アメリカ合衆国国務次官
アメリカ合衆国国務省の官職
アメリカ合衆国国務次官(あめりかがっしゅうこくこくむじかん、United States Under Secretary of State)とは、アメリカ合衆国国務省の上級官僚のうち、国務次官補の上に位置し、国務副長官の下に位置する者が使用する称号である。
歴史
編集1919年から1972年までは、国務次官は、国務省の二等官(国務長官の直下)であり、国務長官が不在の場合は国務長官の主席副官、主席補佐官、国務長官代理を務めた。それ以前の二等官は、主席書記官、国務次官補、参事官だった。
1944年以前は、省内の多くの部署が国務次官に直属していた。
1972年7月に制定された外交授権法に基づき、新設された国務副長官によって国務次官が置き換えられた。
役職
編集その他、国務次官(Under Secretary of State)を称号に含む以下の役職がある。
- アメリカ合衆国国務次官(政治担当)(1959年 - )
- アメリカ合衆国国務次官(管理担当)(1953年 - )
- アメリカ合衆国国務次官(経済成長・エネルギー・環境担当)(1946年 - )
- アメリカ合衆国国務次官(公共外交・広報担当)(1999年 - )
- アメリカ合衆国国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)(1972年 - )
- アメリカ合衆国国務次官(民主主義・地球規模問題担当)(2012年 - )
上記の6人の国務次官のほか、国務長官に助言を与える参事官は、国務次官と法的に同等の地位を保持している。