イエスショウズ』(Yesshows)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドイエスの2枚組ライブ・アルバムである。1980年にアトランティック・レコードが発表した。

イエスショウズ
イエスライブ・アルバム
リリース
録音 1976年8月17日-1978年10月28日
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル アトランティック・レコード
プロデュース イエス (クリス・スクワイア)
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 22位(イギリス)[1]
  • 43位(アメリカ)[2]
  • イエス アルバム 年表
    ドラマ
    (1980年)
    イエスショウズ
    (1980年)
    クラシック・イエス
    (1981年)
    テンプレートを表示

    解説 編集

    制作経緯 編集

    1979年の夏、イエスのクリス・スクワイアは、自分のホーム・スタジオでイエスのライブ・アルバムを制作する為に音源を選択してミキシングを行なった。しかしデモ編集が終わり、ロジャー・ディーンによるジャケット・デザインも完成した時点で、他のメンバーがスクワイアによる選曲とミキシングに不満を表明したので、企画は一旦お蔵入りになった[3]

    1980年、ジョン・アンダーソンリック・ウェイクマンが脱退した[4]。残されたスクワイア、スティーブ・ハウアラン・ホワイトは、バグルストレヴァー・ホーンジェフ・ダウンズを迎えて新作アルバムを制作して、8月に『ドラマ』として発表した。彼等が引き続いてツアーを催行する一方で、アトランティック・レコードは12月に本作を発表した[3]

    内容 編集

    本作には、アルバム『リレイヤー』の発表に合わせてアンダーソン、スクワイア、ハウ、ホワイト、パトリック・モラーツが1976年に催行したツアー、アルバム『究極』の発表に合わせてアンダーソン、スクワイア、ハウ、ホワイト、ウェイクマンが1977年に催行したツアー、アルバム『トーマト』の発表に合わせて1978年に催行したツアーの演奏が編集収録された。

    収録曲が1973年に発表されて好評だった3枚組ライブ・アルバム『イエスソングス』と重複していない[注釈 1]ことから、本作は『イエスソングス』の続編という位置づけであったと考えられる。

    「錯乱の扉」と「儀式」は1976年のツアーからの音源。モラーツが参加したイエスの正規のライブ音源は当時、本作とビデオソフトの『イエス/ライヴ 1975』だけだった。

    収録曲 編集

    A面(ディスク1)
    1. パラレルは宝
    2. 時間と言葉
    3. 究極
    B面(ディスク1)
    1. 錯乱の扉
    C面(ディスク2)
    1. クジラに愛を
    2. 儀式(パート1)
    D面(ディスク2)
    1. 儀式(パート2)
    2. 不思議なお話を

    ※印はパトリック・モラーツがキーボード。

    「儀式」はCD化の際に「パート1」と「パート2」を一つの曲としてつなげている。

    レコーディング・メンバー 編集

    脚注 編集

    注釈 編集

    1. ^ 1曲目の「パラレルは宝」の冒頭に、『イエスソングス』にも収録されたストラヴィンスキー作曲の「火の鳥」のテープの最後の約1分20秒が収録された。

    出典 編集

    引用文献 編集

    • Morse, Tim (1996). Yesstories: Yes in Their Own Words. New York: St. Martin's Press. ISBN 0-312-14453-9