キイロスズメ

スズメガ科のガ

キイロスズメ(学名:Theretra nessus) は、スズメガ科に属するの一種である。宮城県では準絶滅危惧に指定されている[1]

キイロスズメ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目 Sphingidae
: スズメガ科 Equidae
亜科 : ホウジャク亜科 Macroglossinae
: Theretra
: キイロスズメ T. nessus
学名
Theretra nessus
Drury1773

形態

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  • 成虫の開張は50~120mm。前翅や腹部背面が緑色を帯びる個体が多い。前翅頂から後縁にかけて広がる不明瞭な淡色帯の中に、2本の細い黒条が走る。腹部の両側はオレンジ色[2]
  • 幼虫の体長は90~100mm。緑色型と、黄~褐色型の2型が知られる。第1腹節に淡黄色の眼状紋、第2腹節に小さい白紋が並ぶ。終齢幼虫の尾角は短く黄色[3]

生態

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分布

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国内では本州四国九州沖縄小笠原諸島に分布している。海外では朝鮮半島中国インドオーストラリアに広く分布する[3]

近縁種

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  • コスズメ:成虫は腹部背面に、不明瞭な2本の黄白色の縦筋をもつ。
  • セスジスズメ:成虫は腹部背面に、2本の明瞭な黄白色の縦筋をもつ。
  • イッポンセスジスズメ:成虫は腹部背面に、1本の明瞭な黄白色の縦筋をもつ。

脚注

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  1. ^ キイロスズメ”. www.jpmoth.org. 2021年6月6日閲覧。
  2. ^ 槐真史 編『日本の昆虫1400①チョウ・バッタ・セミ』文一総合出版、2013年。 
  3. ^ a b 『日本産幼虫図鑑』学習研究社、2005年。 
  4. ^ a b 岸田康則『日本の蛾』学習研究社、2020年。 

外部リンク

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