アメリカ合衆国国務長官

アメリカ合衆国国務長官(アメリカがっしゅうこくこくむちょうかん、英語:Secretary of State of the United States)とは、アメリカ合衆国の外交を担当する大統領顧問団の1人。日本、他国の外務大臣に相当する。大統領が指名し、上院の指名承認公聴会での質疑応答を経た後で、上院本会議にて出席議員の過半数以上の賛成多数をもって就任が承認される。なお初代国務長官はトーマス・ジェファーソン2021年1月26日バイデン大統領よりアントニー・ブリンケンが第71代国務長官に指名され、上院にて人事案の承認を経て就任している。

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
国務長官
Secretary of State of
the United States of America
Seal of the United States Secretary of State.svg
国務長官章
Flag of the United States Secretary of State.svg
国務長官旗
Antony Blinken.jpg
現職者
アントニー・ブリンケン(第71代)
Antony John Blinken

就任日 2021年1月26日
行政府
種類閣僚
所属機関大統領顧問団
担当機関国務省
指名大統領
ジョー・バイデン
任命上院の承認
前身外務長官
(Secretary of foreign affairs of the United States of America)
初代就任1789年4月6日
初代トーマス・ジェファーソン
継承第4位
職務代行者国務副長官
(空席)
ウェブサイトwww.state.gov

概説編集

 
ヘンリー・キッシンジャー国務長官宛てに書かれたリチャード・ニクソンの辞表(1974年8月9日)

国務長官は国務省の長であり閣僚の一員であるが、諸外国における外相よりも強力な権限を持ち、時には外交のみならず通商・国家行事なども統括することがある。

また連邦政府の首席閣僚であり、憲法第2条第1節の6の規定に基づき制定された大統領権限継承法の定めるところにより、大統領が欠けた場合のアメリカ合衆国大統領の継承順位副大統領上院議長を兼務)・下院議長上院仮議長に次いで第4位に位置付けられており、非国会議員(立法と行政を厳格に分離する大統領制のもとでは、閣僚が議員を兼ねることは無い)のなかでは最上位である。

このため国務長官の地位は、実務的には大統領に次ぐ事実上の行政府ナンバー2に近い扱いである。これによって政権の支持率までもが左右されることもあるため、当ポストは政権の最重要人事の一つとなっている。1973年リチャード・ニクソン大統領はベトナム和平交渉を主導し各界から信望を得ていたヘンリー・キッシンジャー国家安全保障問題担当大統領補佐官をアメリカ合衆国国務長官に任命し、政権の浮揚を計っている。キッシンジャーはこの直後にノーベル平和賞を受賞したためこの人事は大成功と思われたが、ニクソンは翌年のウォーターゲート事件によって辞任を余儀無くされる。このとき大統領が辞表を提出したのもキッシンジャーに対してであった。

歴代アメリカ合衆国外務長官 (1781-1789)編集

肖像 地元州 就任日 辞任日
1   ロバート・リビングストン ニューヨーク州 1781年10月20日 1783年6月4日
2   ジョン・ジェイ ニューヨーク州 1783年6月4日 1789年3月4日
  ジョン・ジェイ

代理

ニューヨーク州 1789年7月27日 1789年9月15日

歴代アメリカ合衆国国務長官編集

アメリカ合衆国国務長官編集

  国務長官代理
長官 地元州 上院確認投票 就任日 辞任日 大統領
  ジョン・ジェイ

代理

ニューヨーク州 1789年9月15日 1790年3月22日 ジョージ・ワシントン
(つながりなし)
1   トーマス・ジェファーソン バージニア州 1790年3月22日 1793年12月31日
2   エドムンド・ランドルフ バージニア州 1794年1月2日 1795年8月20日
3   ティモシー・ピカリング ペンシルベニア州[1] 1795年8月20日 1795年12月10日
[B]
1795年12月10日 1797年3月4日
1797年3月4日 1800年5月12日 ジョン・アダムズ
(連邦党)
  チャールズ・リー[C]
代理
バージニア州 1800年5月13日 1800年6月5日
4   ジョン・マーシャル バージニア州 1800年6月13日 1801年3月4日
  リーヴァイ・リンカーン[C]
代理
マサチューセッツ州 1801年3月5日 1801年5月1日 トーマス・ジェファーソン
(民主共和党)
5   ジェームズ・マディソン バージニア州 1801年5月2日 1809年3月3日
6   ロバート・スミス メリーランド州 1809年3月6日 1811年4月1日 ジェームズ・マディソン
(民主共和党)
7   ジェームズ・モンロー バージニア州 1811年4月2日 1817年3月3日
ジョン・グラハム

