クラッシュ・バンディクー レーシング
『クラッシュ・バンディクー レーシング』(クラッシュバンディクーレーシング、Crash Bandicoot Racing)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現・ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が発売したPlayStation用のレースゲーム。
ジャンル | レースゲーム |
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対応機種 |
PlayStation ゲームアーカイブス(PS3/PSP)(GA) |
開発元 | ノーティドッグ |
発売元 | SCE(現・ソニー・インタラクティブエンタテインメント) |
人数 | 1人~4人 |
メディア | CD-ROM1枚 |
発売日 |
[PS] 1999年12月16日 [GA] 2008年6月11日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(Everyone) |
概要編集
クラッシュ・バンディクーを始めとした、キャラクターによるレースゲーム。ミニジャンプやドリフト、ランダムで手に入るアイテム等、『マリオカートシリーズ』との類似点が多いが、ターボコンボ等のオリジナル要素も多数ある。
制作発表時のプレイヤーキャラクターはクラッシュ・バンディクー、ココ・バンディクー、ネオ・コルテックス、タイニー・タイガーの4人。
ストーリーは『クラッシュ・バンディクー3』(以下『3』)の後の話になっている。
海外版とはシステムは同じであるものの、BGM、タイトルロゴなど所々日本向けに修正されている。
2019年6月21日、リマスター版である『クラッシュ・バンディクーレーシング ブッとびニトロ!』が発売された。
ストーリー編集
ある日、カートレース大会が大流行の地球に一人の宇宙人が飛来した。 彼の名はエヌ・オキサイド。 「宇宙最速」の称号を持つ凄腕のレーサーで、様々な星で称号を賭けてレース対決をしては、自分に負けた星の文明を滅ぼしてしまう恐ろしいエイリアンだった。 彼は「自分が勝ったら地球の表面を全部舗装して、乗り物コレクションの月極駐車場にしてやる」と宣言した上で、「さっさと地球の代表レーサーを決めろ」と地球側に迫った。 かくして、オキサイドと戦う地球代表を選出するための大事な大事なレース大会が始まった。
ゲームモード編集
- おはなしモード
- 1人用。エヌ・オキサイドを倒すために、下記の様々な種類のレースを勝ち抜いていくストーリーモード。本作のメインとなる。初期のキャラクター8人の中から好きな1人を主人公に出来る。ゲームが始まるとまずはワープエリアと呼ばれるマップに移され、プレイヤーはその空間を自由に移動してコースの入り口に触れてからレースを行う。レースに勝って賞品を手に入れることでシナリオを進めていく。
- ねらえ ゆうしょうカップ
- 初めてコースに入った時に挑戦できるレース。ここでCPUのライバル7人を相手に1着を目指すことが目標となる。
- チャレンジ CBRメダル
- CPUのライバル7人を相手にコース上に散らばっている「C」「B」「R」の文字を収集しつつ1着でのゴールを目指すレース。
- めざせ タイムトロフィー
- 自車1台で走る特殊なタイムアタック。数字の書かれた黄色い箱「タイム箱」を壊して時計を止め、出来るだけ短時間でのゴールを目指す。コース内の全てのタイム箱を破壊してゴールすると本来の記録から10秒をマイナスされる。
- たいけつ ○○(ボス名)
- エリアのボスと1vs1でレースを行う。どのボスも?箱のアイテムは使わず、代わりに妨害用のアイテムを後方へ大量に投げてくる。
- ボーナスチャレンジ
- 自車1台でバトルコース内を駆け巡り、制限時間内に全てのパワーストーンを集めるゲーム。
- カラーダイヤチャレンジ
