オイランスキアシヒメガエル

オイランスキアシヒメガエル(花魁鋤足姫蛙、学名Scaphiophryne gottlebei)は、ヒメアマガエル科に分類されるカエル

オイランスキアシヒメガエル
オイランスキアシヒメガエル
オイランスキアシヒメガエル
Scaphiophryne gottlebei
保全状況評価
ENDANGERED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[1]
 ワシントン条約附属書II
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
亜目 : Neobatrachia
: ヒメアマガエル科 Microhylidae
亜科 : Microhylinae
: Scaphiophryne
: オイランスキアシヒメガエル
S. gottlebei
学名
Scaphiophryne gottlebei
Busse & Böhme, 1992
和名
オイランスキアシヒメガエル
英名
Red rain frog
Malagasy rainbow frog

分布 編集

マダガスカル南西部

形態 編集

体長は3から4センチメートル。オスよりもメスの方が大型になり、オスは最大でも体長3センチメートルほど。皮膚の表面は疣状の突起がなく滑らか。背面には黒く縁取られた赤やオレンジ、緑、黄緑等の斑紋が入る。四肢の色彩は白く、黒い筋模様が入る。和名は本種の色彩が花魁のように見えることに由来する。

前肢の指の先端が広がり、吸盤状になる。

生態 編集

乾燥地帯にある河川沿いや峡谷沿いにある森林等に生息する。夜行性で、昼間は地中に潜って休む。

食性は動物食で、小型の昆虫類アリシロアリ)等を食べる。

繁殖形態は卵生で、雨季にできた水溜まりに卵を産む。

人間との関係 編集

分布が限定的でペット用の採集により生息数がおびやかされることを懸念して、2002年にワシントン条約附属書IIに掲載された。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。ワシントン条約に掲載されたことにより流通量は激減している。テラリウムで飼育される。ヤシガラ土や腐葉土等の保湿力があり潜りやすい床材を厚めに敷く。夜間に霧吹き等で水分を与えるが、床材の表面が常時湿っているような状態は避ける。小型種であることに加えて口も小さいため、極小サイズの餌(初令-2令のコオロギ、ショウジョウバエ、シロワラジムシ等)が必要になる。

脚注 編集

  1. ^ Franco Andreone, Christopher Raxworthy, Frank Glaw 2008. Scaphiophryne gottlebei. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.1.

参考文献 編集

  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル1 ユーラシア大陸、アフリカ大陸とマダガスカル、オーストラリアと周辺の島々のカエル』、誠文堂新光社2004年、107頁。
  • 海老沼剛 『かえる大百科』、マリン企画、2008年、40頁。
  • 海老沼剛 「The World of FROGS スキアシヒメガエル属」『クリーパー』第43号、クリーパー社、2008年、82、91-93頁。

外部リンク 編集