世界フィギュアスケート選手権
世界フィギュアスケート選手権 | |
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2019年世界選手権 女子シングル表彰式 | |
大会概要 | |
英語 | ISU World Championships |
大会種 | ISUチャンピオンシップ |
優勝ポイント | 1200 |
創設年 | 1896年 |
主催 | 国際スケート連盟 |
中継局 | フジテレビ |
前回優勝者 | |
男子前回優勝 | イリア・マリニン |
女子前回優勝 | 坂本花織 |
ペア前回女子 | ディアナ・ステラート・デュデク |
ペア前回男子 | マキシム・デシャン |
ダンス前回女 | マディソン・チョック |
ダンス前回男 | エヴァン・ベイツ |
最多優勝者 | |
男子最多優勝 | 10回 ウルリッヒ・サルコウ |
女子最多優勝 | 10回 ソニア・ヘニー |
ペア最多女子 |
6回 イリーナ・ロドニナ アリオナ・サフチェンコ |
ペア最多男子 | 6回 アレクサンドル・ザイツェフ |
ダンス最多女 | 6回 リュドミラ・パホモワ |
ダンス最多男 | 6回 アレクサンドル・ゴルシコフ |
関連大会 | |
最新大会 | 2024年世界選手権 |
前回大会 | 2023年世界選手権 |
次回大会 | 2025年世界選手権 |
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世界フィギュアスケート選手権(せかいフィギュアスケートせんしゅけん、英: ISU World Figure Skating Championships)は、国際スケート連盟 (ISU) が主管轄で行うフィギュアスケート単独の大会としては最大の大会である。男子、女子、ペア、アイスダンスの4種目が行われる。
国際スケート連盟のランキング算出ポイントでは、オリンピックと同等の高い格が与えられている。
各国の大会出場枠は最大3名(組)で、この大会の成績(3名派遣の国は上位2人、その他の場合は全出場選手の成績)で翌年の世界選手権の(翌年にオリンピックがある場合はオリンピックも)出場人数が決められる。
歴史
編集世界フィギュアスケート選手権の歴史は古いが、昔から現在のような形で行われていたわけではない。
1896年に初めて世界フィギュアスケート選手権がロシアのサンクトペテルブルクで開かれた。当初は男子の競技しか行われていなかったが、女子の出場を禁止する規定はなかったため、1902年のロンドン大会にイギリスの女子選手であるマッジ・サイアーズが「男子シングル」に出場して銀メダルを獲得した。これを契機に翌1903年から女子の出場を禁止する規定が追加されるが、1906年、女子シングルの大会が創設、初めて国際スケート連盟女子フィギュアスケート選手権(ISU championships for Ladies Figure Skating)がスイスのダボスで行われた。また1908年には国際スケート連盟ペアフィギュアスケート選手権(ISU championships for Pair Figure Skating)がサンクトペテルブルクで行われた。これら2つの大会が、世界選手権となったのは1924年のことだった。
1930年、それまで別々に開催されていた男子、女子、ペアの各世界選手権が、はじめて一緒に開催され、その開催地もアメリカのニューヨークと、はじめてヨーロッパ以外の開催地となった。その後、1940年から1946年にかけては第2次世界大戦の影響で中断され、再び1947年に、スウェーデンのストックホルムにおいて開催された。
1952年には、新たにアイスダンスを加えた大会がフランスのパリで開かれ、ほぼ現在と同じ形となった。
戦時中を除くと1961年にチェコスロバキア(現在のチェコ)のプラハで行われる予定だった大会と2020年にカナダのモントリオールで行われる予定だった大会の2度が中止となっている。1961年大会は出場予定だったアメリカ代表選手が搭乗したサベナ航空548便が墜落して全員が犠牲となる悲劇に見舞われたため、2020年大会は新型コロナウイルスのパンデミックによる影響を受けたためである。
アジア地域では、1977年に初めて日本の東京において開催された。2004-2005年シーズンからは現行のISUジャッジングシステムにより採点が行われている。
有力国の移り変わり
編集最初にフィギュアスケート競技が盛んになったのはヨーロッパである。第2次世界大戦前にヨーロッパ地域以外で開催されたのはわずかに2回のみであり、好成績は主にノルウェー・ドイツ・スウェーデン・フィンランド・オーストリアといったヨーロッパ諸国の選手が挙げていた。