代理

ケンタッキー州 1817年3月4日 1817年3月9日 ジェームズ・モンロー
(民主共和党)
  リチャード・ラッシュ[C]
代理
ペンシルベニア州 1817年3月10日 1817年9月22日
8   ジョン・Q・アダムズ マサチューセッツ州 1817年9月22日 1825年3月3日
ダニエル・ブレント
代理
バージニア州 1825年3月4日 1825年3月7日 ジョン・クィンシー・アダムズ
(民主共和党)
9   ヘンリー・クレイ ケンタッキー州 1825年3月7日 1829年3月3日
ジェイムズ・A・ハミルトン
代理
ニューヨーク州 1829年3月4日 1829年3月27日 アンドリュー・ジャクソン
(民主党)
10   マーティン・V・ビューレン ニューヨーク州 1829年3月28日 1831年5月23日
11   エドワード・リヴィングストン ルイジアナ州 1831年5月24日 1833年5月29日
12   ルイス・マクレーン デラウェア州 1833年5月29日 1834年6月30日
13   ジョン・フォーサイス ジョージア州 1834年7月1日 1837年3月4日
1837年3月4日 1841年3月3日 マーティン・ヴァン・ビューレン
(民主党)
ジェイコブ・マーティン
代理
コロンビア特別区 1841年3月4日 1841年3月5日 ウィリアム・ハリソン
(ホイッグ党)
14   ダニエル・ウェブスター マサチューセッツ州 1841年3月6日 1841年4月4日
1841年4月4日 1843年5月8日 ジョン・テイラー
(ホイッグ党)
  ヒュー・S・レグリー
代理
サウスカロライナ州 1843年5月9日 1843年6月20日
ウィリアム・S・デリック
代理
ペンシルベニア州 1843年6月21日 1843年6月23日
15   エイベル・アップシャー バージニア州 1843年6月24日 1843年7月23日
[D]
1843年7月24日 1844年2月28日
  ジョン・ネルソン[C]
代理
メリーランド州 1844年2月29日 1844年3月31日
16   ジョン・カルフーン サウスカロライナ州 1844年4月1日 1845年3月10日
[E]
17   ジェームズ・ブキャナン ペンシルベニア州 1845年3月10日 1849年3月7日
[E]
ジェームズ・ポーク[E]
(民主党)
18   ジョン・M・クレイトン デラウェア州 1849年3月8日 1850年7月9日 ザカリー・テイラー
(ホイッグ党)
1850年7月9日 1850年7月22日 ミラード・フィルモア
(ホイッグ党)
19   ダニエル・ウェブスター マサチューセッツ州 1850年7月23日 1852年10月24日
  チャールズ・M・コンラッド[B]
代理
ルイジアナ州 1852年10月25日 1852年11月5日
20   エドワード・エヴァレット マサチューセッツ州 1852年11月6日 1853年3月3日
  ウィリアム・ハンター[F]
代理
ロードアイランド州 1853年3月4日 1853年3月7日 フランクリン・ピアース
(民主党)
21   ウィリアム・マーシー ニューヨーク州 1853年3月7日 1857年3月6日
[E]
22   ルイス・カス ミシガン州 1857年3月6日 1860年12月14日 ジェームズ・ブキャナン
(民主党)
  ウィリアム・ハンター[F]
代理
ロードアイランド州 1860年12月15日 1860年12月16日
23   ジェレマイア・ブラック ペンシルベニア州 1860年12月17日 1861年3月5日
[E]
24   ウィリアム・スワード ニューヨーク州 1861年3月5日 1865年4月15日 エイブラハム・リンカーン
(共和党)
1865年4月15日 1869年3月4日 アンドリュー・ジョンソン
(民主党)
25   エリフー・B・ウォッシュバーン イリノイ州 1869年3月5日 1869年3月16日 ユリシーズ・グラント
(共和党)
26   ハミルトン・フィッシュ ニューヨーク州 1869年3月17日 1877年3月4日
1877年3月4日 1877年3月12日
[E]
ラザフォード・ヘイズ[E]
(共和党)
27   ウィリアム・M・エヴァーツ ニューヨーク州 1877年3月12日 1881年3月7日
28   ジェイムズ・G・ブレイン メイン州 1881年3月7日 1881年9月19日 ジェームズ・ガーフィールド
(共和党)
1881年9月19日 1881年12月19日 チェスター・A・アーサー
(共和党)