- 定められた4つのコースを連続で走り、それらの順位に応じて得点が与えられ、総合計点を競うグランプリレース。1つのコースで1着になると9点、2着なら6点、3着は3点、4着には1点、5着以下には0点が与えられ、4つめのコースを走り終えた時に最も得点を多く持っていたレーサーにカラーダイヤが贈られる。
- とにかくレース
- 1~2人用。コンピュータとレースを楽しむモード。任意の1コースだけを走るレースと、指定された4種のコースを走り総合計点を競うグランプリ形式のレースがある。1人プレイではCPUが7人、2人プレイでは4人のCPUを相手に競走する。
- みんなでレース
- 2~4人用。プレイヤー同士でレースを楽しむ対戦モード。CPUが操作するキャラクターは登場しない。
- ひたすらトライアル
- 1人用。好きなキャラクターとコースを選んで記録に挑戦するモード。あるコースごとに設けられた一定のタイムより速い記録を出すと次からはエヌ・トロピーのゴーストが登場し、それよりも速くゴールすると次以降はエヌ・オキサイドのゴーストが登場する。自分が走らせたキャラクターをゴーストデータとして保存することも可能。
- みんなでバトル
- 2~4人用。プレイヤー同士で参加して、専用のコースでバトルを楽しむモード。マリオカートシリーズと同様に基本的なルールはアイテムを使用して相手レーサーとの攻防を繰り広げる。CPUが操作するキャラクターは登場しない。バトル直前に勝利条件や、使用するアイテムの有り無し、チーム分けを切り替える設定も出来る。
- すばらしきレコード
- 「ひたすらトライアル」とおはなしモードの「タイムトロフィー」の記録を確認できる。
- お・も・い・で
- 「ひたすらトライアル」でエヌ・オキサイドのゴーストに全コースで勝つと追加されるモード。
- 詳細は「#クラッシュのおもいで」を参照。
ゲームシステム編集
個性豊かなキャラクター達が変化に富んだサーキットで、アイテムを使って他のマシンを攻撃しつつ速くゴールするレースを行う、バトルアクションレースゲームにありがちな基本フレームを持つ。このコンセプトは元となったマリオカートシリーズに極めて近い。加えて本作では、他の類似する作品とは少々異なる独特のドリフト・ターボシステムを売り文句に作られている。以下、本作の特徴とも言える要素について記述する。
- マシンタイプ
- カートの性能は加速力・操作性・最高速の3つをキャラクターごとに分かれており、均一の「バランスタイプ」、加速力に長けてる「かそくタイプ」、操作性に長けてる「ハンドルタイプ」、最高速に長けてる「スピードタイプ」の4つに分かれている。
- ドリフト
- 車体を横滑りさせながらカーブを曲がるテクニック。ハンドルを切りながらR1かL1ボタンを押しっぱなしにするだけで発動する。
- ターボ
- カートに一定時間猛烈な加速をかけるテクニック。マフラーから炎が出る。以下の様々な手法でマシンにターボをかける事が出来る。
- ドリフトターボ
- 超高速でカーブを曲がる、本作の目玉とも呼べるテクニック。ドリフトを暫く続けているとマフラーから出ている排気ガスが黒くなり、その状態でR1かL1ボタン(ドリフトに使わなかった方のボタン)を押すだけで発動する。これを3回まで繰り返すことができ、それぞれ一段階目は「ターボ」、二段階目は「ターバー」、三段階目は「ターベスト」と呼ぶ。(例えばR1ボタンでドリフトをしたら、排気ガスが黒くなった時にL1ボタンを押すと「ターボ」がかかる。更にR1ボタンを離さずにいるとまた排気ガスが黒くなるのでそこでL1ボタンを押すと「ターバー」がかかる。同様にこの操作を行い「ターベスト」をかける事が出来る。)ターベストをかけるとドリフトの状態が強制的に終わるので、更に加速したければもう一度ドリフトから始める必要がある。
- 加速床ターボ
- 道中にある緑色の床を踏むと自動的にターベストがかかる。
- ジャンプターボ
- コース上の隆起で高く跳ねて着地すると、その瞬間にターボがかかる。滞空時間が長いほど着地後に強烈な加速が付く。
