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エンジョイエコカードは、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)と大阪シティバスが大阪市交通局時代より継続して発売している、同社の地下鉄ニュートラム大阪シティバスが一日乗り放題となり、一部の観光施設の入場料が割り引かれる磁気カード乗車券である。

本項では同じく大阪市交通局が発売していた共通一日乗車券ノーマイカーフリーチケットについてもここで述べる。

利用方法編集

発売場所で購入した時点では利用日は印字されておらず、利用期限も設定されていない。利用当日に初めて地下鉄の自動改札機またはバス料金収納機のカード投入口に投入すると、表面に利用年月日が印字されて、当日限り有効となる。それ以後は、地下鉄・ニュートラムの場合は、乗車・下車するたびに、裏面に駅名と時刻が印字されていく(最初の乗車駅と時刻は、裏面には印字されない)。バスの乗車記録は印字されない。裏面の印字が一杯になってもそのまま使用できる(ただし、印字はされない)。

持参人一名有効なので、2人同時に乗車しない限り、1枚のカードを2人以上で使い回すこともできる。入場した駅で、列車に乗らずに出場する(入場券のように使う)こともできる。

利用可能区間編集

地下鉄・大阪シティバス・ニュートラム全線。ただし、定期観光バス・イケア鶴浜直行バス・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン直行バスには利用できない。

相互直通運転している他社線(阪急電鉄北大阪急行電鉄近畿日本鉄道)の路線に跨って乗車する場合は、別途その区間の運賃を支払う必要がある。

地下鉄から他社線へ乗り越すときは、エンジョイエコカードで入場し、接続駅(天神橋筋六丁目駅江坂駅長田駅)から下車駅までの乗越運賃を現金精算するか、磁気乗車券(磁気回数券、磁気定期券、スルッとKANSAI対応カード、レールウェイカード等)を2枚重ねて自動改札機で出場する。他社線から地下鉄へ乗り通すときは、接続駅までの磁気乗車券で入場し、エンジョイエコカードと2枚重ねて出場する(エンジョイエコカードは他社線の駅では購入できないので、事前に準備しておく必要がある)。なお、PiTaPaICOCAなどICカード乗車券を併用して直通乗車することはできない(接続駅で一旦下車して改札を出場し、入場し直す必要がある)。

発売金額編集

大人は平日800円、土日祝日600円。小人は平日・土日祝日共通で300円。大人土日祝日用、小人用なら、地下鉄4区(大人320円)又は5区(大人370円)の区間を単純に1往復乗車するだけで、元が取れる計算になる。

原則として、平日と土日祝日はカレンダーどおりに判断する。盆休みや年末年始など土休日ダイヤで運転する期間であっても、カレンダー上で平日なら、平日用のカードが必要である。ただし、平日でも大人土日祝日用が使用できる日が設定されることがある。2014年の年末以降は「エンジョイエコカード 年末年始おでかけキャンペーン」として、曜日にかかわらず年末年始の12月30日~1月3日に大人土日祝日用が使用可能とされている。

発売場所編集

  • 地下鉄駅構内
    • 券売機、定期券発売所、市営交通案内コーナー(新大阪・梅田・天王寺)、市営交通アクセスガイド(なんば)、グッズセンターなんば、売店
  • 大阪シティバス
    • 車内、営業所、操車場

カードデザイン編集

駅窓口やバス車内で発売されているもの(常備券)は、エンジョイエコカード専用の券面デザインで、大人平日用と小人用は緑色、大人土日祝日用は赤色をベースとした多色刷りである。カードには猫をモチーフにした、大阪市交通局のキャラクター「にゃんばろう」が描かれていたが、2018年4月1日からの民営化により券面デザインが変更され、ニュートラム・地下鉄・バスのデザインに変わった。