29   フレデリック・T・フリーリングハイゼン ニュージャージー州 1881年12月19日 1885年3月6日
[E]
30   トーマス・F・バヤード デラウェア州 1885年3月7日 1889年3月6日 グロバー・クリーブランド[E]
(民主党)
31   ジェイムズ・G・ブレイン メイン州 1889年3月7日 1892年6月4日 ベンジャミン・ハリソン
(共和党)
  ウィリアム・ウォートン[G]
代理
マサチューセッツ州 1892年6月4日 1892年6月29日
32   ジョン・F・フォスター インディアナ州 1892年6月29日 1893年2月23日
  ウィリアム・ウォートン[G]
代理
マサチューセッツ州 1893年2月24日 1893年3月6日
グロバー・クリーブランド
(民主党)
33   ウォルター・グレシャム イリノイ州[2] 1893年3月7日 1895年5月28日
  エドウィン・ウール[G]
代理
ミシガン州 1895年5月28日 1895年6月9日
34   リチャード・オルニー マサチューセッツ州 1895年6月10日 1897年3月5日
[E]
35   ジョン・シャーマン オハイオ州 1897年3月6日 1898年4月27日 ウィリアム・マッキンリー
(共和党)
36   ウィリアム・デイ オハイオ州 1898年4月28日 1898年9月16日
  アルヴィー・エイディー[H]
代理
ニューヨーク州 1898年9月17日 1898年9月29日
37   ジョン・ヘイ コロンビア特別区 1898年9月30日 1901年9月14日
1901年9月14日 1905年7月1日 セオドア・ルーズベルト
(共和党)
  フランシス・ルーミス[G]
代理
オハイオ州 1905年7月1日 1905年7月18日
38   エリフ・ルート ニューヨーク州 1905年7月19日 1909年1月27日
39   ロバート・ベーコン ニューヨーク州 1909年1月27日 1909年3月5日
[E]
40   フィレンダー・C・ノックス ペンシルベニア州 1909年3月6日 1913年3月5日 ウィリアム・タフト[E]
(共和党)
41   ウィリアム・J・ブライアン ネブラスカ州 1913年3月5日 1915年6月9日 ウッドロウ・ウィルソン
(民主党)
42   ロバート・ランシング ニューヨーク州 1915年6月9日 1915年6月23日
1915年6月24日 1920年2月13日
  フランク・ライアン・ポーク[I]
代理
ニューヨーク州 1920年2月14日 1920年3月12日
43   ベインブリッジ・コルビー ニューヨーク州 1920年3月23日 1921年3月4日
44   チャールズ・E・ヒューズ ニューヨーク州 1921年3月5日 1923年8月2日 ウォレン・ハーディング
(共和党)
1923年8月2日 1925年3月4日 カルビン・クーリッジ
(共和党)
45   フランク・ケロッグ ミネソタ州 1925年3月5日 1929年3月4日
1929年3月4日 1929年3月28日 ハーバート・フーヴァー
(共和党)
46   ヘンリー・スティムソン ニューヨーク州 1929年3月28日 1933年3月4日
47   コーデル・ハル テネシー州 1933年3月4日 1944年11月30日 フランクリン・ルーズベルト
(民主党)
48   エドワード・ステティニアス バージニア州 1944年12月1日 1945年4月12日
1945年4月12日 1945年6月27日 ハリー・S・トルーマン
(民主党)
  ジョセフ・グルー[I]
代理
ニューハンプシャー州 1945年6月28日 1945年7月3日
49   ジェームズ・F・バーンズ サウスカロライナ州 1945年7月3日 1947年1月21日
50   ジョージ・マーシャル ペンシルベニア州 1947年1月21日 1949年1月20日
51   ディーン・アチソン メリーランド州[3] 1949年1月21日 1953年1月20日
  ハリソン・フリーマン・マシューズ[I]
代理
メリーランド州 1953年1月20日 1953年1月21日 ドワイト・D・アイゼンハワー
(共和党)
52   ジョン・フォスター・ダレス ニューヨーク州 1953年1月21日 1959年4月22日
53   クリスティアン・A・ハーター マサチューセッツ州 1959年4月22日 1961年1月20日
  リヴィングストン・T・マーチャント
代理
コロンビア特別区 1961年1月20日 1961年1月21日 ジョン・F・ケネディ
(民主党)
