アート・オブ・ノイズ

アート・オブ・ノイズ (Art of NoiseThe Art of Noise) は、イギリスのエレクトロニック・ミュージックのグループ。

アート・オブ・ノイズ
Art of Noise
Art of Noise live at Liverpool Sound City, 25th May 2017.jpg
アート・オブ・ノイズ(2017年)
基本情報
出身地 イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル サンプリング
ミュジーク・コンクレート
電子音楽[1]
前衛音楽[1]
実験音楽[1]
ニュー・ウェイヴ[1]
シンセポップ
活動期間 1983年 - 1990年
1998年 - 2000年
2017年
レーベル ZTTレコード
アイランド・レコード
共同作業者 デュアン・エディ
トム・ジョーンズ
ラキム
公式サイト www.theartofnoiseonline.com
旧メンバー アン・ダッドリー
J.J.ジェクザリック
ゲイリー・ランガン
トレヴァー・ホーン
ポール・モーリー
ロル・クレーム
著名使用楽器
フェアライトCMI

略歴編集

イタリア未来派の画家、作曲家、楽器発明家である ルイージ・ルッソロの論文「騒音芸術(Art Of Noises)」をグループ名の由来とするアート・オブ・ノイズ[2]は、トレヴァー・ホーンが立ち上げたZTTレコードのサウンドエンジニアからなる、正体不明のユニットとして結成された。ZTTレコードからチャイナ・レコードへ移籍した際に、アン・ダッドリー(キーボード担当)、J.J.ジェクザリック(サンプリング担当)、ゲイリー・ランガン(ミキシング担当)、ポール・モーリーのメンバー名が公表された。[3][4]

1982年、アート・オブ・ノイズの原型となるマルコム・マクラーレンのアルバム『俺がマルコムだ! (Duck Rock)』では[4]、トレヴァー・ホーンがプロデュースを手掛け、アン・ダッドリーとゲイリー・ランガンが全トラックの作曲、演奏、ミキシング、プログラミングを担当した[5]ヒップホップに影響を受け、スクラッチの導入を試みた「Buffalo Gals」がシングルカットされ全英チャート9位(Music Week)を記録した[4][6]

1983年に発表されたイエスのアルバム『ロンリー・ハート』でも、トレヴァー・ホーンがプロデュースを手掛け、J.J.ジェクザリックとゲイリー・ランガンの2人が、エンジニアリング、及びキーボード・プログラミングを担当した。また、シングルカットされた「ロンリー・ハート」は、全米チャート(Billboard Hot 100)1位を記録した[4][7][8]

1983年にミニ・アルバム『イントゥ・バトル (Into Battle With The Art Of Noise)』[9]を発表後、1984年にデビュー・アルバム『誰がアート・オブ・ノイズを…[10]をリリースした。ファースト・シングルの「Beat Box」は、映画『ブレイクダンス』の劇中で使用され[11]、セカンド・シングルの「Close」は、全英チャート8位を記録した[12]。また、サード・シングルの「Moments In Love」は、マドンナイビサで結婚式を挙げた際にBGMとして使用された。[13][14]

1986年、チャイナ・レコードへ移籍しセカンド・アルバム『イン・ヴィジブル・サイレンス』を発表した。デュアン・エディをゲストに迎えたシングル「Peter Gunn」は、全英チャート8位を記録し、1987年にグラミー賞ベスト・ロック・インストルメンタルを受賞した。テレビ番組のキャラクターであるマックス・ヘッドルームとのコラボレーションで話題となった「Paranoimia」は、全英チャート12位を記録した。[2]

1987年、サード・アルバム『イン・ノー・センス? ナンセンス[15]からシングルカットされた「Dragnet (Danger Ahead/Dragnet March)」[16]は、映画『ドラグネット 正義一直線』のテーマ曲としてサウンドトラックにも収録された[17]

1988年、トム・ジョーンズをボーカルに迎えたプリンスのカバー曲「キッス」は、全英チャート5位を記録しグループ最大のヒットとなった。[2]

1999年、アン・ダッドリー、トレヴァー・ホーン、ポール・モーリー、ロル・クレームによって再結成され、ZTTレコードに復帰しアルバム『ドビュッシーの誘惑』を発表し[18]、ヒップホップ・アーティストのラキムをゲストに迎えた「Metaforce」がシングル・カットされた[19]

2017年、累計で100万枚以上のセールスを記録したセカンド・アルバム『イン・ヴィジブル・サイレンス』のリリース30周年を記念して、リブート・ツアーが行われた[20]。また、アン・ダッドリーによるアート・オブ・ノイズのセルフ・カバー・アルバム『プレイズ・アート・オブ・ノイズ』が発表された。[21]