- アイテムターボ
- 後述の「ぶっとびブースター」及び「スーパーチャージャー」を使用した時にターボがかかる。
- ターボコンボ
- 上記の様々なターボを途切れることなく連続で使っていると画面右上にコンボ数が表示される。本作ではスタートからゴールまでターボ状態を持続させることが簡単な方なので、コースによっては100や200コンボに達する事も珍しくは無い。
- ショートカット
- 正規のルートとは異なる隠された近道。成功難易度はピンキリでターボやジャンプなどの技を駆使しつつ決めると大きくタイムを縮める事が出来る。製作者が意図的に用意した近道もあれば、ヘビーユーザーがシステムの穴をついて発見したものまで様々[1]。
登場キャラクター編集
初期プレイヤーキャラクター編集
最初から使用できるキャラクター。キャラクターによってカートの性能とおはなしモードの難易度が変わる。
- クラッシュ・バンディクー
- 現地声優: ビリー・ポープ
- 日本版声優: 山口勝平
- カートの性能はバランスタイプ。おはなしモードの難易度は普通。
ホームコースは、『タスマニアだいばくそう』。
1位でゴールしたらクラッシュダンス、2位と3位は仰向けになってイビキをかいて寝る。
- ネオ・コルテックス
- 現地声優: クランシー・ブラウン
- 日本版声優: 飯塚昭三
- カートの性能はバランスタイプ。おはなしモードの難易度は普通。
ホームコースは、『クモクモキャッスル』。
1位でゴールしたら高らかに笑い、2位と3位は泣いている。
- タイニータイガー
- 現地声優: ブレンダン・オブリエン
- 日本版声優: 立木文彦
- カートの性能はスピードタイプ。おはなしモードの難易度は難しい。
ホームコースは、『スーパーどろぬまアリーナ』。
1位でゴールしたらピョンピョン跳ねて雄たけびを上げ、2位と3位はうな垂れた状態で雄たけびを上げる。
- ココ・バンディクー
- 現地声優: ヒンデン・ウォルチ
- 日本版声優: 池澤春菜
- カートの性能はかそくタイプ。おはなしモードの難易度は普通。
ホームコースは、『ココ・デ・サーキット』。
1位でゴールしたらモデルポーズ、2位と3位はパソコンを扱う。
- エヌ・ジン
- 現地声優: ブレンダン・オブリエン
- 日本版声優: 中多和宏
- カートの性能はかそくタイプ。
ホームコースは、『スーパーかそくトンネル』。その地下にはバトルコースの『エヌ・ジンけんきゅうじょ』がある。
1位でゴールしたらロボットダンス、2位と3位はロケットから炎を出しながら直立。
- ディンゴダイル
- 日本版声優: 石田圭祐
- カートの性能はスピードタイプ。おはなしモードの難易度は難しい。
ホームコースは、『かっとびアルマジロけいこく』。
1位でゴールしたら左右に跳ねてその後に火炎放射を発射、2位と3位は座っているだけ。
- ポーラ
- 日本版声優: こおろぎさとみ
- カートの性能はハンドルタイプ。おはなしモードの難易度はやさしい。
ホームコースは、『どっきり!カチカチパパぐま』。
1位でゴールしたら座っているだけ、2位と3位はうつぶせの状態で寝ている。
- プーラ
- 日本版声優: 川田妙子
- カートの性能はハンドルタイプ。おはなしモードの難易度はやさしい。
ホームコースは、『あめふりボワボワいせき』。
1位でゴールしたら回りながらジャンプ、2位と3位は右前足を舐めている(クラッシュ3のゴール直後のポーズ)。
ボスキャラクター編集
おはなしモードのボス敵として登場するキャラクター。プレイヤーキャラと1対1で対決することになるが、「特定の妨害用アイテムを無尽蔵に使用できる」という特殊能力を持つため、一筋縄ではいかない。
また、おはなしモードのカラーダイヤチャレンジでダイヤを獲得するか、隠しコマンドを入力することでプレイヤーキャラとして使用できるが、その場合は前述の特殊能力は使用できない。なお、エヌ・オキサイドはCPU専用キャラであるため、プレイヤーキャラとしては使用出来ない。