54   ディーン・ラスク ニューヨーク州[4] 1961年1月21日 1963年11月22日
1963年11月22日 1969年1月20日 リンドン・ジョンソン
(民主党)
  チャールズ・E・ボーレン
代理
コロンビア特別区 1969年1月20日 1969年1月22日 リチャード・ニクソン
(共和党)
55   ウィリアム・P・ロジャーズ メリーランド州 1969年1月22日 1973年9月3日
  ケネス・ラッシュ
代理
フロリダ州 1973年9月3日 1973年9月22日
56   ヘンリー・キッシンジャー コロンビア特別区 78–7 1973年9月22日 1974年8月9日
1974年8月9日 1977年1月20日
[5]
ジェラルド・フォード
(共和党)
  フィリップ・チャールズ・ハビブ
代理
カリフォルニア州 1977年1月20日 1977年1月23日 ジミー・カーター
(民主党)
57   サイラス・ヴァンス ニューヨーク州[6] 発声採決 1977年1月23日 1980年4月28日
[7]
  ウォーレン・クリストファー[K][8]
代理
カリフォルニア州 1980年4月28日 1980年5月2日
  デイヴィッド・D・ニューサム[L][8]
代理
1980年5月2日 1980年5月3日
1980年5月3日 1980年5月3日
  デイヴィッド・D・ニューサム[L][8]
代理
1980年5月3日 1980年5月4日
  ウォレン・クリストファー[K][8]
代理
カリフォルニア州 1980年5月4日 1980年5月8日
58   エドマンド・マスキー メイン州 94–2 1980年5月8日 1981年1月20日
[9]
59   アレクサンダー・ヘイグ コネチカット州 93–6 1981年1月22日 1982年7月5日
[10]
ロナルド・レーガン
(共和党)
  ウォルター・ジョン・ストーセル[K]
代理
カリフォルニア州 1982年7月5日 1982年7月16日
60   ジョージ・シュルツ カリフォルニア州 97–0 1982年7月16日 1989年1月20日
[11]
  マイケル・アマコスト[L]
代理
メリーランド州 1989年1月20日 1989年1月25日 ジョージ・H・W・ブッシュ
(共和党)
61   ジェイムズ・ベイカー テキサス州 99–0 1989年1月25日 1992年8月23日
[12]
62   ローレンス・イーグルバーガー フロリダ州[13] 1992年8月23日 1992年12月8日
[K][14]
休会任命 1992年12月8日 1993年1月20日
[15]
  アーノルド・カンター[L][16]
代理
バージニア州 1993年1月20日 ビル・クリントン
(民主党)
  フランク・ジョージ・ウィズナー[N][16]
代理
コロンビア特別区 1993年1月20日
63   ウォーレン・クリストファー カリフォルニア州 発声採決 1993年1月20日 1997年1月17日
[17]
64   マデレーン・オルブライト コロンビア特別区 99–0 1997年1月23日 2001年1月20日
[18]
65   コリン・パウエル バージニア州 発声採決 2001年1月20日 2005年1月26日
[19]
ジョージ・W・ブッシュ
(共和党)
66   コンドリーザ・ライス カリフォルニア州 85–13 2005年1月26日 2009年1月20日
[20]
  ウィリアム・ジョセフ・バーンズ[L]
代理
コロンビア特別区 2009年1月20日 2009年1月21日
[21]
バラク・オバマ
(民主党)
67   ヒラリー・クリントン ニューヨーク州 94–2 2009年1月21日 2013年2月1日
[22]
68   ジョン・ケリー マサチューセッツ州 94–3 2013年2月1日 2017年1月20日
[23]
  トーマス・シャノン[L]
代理
ミネソタ州 2017年1月20日 2017年2月1日
[24][25][26]
ドナルド・トランプ
(共和党)
69   レックス・ティラーソン テキサス州 55–43 2017年2月1日 2018年3月31日
  ジョン・J・サリバン[K]
代理
マサチューセッツ州 2018年4月1日 2018年4月26日
70   マイク・ポンペオ カンザス州 57–42 2018年4月26日 2021年1月20日
  ダニエル・ベネット・スミス
代理
バージニア州 2021年1月20日 2021年1月26日 ジョー・バイデン
(民主党)
71   アントニー・ブリンケン ニューヨーク州 78–22 2021年1月26日 (現職)