出演編集

1986年MTV Video Music Awardsの表彰式にて、ギタリストのデュアン・エディと共に「Peter Gunn」のスタジオ・ライブを行った。来日時の1986年[4]8月6日には、フジテレビの番組「夜のヒットスタジオ」に出演し「Paranoimia」を披露している。(日本青年館にて東京公演が行われた。)また、本国イギリスでは1988年10月27日にBBCの人気テレビ番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」へトム・ジョーンズと共に出演し、プリンスの原曲で知られる「Kiss」のカバーバージョンを披露した。[22]

ディスコグラフィ編集

アルバム編集

コンピレーション&リミックス・アルバム編集

  • 『ダフト』 - Daft (1986年)
  • 『リ・ワークス・オブ・アート・オブ・ノイズ』 - Re-works of Art of Noise (1986年)
  • 『ザ・ベスト・オブ・アート・オブ・ノイズ』 - The Best of the Art of Noise (1988年)
  • 『アンビエント・コレクション』 - The Ambient Collection (1990年)
  • 『THE FON MIXES』 - The FON Mixes (1991年)
  • 『ドラム・アンド・ベース・コレクション』 - The Drum and Bass Collection (1996年)
  • The Abduction of the Art of Noise (2003年)
  • 『リコンストラクテッド』 - Reconstructed (2004年)
  • 神よ、私の身体に何を…英語版』 - And What Have You Done with My Body, God? (2006年) ※4CDボックスセット
  • 『INFLUENCE』 - Influence (2010年) ※2CD
  • At The End of a Century (2015年) ※2CD+DVD

シングル編集

  • "Beat Box" (1983年)
  • 「モーメンツ・イン・ラヴ (ビートゥン)」 - "Moments In Love" (1983年) and (1985年)
  • 「クローズ」 - "Close (To the Edit)" (1984年)
  • 「クローズ・アップ」 - "Close-Up" (1984年) ※「Close (To the Edit)」の変名12インチ盤
  • 「レッグス」 - "Legs" (1985年) ※「Mr.マリックのテーマ」として知られる。[23]
  • 「パラノイミア」 - "Paranoimia" with Max Headroom (1986年)
  • ピーター・ガン」 - "Peter Gunn" featuring Duane Eddy (1986年)
  • "Legacy" (1986年)
  • ドラグネット」 - "Dragnet" (1987年)
  • 「キッス」 - "Kiss" featuring Tom Jones (1988年)
  • "Yebo!" featuring Mahlathini and Mahotella Queens (1989年)
  • 「アート・オブ・ラヴ」 - "Art of Love" (1990年)
  • "Shades of Paranoimia" (1992年)
  • "Dreaming in Colour" (1998年)
  • "Metaforce" featuring Rakim (1999年)

参考文献・脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d Stephen Thomas Erlewine. “The Art of Noise Biography”. AllMusic. All Media Network. 2018年9月13日閲覧。
  2. ^ a b c [1]「The Art of Noise Online」History
  3. ^ 「The Best Of The Art Of Noise」Wea Japan. 日本盤ライナーノーツ
  4. ^ a b c d e 「Daft」Wea Japan. 日本盤ライナーノーツ
  5. ^ [2]Discogs Malcolm McLaren - Duck Rock
  6. ^ [3]Malcolm McLaren And The World's Famous Supreme Team - Buffalo Gals
  7. ^ [4]Discogs Yes - 90125
  8. ^ [5]Billboard Chart Data base Yes - Owner Of A Lonely Heart
  9. ^ [6]Art of Noise -Into Battle With The Art Of Noise
  10. ^ [7]The Art Of Noise – Who's Afraid Of The Art Of Noise
  11. ^ [8]IMDB - Breakin' Soundtrack
  12. ^ [9]Art of Noise - Close (To The Edit)
  13. ^ [10]ZTT JAPAN Art Of Noise
  14. ^ BRUTUS (ブルータス) 2008年 8/15号 マガジンハウス
  15. ^ [11]Discogs - Art of Noise - In No Sense? Nonsense!
  16. ^ [12]Discogs - Art of Noise - Dragnet
  17. ^ [13]IMDB - Dragnet Soundtrack
  18. ^ [14]Discogs Art Of Noise - The Seduction Of Claude Debussy
  19. ^ [15]Discogs Art Of Noise - Metaforce
  20. ^ [16]アート・オブ・ノイズ、『イン・ヴィジブル・サイレンス』リブート・ツアーで来日公演が決定 ビルボード・ジャパン
  21. ^ [17]Discogs - Art of Noise - Anne Dudley Plays The Art Of Noise
  22. ^ [18]Imdb Top of the Pops 1988.10.27
  23. ^ [19]CD Journal「Mr.マリック、自身のテーマ曲をメインしたアルバムを発売に!」

外部リンク編集