戦後、シングル、ペアにおいては1947年にバーバラ・アン・スコットが女子シングルで優勝して以来北米の2国・アメリカ・カナダの活躍がめざましい。1952年に始まったアイスダンスにおいては近年では北米から多くのメダリストを輩出しており、2011年には表彰台を独占した。
1990年代後半の数年間はロシアが女子シングルを除き優勝を独占し、席捲する勢いであった。
ISUジャッジングシステムが採用された2005年以降は頻繁に優勝者が交代し、また女子シングルとペアにおいてはアジア地域の選手が世界をリードするようになっている。
アジアからの優勝者は1989年女子シングルの伊藤みどりが最初である。ペア(2002年申雪・趙宏博組が初)、男子シングル(2010年髙橋大輔が初)でも優勝者を出しているが、アイスダンスでは2018年村元哉中・クリス・リード、2023年村元・髙橋の11位が最高成績である。
アフリカ、オセアニア、南アメリカ地域からのメダリストは出ていない。
メダル
編集SP/FS(RD/FD)総合成績の第1位には金メダル、2位は銀メダル、3位は銅メダルが授与されるが、ISUチャンピオンシップの試合(世界フィギュアスケート選手権、ヨーロッパフィギュアスケート選手権、四大陸フィギュアスケート選手権、世界ジュニアフィギュアスケート選手権)ではSP(RD)とFS(FD)それぞれ1位~3位の選手にも総合成績メダルを縮小したデザインのスモールメダルが授与される。
メダル材質は長らく無垢の金・銀・銅が用いられていたが、材料費高騰により2017-2018シーズンからメダルデザインを変更。サイズが大きくなり、無垢からメッキへと変更された。またメダルストラップも5色ストライプ織から青色単色に変更となった。これはスモールメダルでも同様である。
出場枠
編集各国(地域[1])の出場枠は、種目ごとに、前年の世界フィギュアスケート選手権での順位ポイントによって決定される[2]。
順位ポイントは以下のように定められている。
- 予選を通過できず、ショートプログラムまたはリズムダンスに進出できなかった選手・チームは、20ポイントで計算する。
- フリースケーティングまたはフリーダンスに進出できなかった選手・チームは、18ポイントで計算する。
- フリースケーティングまたはフリーダンスに進出し、16位以下の順位の選手・チームは、16ポイントで計算する。
- フリースケーティングまたはフリーダンスに進出し、15位以上の順位の選手・チームは、順位がそのままポイントになる。
このポイントを基に、各国(地域)のその年の出場枠の数により、以下に示す基準で次の年の出場枠を決定する。なお、出場枠は最大3人(組)までに限られており、前年の世界フィギュアスケート選手権に参加しなかった場合でも、各国(地域)最低1人(組)の出場枠は確保されている。
出場人数(組) 3枠になる条件 2枠になる条件 1 2ポイント以下(2位以内) 10ポイント以下(10位以内) 2 合計が13ポイント以下 合計が28ポイント以下 3 成績上位の2人(組)に対して
2人(組)の時の計算方法を適用成績上位の2人(組)に対して
2人(組)の時の計算方法を適用
2025 年
編集2024年世界選手権の結果を受け、2025年にボストンで行われる世界選手権における複数出場枠が与えられた国(地域)は、以下の通りである。
国(地域) | 男子 シングル |
女子 シングル |
ペア | アイス ダンス |
合計 |
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アメリカ | 3 | 3 | 2 | 3 | 11 |
日本 | 3 | 3 | 3 | 1 | 10 |
カナダ | 1 | 1 | 3 | 3 | 8 |
イタリア | 2 | 1 | 2 | 2 | 7 |
韓国 | 2 | 3 | 1 | 1 | |
ドイツ | 1 | 1 | 3 | 1 | 6 |
フランス | 2 | 1 | 1 | 2 | |
スイス | 2 | 2 | 1 | 1 | |
オーストラリア | 1 | 1 | 2 | 1 | 5 |
ベルギー | 1 | 2 | 1 | 1 | |
チェコ | 1 | 1 | 1 | 2 | |
フィンランド | 1 | 1 | 1 | 2 | |
イギリス | 1 | 1 | 1 | 2 | |
ジョージア | 1 | 1 | 2 | 1 | |
ハンガリー | 1 | 1 | 2 | 1 | |
ラトビア | 2 | 1 | 1 | 1 | |
リトアニア | 1 | 1 | 1 | 2 |