アメリカ合衆国国務長官代理編集

アメリカ合衆国国務長官に限らずアメリカ合衆国上院における新閣僚の承認の手続きには、公聴会・委員会採決・本会議採決などに少なくとも数日から1週間の期間を要する。アメリカ合衆国大統領選挙後の新政権発足時には通常新大統領が全ての閣僚を新たに指名するので、アメリカ合衆国上院はその承認手続きで大忙しとなる。このため新大統領の就任までに新しいアメリカ合衆国国務長官の承認が間に合わず、アメリカ合衆国国務長官が短期間不在になることが多い。こうした事態を極力避けるため、今日ではアメリカ合衆国大統領当選者が就任前にあらかじめ新閣僚の指名を行い、アメリカ合衆国上院はそれに基づいて承認手続きをかなり早い時点で開始することが通例となっている[27]

またアメリカ合衆国国務長官が死去したり職務不能になった場合や(ただしこれまでにそうした例はない)、アメリカ合衆国国務長官が他のポストに転出したり、やむなき理由により直ちに辞任した場合にもアメリカ合衆国国務長官が一時的に不在になることがある。こうした場合はアメリカ合衆国大統領が指名した後任の者をアメリカ合衆国上院が承認するまでの間、他の公職にある者がアメリカ合衆国国務長官の職務を兼任というかたちで代理する。今日ではアメリカ合衆国国務省の次官級の役職にある者がこの代理務めることが多いが、かつては他の省庁の長官や最高裁判所長官などがこれを兼任することもあった。

以下表中の「代」は代理者が引き継いだアメリカ合衆国国務長官の歴代数に対応する。同じ数字が続くところは代理が代理を引き継いでいるためである。「本官」は代理者の本来の公職。