券売機で発行されるものは、回数カードと共通の淡黄色の単色刷りカードで、発券時に「エンジョイエコカード」と印字される。

なお、券売機では、エンジョイエコカードの発売が開始された2011年10月1日以降も、前身の共通一日乗車券・ノーマイカーフリーチケット(いずれも後述)時代からの旧デザインカード(水色)の在庫を引き続き使用して発券していた。2012年3月初めごろに旧カードの在庫がなくなり、新デザインカード(淡黄色)に切り替わった。このカードにも「にゃんばろう」が描かれていた。こちらも民営化により券面デザインが変更され、色は淡黄色のままだが、券面から「にゃんばろう」が削除された。

料金割引施設編集

カードを以下の施設で提示すると、入場料金等が割り引かれる。ただし、カードに印字されている利用日当日中に限る(未使用のカードや、前日までの利用日が印字されたカードは不可)。

ベイエリア編集

大阪市北部編集

大阪市南部編集

大阪市西部編集

大阪市東部編集

沿革編集

大阪市の「集客都市づくり」プロジェクトの一環として市営交通の利用促進を図るため、1984年7月、「共通一日乗車券」として発売された。前述のとおり地下鉄、バス、ニュートラムが一日乗り放題になる。カードのデザインは何度か変更されたが、共通一日乗車券発売終了前の2011年9月時点では同局の旧キャラクターである「レインボーファミリー」が描かれていた。

1990年4月には毎月20日のノーマイカーデー(20日が日曜・祝日の場合はその日以降の土曜を含む最初の平日)に使用できる「ノーマイカーデーフリーチケット」が発売された。料金は大人600円で共通一日乗車券より安く設定された。カードのデザインは共通一日乗車券とは少し違っていた。1997年7月から「ノーマイカーフリーチケット」と改称し毎週金曜日にも利用可能日が拡大された。他にも臨時で利用可能日が設定されることもあった。

両カードとも、購入した時点では利用日が印字されておらず、自動改札機カードリーダーに通した時に初めて利用日が印字される。このため、必要に応じて買い置きもできた。

バス車内でも発売していた。1990年11月1日からは、当時発売していた乗車券引き換え専用のプリペイドカード「タウンカード」と同サイズとなり、地下鉄全駅の自動券売機でも購入できるようになって、自動改札機にも通せるようになった。自動券売機でも発売を開始した当初は、利用日が直接印字されていた。

2008年12月29日に偽造レインボーカードの使用が発覚したため、2009年1月末をもってレインボーカードを含むスルッとKANSAI対応カードで自動券売機での「共通一日乗車券」および「ノーマイカーフリーチケット」への引き換えができなくなった[1]

2009年12月31日より2010年1月1日(金曜日)にかけて行われた終夜運転でのノーマイカーフリーチケットの利用は1月1日午前3時からとなった(事実上3時までは12月31日としての扱いとなり使用不可だった)。

2011年2月は「まいど!にち おおきにキャンペーン」として、2月中の土曜日および日曜日もノーマイカーフリーチケット利用可能となっていた(21日も通常通り適用日となった)[2]

2011年9月30日をもって共通一日乗車券とノーマイカーフリーチケットは発売終了となり、翌10月1日からは後継として「エンジョイエコカード」が発売された[3]。発売終了時点で、共通一日乗車券は大人850円、小人430円。ノーマイカーフリーチケットは大人600円、小人用は設定がなかった。

2011年9月30日までに購入した未使用の共通一日乗車券とノーマイカーフリーチケットは無手数料での払い戻しを行っている。ただし、ノーマイカーフリーチケット(600円)に限り、エンジョイエコカード大人土日祝日用(600円)とみなして、そのまま利用できる。

2018年4月1日に大阪市交通局の市営地下鉄事業を大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)に、バス事業を大阪シティバスに運営譲渡後は、エンジョイエコカードはOsaka Metroと大阪シティバスが共同で発行する形となった。利用可能区間はOsaka Metroについては従来通り地下鉄・ニュートラム全線で利用可能であるが。大阪シティバスについては旧大阪市営バスからの移管路線のみ利用可能となり、大阪シティバスが路線を開設した、USJ直行バス、IKEA⇔梅田・大正 Express、IKEA⇔なんば Expressは従来通り利用出来ない。

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集