カルチャー・クラブ

イギリスのポップバンド
カルチャークラブから転送)

カルチャー・クラブ(Culture Club)はイギリスのポップ・ミュージックバンドである。ルックスが華やかで、ニューロマンティックのバンドとしても注目された。代表曲に「君は完璧さ」「タイム」「カーマは気まぐれ」「ミス・ミー・ブラインド」「イッツ・ア・ミラクル」などがある。

カルチャー・クラブ
Culture Club
2016年
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル ニューロマンティック[1]レゲエ[2]
活動期間 1981年 - 1986年
1998年 - 2000年
2014年 -
レーベル ヴァージン・レコード
公式サイト 公式サイト
メンバー ボーイ・ジョージ
ロイ・ヘイ
マイキー・クレイグ英語版
旧メンバー ジョン・モス英語版(1981年-2016年)
モータウン

略歴

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1981年イギリスロンドンで結成。バンドの中心人物は奇抜な女装と、ディープでソウルフルな歌声で人気を博したボーイ・ジョージだった。作詞作曲などの楽曲制作にはメンバー全員が参加しており、レゲエや、ブルー・アイド・ソウルなどの楽曲性でも評価された。また、「君は完璧さ」などのPVではそのストーリー性も話題を呼んだ。

メンバー

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元メンバー

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来歴

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1980年代

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1982年:正式にヴァージン・レコードと契約。5月に「ホワイト・ボーイ」でデビュー。9月にLPキッシング・トゥ・ビー・クレヴァー』、10月には「君は完璧さ」が全1位になる。

1983年:「君は完璧さ」がアメリカでも大ヒットした。シングル「カーマは気まぐれ」をリリースし、全英と全で1位に輝く。日本でも大ヒットし、「♪カマカマカマカマ〜」と当時の小中学生が口ずさむほど馴染み深いものであった。10月に2ndアルバム『カラー・バイ・ナンバーズ』(Colour by Numbers)を発表、22日付全英1位になる(のちに日本のオリコンLPチャートでも1位。日本のオリコン洋楽アルバムチャートでは1983年12月5日付から4週連続1位を獲得[3])。

1984年:『カラー・バイ・ナンバーズ』からシングルカットした「ミス・ミー・ブラインド」「イッツ・ア・ミラクル」といったシングルはどれも大セールスを記録した。6月に開催した2度目の来日公演は大成功を収める。映画『エレクトリック・ドリーム』のサウンドトラック用にシングル「ラヴ・イズ・ラヴ」を発表。10月には3rdアルバム『ハウスオンファイア』とシングル「戦争のうた」をリリースしたが前作以上のヒットには恵まれなかった。同年グラミー賞最優秀新人賞受賞。

1985年:ボーイ・ジョージが参加したバンド・エイドの「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」が1984年から85年にかけてヒットした。「ロック・イン・ジャパン'85来日。

1986年:4thアルバム『ラグジャリー・トゥ・ハートエイク』をリリース、シングル「ムーヴ・アウェイ」は全英7位、全米12位のヒットを記録するも、ボーイ・ジョージのドラッグ事件でバンドは活動停止になり各自ソロ活動に移る。

1990年代

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1998年11月:再結成、コンサートツアー(VH1 Storyteller)と新曲『愛をください」のリリース。ライヴの模様は『ストーリーテラーズ〜帰ってきたカルチャー・クラブ』としてベスト盤をセットにしたライブ・アルバムとしても発売された。

1999年12月:約13年ぶりの5thアルバム『ドント・マインド・イフ・アイ・ドゥ』リリース。

2000年代以降

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2000年3月:15年ぶりに来日公演を行う。その後バンドは再び休止状態に。

2014年:再結成、11月にUSAツアー、12月にUKツアーが開催された。再結成後は現在にいたるまで定期的にライヴを開催している。

2018年:前作から約19年ぶりの6thアルバム『ライフ』を発表。

2023年:創設メンバーの一人であったジョン・モスが2018年のツアーから外されたことを理由に、訴訟を起こしていたが、元バンドメイトがモスに175万ポンド(約2億8470万円)を直ちに支払うことに合意した[4]

日本との関わり

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「ミス・ミー・ブラインド」「イッツ・ア・ミラクル」のMVなどでは漢字や日本人女性が登場するほか「戦争のうた」、日本で発売されたヴァージョンの「危ないストリート」ではボーイ・ジョージが日本語で歌う箇所がある。