国務長官代理 在任期間 本官
兼任 退任
2 ティモシー・ピカリング 1795年8月20日 1795年12月9日 陸軍長官
3 チャールズ・リー 1800年5月13日 1800年6月5日 司法長官
4 ジョン・マーシャル 1801年2月4日 1801年3月4日 最高裁判所長官[28]
4 リーヴァイ・リンカーン 1801年3月5日 1801年5月1日 司法長官
7 ジェームズ・モンロー 1814年10月1日 1815年2月28日 陸軍長官[29]
7 ジョン・グラハム 1817年3月4日 1817年3月9日 国務省首席事務官
7 リチャード・ラッシュ 1817年3月10日 1817年9月22日 司法長官
8 ダニエル・ブレント 1825年3月4日 1825年3月7日 国務省首席事務官
9 ジェイムズ・ハミルトン 1829年3月4日 1829年3月27日 (民間人[30]
13 ジェイコブ・マーティン 1841年3月4日 1841年3月5日 国務省首席事務官
14 ヒュー・レグリー 1843年5月9日 1843年6月20日 司法長官
14 ウィリアム・デリック 1843年6月21日 1843年6月23日 国務省首席事務官
14 エイベル・アップシャー 1843年6月24日 1843年7月23日 海軍長官
15 ジョン・ネルソン 1844年2月29日 1844年3月31日 司法長官
19 チャールズ・コンラッド 1852年10月25日 1852年11月5日 陸軍長官
20 ウィリアム・ハンター 1853年3月4日 1853年3月7日 国務省首席事務官
22 ウィリアム・ハンター 1860年12月15日 1860年12月16日 国務省首席事務官
31 ウィリアム・ウォートン 1892年6月4日 1892年6月29日 国務次官補
32 ウィリアム・ウォートン 1893年2月24日 1893年3月6日 国務次官補
33 エドウィン・ウール 1895年5月28日 1895年6月9日 国務次官補
36 アルヴィー・エイディー 1898年9月17日 1898年9月29日 第二国務次官補
37 フランシス・ルーミス 1905年7月1日 1905年7月18日 国務次官補
41 ロバート・ランシング 1915年6月9日 1915年6月23日 国務省参事官
42 フランク・ポーク 1920年2月14日 1920年3月12日 国務次官
48 ジョーゼフ・グルー 1945年6月28日 1945年7月3日 国務次官
51 フリーマン・マシューズ 1953年1月20日 1953年1月21日 国務副次官
53 リヴィングストン・マーチャント 1961年1月20日 1961年1月21日 国務次官(政治担当)
54 チャールズ・E・ボーレン 1969年1月20日 1969年1月22日 国務副次官(政治担当)
55 ケネス・ラッシュ 1973年9月3日 1973年9月22日 国務副長官
56 フィリップ・ハビブ 1977年1月20日 1977年1月23日 国務次官(政治担当)
57 ウォレン・クリストファー 1980年4月28日 1980年5月2日 国務副長官
57 デイヴィッド・D・ニューサム 1980年5月2日 1980年5月3日 国務次官(政治担当)
57 リチャード・クーパー 1980年5月3日 1980年5月3日 国務次官(経済担当)
57 ディヴィッド・ニューサム 1980年5月3日 1980年5月4日 国務次官(政治担当)
57 ウォレン・クリストファー 1980年5月4日 1980年5月8日 国務副長官
59 ウォルター・ストーセル 1982年7月5日 1982年7月16日 国務副長官
60 マイケル・アマコスト 1989年1月20日 1989年1月25日 国務次官(政治担当)
61 ローレンス・イーグルバーガー 1992年8月23日 1992年12月8日 国務副長官
62 アーノルド・カンター 1993年1月20日 1993年1月20日 国務次官(政治担当)
62 フランク・ウィズナー 1993年1月20日 1993年1月20日 国務次官(国際安全保障担当)
66 ウィリアム・バーンズ 2009年1月20日 2009年1月21日 国務次官(政治担当)
67 トーマス・A・シャノン・ジュニア 2017年1月20日 2017年2月1日 国務次官(政治担当)
69 ジョン・J・サリバン 2018年4月1日 2018年4月26日 国務副長官
70 ダニエル・ベネット・スミス英語版 2021年1月20日 2021年1月26日 国務副長官

