 131.11 |
| 2005年12月1日-4日 | ISUグランプリシリーズ NHK杯（大阪） | - | 8 46.90 |
8 78.48 |
8 125.38 |
| 2005年11月17日-19日 | ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯（パリ） | - | 7 44.38 |
7 87.50 |
7 131.88 |
| 2005年9月29日-10月2日 | 2005年ネーベルホルン杯（オーベルストドルフ） | - | 9 42.22 |
8 77.14 |
8 119.36 |
| 2004-2005 シーズン | |||||
| 開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
| 2005年3月14日-20日 | 2005年世界フィギュアスケート選手権（モスクワ） | 7 22.50 |
14 47.93 |
14 93.06 |
15 163.49 |
| 2005年1月25日-30日 | 2005年ヨーロッパフィギュアスケート選手権（トリノ） | - | 9 46.41 |
13 80.72 |
12 127.13 |
| 2004年11月25日-28日 | ISUグランプリシリーズ ロシア杯（モスクワ） | - | 6 49.62 |
6 86.58 |
5 136.20 |
| 2004年11月19日-21日 | ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯（パリ） | - | 6 45.74 |
6 78.06 |
6 123.80 |
| 2003-2004 シーズン | |||||
| 開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
| 2004年3月22日-28日 | 2004年世界フィギュアスケート選手権（ドルトムント） | 10 | 20 | 22 | 21 |
| 2004年2月2日-8日 | 2004年ヨーロッパフィギュアスケート選手権（ブダペスト） | - | 12 | 12 | 11 |
| 2003年11月14日-16日 | ISUグランプリシリーズ ラリック杯（パリ） | - | 6 46.30 |
7 86.23 |
7 132.53 |
| 2003年10月9日-12日 | 2003年フィンランディア杯（ヘルシンキ） | - | 7 | 7 | 7 |
| 2002-2003 シーズン | |||||
| 開催日 | 大会名 | 予選 | SP | FS | 結果 |
| 2003年1月20日-26日 | 2003年ヨーロッパフィギュアスケート選手権（マルメ） | 11 | 20 | 22 | 21 |
| 2002年10月8日-10日 | ISUグランプリシリーズ ボフロスト杯（ゲルゼンキルヒェン） | - | 10 | 10 | 11 |
| 2002年10月4日-6日 | 2002年フィンランディア杯（ヘルシンキ） | - | 7 | 5 | 6 |
プログラム使用曲 編集
| シーズン | SP | FS |
|---|---|---|
| 2009-2010 | オペラ「ジャンニ・スキッキ」より私のお父さん 作曲：ジャコモ・プッチーニ 演奏：デイヴィッド・ギャレット |
フォレスト・ガンプ/一期一会 作曲：アラン・シルヴェストリ |
| 2008-2009 | 奇跡の始まり 作曲：ピーター・ガブリエル |
白鳥 動物の謝肉祭より[3] 作曲：カミーユ・サン＝サーンス |
脚注 編集
- ^ http://www.eislauf-union.de/download/Nominierungskriterien-OWS2010.pdf
- ^ KARRIEREENDE ANNETTE DYTRT
- ^ 『ワールド・フィギュアスケート 35』新書館、2008年12月、p.77