ディスコグラフィ

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シングル

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  • ホワイト・ボーイ(12"は同曲[Long Version])(英国のみ)
    • (c/w ラヴ・トゥイスト[featuring Captain Crucial])
  • アイム・アフレイド・オブ・ミー〜あしたのボクは?(12"は同曲[Long Version])
    • (c/w マーダー・ラップ・トラップ[featuring Captain Crucial])
  • ミステリー・ボーイ(日本のみ)
    • (c/w マーダー・ラップ・トラップ[featuring Captain Crucial])
    • サントリー ホットウィスキーCMソング。CMで使用されたヴァージョンは歌詞が異なる。
  • 君は完璧さ(旧邦題:冷たくしないで)
    • (c/w 君は完璧さ [Dub Version feat.Papa Weasel]、ラヴ・イズ・コールド[12"のみ])
  • タイム
  • チャーチ・オブ・ザ・ポイズン・マインド
    • (c/w マン・シェイク、ミステリー・ボーイ[12"のみ 日本版とは別ミックス])
  • アイル・タンブル・4・ヤ! 〜君のためなら(12"は同曲[U.S 12" Mix])(米国のみ)
    • (c/w マン・シェイク)
  • カーマは気まぐれ
    • (c/w ザッツ・ザ・ウェイ[short/7"]、アイル・タンブル・4・YA![U.S 12" Mix/12"])
  • ヴィクティムズ〜いつも二人で(英国のみ)
    • (c/w カラー・バイ・ナンバーズ、ロマンス・リヴィジテッド[ヴィクティムズinst./12"のみ])
  • ミス・ミー・ブラインド(12"はMiss Me Blind/It's A Miracle [U.S Multi Mix])
  • イッツ・ア・ミラクル(12"はMiss Me Blind/It's A Miracle[U.S Multi Mix])(英国のみ)
    • (c/w ラヴ・トゥイスト[Live]、メルティング・ポット[Live/12"のみ])
  • 戦争のうた(12"は同曲[Ultimate Dance Mix])
    • (c/w 同[仏語/独語/日本語(国によってヴァージョン違い)]、同[Shriek Mix/12"のみ])
  • メダル・ソング[7"Version](12"は同曲[Extended Mix])
    • (c/w 危ないストリート、ドント・トーク・アバウト・イット(日本盤))
  • ミステイク・ナンバー3(米国のみ)(c/w 危ないストリート)
  • 危ないストリート[7"Version](日本のみ)(c/w ミステイク・ナンバー3)
  • ムーヴ・アウェイ(12"は同曲[Extended Mix])
  • ゴッド・サンキュー・ウーマン(12"は同曲[Extended Mix])
    • (c/w ラグジャリー・トゥ・ハートエイク [12"は同曲[It's All Her Fault Mix])
  • ガストー・ブラストー[Rock Mix](米国のみ)
    • (c/w ガストー・ブラストー[Extended Mix])
  • 愛をください
  • いつわりのキス
    • CD1([Blouse&Skirt Mix]/[Delirium Mix]/[Ninja Dub])
    • CD2([Dolly Mix feat.Dolly Parton]/君は完璧さ [Kinky Disco Mix]/タイム [Quivver's Amityville Mix])
  • コールド・ショルダー/スターマン(英国のみ)
    • (コールド・ショルダー/スターマン/いつわりのキス [Dolly Mix feat.Dolly Parton])
  • 君は完璧さ(仏のみ)
    • ([DJ LBR 2005 Remix]/[Original])
  • More Than Silence
    • 配信のみ。

アルバム

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コンピレーション・アルバム

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  • ラヴ・イズ・ラヴ(1985年)
    • ミニ・アルバム、日本のみ発売
  • ディス・タイム(1987年)
  • Best of CULTURE CLUB(1989年)
  • Collect-12"Mixes Plus(1991年)
    • 英国のみ発売
  • スピン・ダズル〜ベスト・オブ・ボーイ・ジョージ・アンド・カルチャー・クラブ(1993年)
  • さいあく!〜ベスト・オブ・ボーイ・ジョージ&カルチャー・クラブ(1993年)
  • THE 12"Collection Plus(1997年)
    • 米国のみ発売、Collectの拡大版
  • IZAMプレゼンツ・ザ・ベスト・オブ・ボーイ・ジョージ・アンド・カルチャー・クラブ(1998年)
  • ザ・グレイテスト(1998)日本のみ
    • [White Boy, I'm Afraid of Me, The Medal Songの7"Version収録]
  • VH1 storytellers/Greatest Moments(1998年)
    • 再結成ライヴ+ベスト
  • ストーリー・テラーズ〜帰ってきたカルチャー・クラブ(1999年)
    • 再結成ライヴ
  • グレイテスト・モーメント(1999年)
  • Greatest Hits(2005年)
  • カルチャー・クラブ2005 Singles and Remixes(2005年)
  • River Sessions(2005年)
    • ライヴ盤、1982年収録
  • カルチャー・クラブ ジャパニーズ・シングル・コレクション-グレイテスト・ヒッツ-(2022年、日本のみ)

サウンドトラック

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  • エレクトリック・ドリーム(1984年)[Love Is Love/The Dream]
  • PS Your Cat Is Dead(2001年)[Crystal Blue Persuasion]

オムニバス

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  • ABBAMANIA(1999年)[Voulez Vous]

日本公演

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日本での主なテレビ出演

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脚注

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関連項目

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外部リンク

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