注釈編集

  1. ^ Biographies of the Secretaries of State: Timothy Pickering
  2. ^ Biographies of the Secretaries of State: Walter Quintin Gresham
  3. ^ Biographies of the Secretaries of State: Dean Gooderham Acheson
  4. ^ Biographies of the Secretaries of State: David Dean Rusk
  5. ^ Biographies of the Secretaries of State: Henry A. (Heinz Alfred) Kissinger (1923–)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  6. ^ Biographies of the Secretaries of State: Cyrus Roberts Vance
  7. ^ Biographies of the Secretaries of State: Cyrus Roberts Vance (1917–2002)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  8. ^ a b c d Allexperts.com – Secretary of State Archived 2012-09-27 at the Wayback Machine.
  9. ^ Biographies of the Secretaries of State: Edmund Sixtus Muskie (1914–1996)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  10. ^ Biographies of the Secretaries of State: Alexander Meigs Haig Jr. (1924–2010)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  11. ^ Biographies of the Secretaries of State: George Pratt Shultz (1920–)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  12. ^ Biographies of the Secretaries of State: James Addison Baker III (1930–)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  13. ^ Biographies of the Secretaries of State: Lawrence Sidney Eagleburger
  14. ^ Biographies of the Secretaries of State: Lawrence Sidney Eagleburger (1930–2011)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。 “Served as Acting Secretary of State, Aug 23 – Dec 8, 1992.”
  15. ^ Biographies of the Secretaries of State: Lawrence Sidney Eagleburger (1930–2011)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  16. ^ a b and, Thomas L. Friedman. “Clinton Rounds Out State Dept. Team”. nytimes.com. 2018年3月14日閲覧。
  17. ^ Biographies of the Secretaries of State: Warren Minor Christopher (1925–2011)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  18. ^ Biographies of the Secretaries of State: Madeleine Korbel Albright (1937–)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  19. ^ Biographies of the Secretaries of State: Colin Luther Powell (1937–)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  20. ^ Biographies of the Secretaries of State: Condoleezza Rice (1954–)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  21. ^ Biographies of the Secretaries of State: Condoleezza Rice (1954–)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。 “Under Secretary for Political Affairs William J. Burns served as Acting Secretary of State, January 20–21, 2009.”
  22. ^ Biographies of the Secretaries of State: Hillary Rodham Clinton (1947–)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  23. ^ John Forbes Kerry (1943–)”. U.S. Department of State – Office of the Historian. 2021年3月11日閲覧。
  24. ^ Herman, Steve. “Career Diplomat Becomes Acting Secretary of State with Trump Inauguration”. voanews.com. 2018年3月14日閲覧。
  25. ^ ABC News”. ABC News. 2018年3月14日閲覧。
  26. ^ Under Secretary of State Shannon meets Tillerson: U.S. official” (2017年1月19日). 2018年3月14日閲覧。
  27. ^ 例えばオバマ大統領1期目の内閣でアメリカ合衆国国務長官を務めたヒラリー・クリントンの場合はその指名・承認の経緯は以下の通りだったが、これだけ前もって手続きを始めても承認が新大統領の就任式に間に合わず、結果的に1月20日正午から21日午後までの1日間に渡ってアメリカ合衆国国務長官が不在となり、代理を設置したことがわかる。
    • 2008年11月4日 大統領選挙でバラク・オバマ候補の勝利が確定。
    • 2008年11月中旬 バラク・オバマ次期大統領がヒラリー・クリントン上院議員に次期アメリカ合衆国国務長官就任を打診。
    • 2008年11月21日 ヒラリー・クリントン上院議員が次期国務長官就任を受諾。
    • 2008年12月1日 バラク・オバマ次期大統領がヒラリー・クリントン上院議員を次期アメリカ合衆国国務長官に正式指名。
    • 2009年1月3日 第111議会が開会。
    • 2009年1月8日 大統領選挙人団による投票でバラク・オバマ次期大統領を正式に選出。
    • 2009年1月13日 アメリカ上院外交委員会がヒラリー・クリントン上院議員を召還し公聴会を開始。
    • 2009年1月15日 アメリカ上院外交委員会が賛成16反対1でヒラリー・クリントン次期国務長官を承認。
    • 2009年1月20日 正午をもってバラク・オバマ大統領が44代目アメリカ合衆国大統領に就任した。
    • 2009年1月21日 アメリカ上院本会議が賛成94反対2でヒラリー・クリントン次期国務長官を承認し、同日午後にヒラリー・クリントンが第67代アメリカ合衆国国務長官に就任した。
  28. ^ 国務長官が最高裁長官に転出したことに伴い、前任者本人が後任者承認までの期間を兼任。
  29. ^ 国務長官が陸軍長官に一時転出したことに伴い、前任者本人が国務長官に復職するまでの期間を兼任。
  30. ^ 弁護士。初代財務長官アレクサンダー・ハミルトンの三男。ジャクソン大統領との個人的な親交により、任命者承認までの期間を特例として代理。

外部リンク編集