カラーダイヤチャレンジの紫ダイヤチャレンジでは、プレイヤーの対戦相手として登場する。
エヌ・オキサイドの『むじゅうりょくステーション』を除き、ボスキャラクターのホームコースには随所にボスキャラクターの似顔絵が描かれている。
- リパー・ルー
- 現地声優: ビリー・ポープ
- 日本版声優: 鈴木勝美
- みなみのしまエリアのボス。相変わらずイカれているが、自分では頭が良いつもりらしく、「レースに必要なのは冷静な判断力とキレた走りのバランス」と語る。一人称は「あちき」。
- 特殊能力は「爆弾箱の配置」
- プレイヤーキャラとしてのカートの性能はハンドルタイプ。
ホームコースは、『ホネホネかいていトンネル』。
1位でゴールしたらジャンプ、2位と3位はうつぶせに倒れこんだまま。
- パプパプ
- 現地声優: マイケル・ゴラム
- 日本版声優: 島香裕
- こだいのいせきエリアのボス。タスマニア島の原住民の村長で、「オキサイドを倒して地球を守る」という使命に燃えている。「~パプ」と喋る。
- 特殊能力は、「つるつるオイルの放り投げとあめふりオイルの配置」
- プレイヤーキャラとしてのカートの性能はスピードタイプ。
ホームコースは、『ひとくいばなテンプル』。
1位でゴールしたらおなかダンス、2位と3位は直立したまま。
- コモド・ジョー
- 現地声優: デビッド・アンソニー・ピズット
- 日本版声優: 高木渉
- ツルツルゆきやまエリアのボス。コモド兄弟の兄。やたらとサ行を強調した発音とチンピラまがいの言動が目立つ。会話でもレース中でも「シャバイ」を連呼する。
- 特殊能力は、「爆弾箱の放り投げとニトロ箱の配置」
- プレイヤーキャラとしてのカートの性能はバランスタイプ。
ホームコースは、『はぐるまトロッコこうざん』。
1位でゴールしたらグネグネ動きながら踊り、2位と3位は泣いている。
- ピンストライプ
- 現地声優: ブレンダン・オブリエン
- 日本版声優: 山路和弘
- そらとぶようさいエリアのボス。キザで自信家だが、素直に負けを認める潔い一面もある。
- 特殊能力は、「ドクロ爆弾を後方に射出する」(前方には発射できない)
- プレイヤーキャラとしてのカート性能はかそくタイプ。
ホームコースは、『つぎはぎスカイウェイ』。
1位でゴールしたらマシンガンを乱射、2位と3位はマシンガンを振っている。
- エヌ・オキサイド
- 現地声優: デビッド・アンソニー・ピズット
- 日本版声優: 滝口順平
- 本名はニトラス・オキサイド。ちゃくりくせんエリアで地球代表との対決を待ちわびているエイリアンで、本作のラストボス。他キャラと違いカートの形がUFOタイプであり、空中を滑るように走って行く。
- 対決において堂々とフライングスタートする、敗北した際は「地球代表がタイムトロフィーを全て取得していない」ことを口実にリターンマッチを強要する等、何かとセコい面が目立つ。
- しかしレーサーとしての実力は本物で、ひたすらトライアルモードの全コースにおいて驚異的なタイムを叩き出している。
- 前述のボスの特殊能力全てを使用するが、特定の場所で特定の能力しか使わない。
ホームコースは、自身の宇宙船が舞台の『むじゅうりょくステーション』。 - プレイヤーキャラとして使う事は出来ないが、プロアクションリプレイ等のチートで使用可能になる。
表彰式では悔しがりながらその場で回って踊る。これはどの順位でも同じアクションをすることが判明している。
隠しキャラクター編集
おはなしモードには登場しないキャラクター。ある条件を満たす、または隠しコマンド入力で出現可能であるが、おはなしモードでは使用できない。
- エヌ・トロピー
- 現地声優: ミカエル・エンサイン
- 日本版声優: 池田勝
- 時間博士を自称する天才科学者。ひたすらトライアルモードの全コースに自分のゴーストを記録しており、自分のタイムに絶対の自信を持っている。
- プレイヤーキャラとしてのカートの性能はスピードタイプ。
1位でゴールしたら大きな音叉を高く掲げて地面に突き立て、2位と3位は後ろに俯きながら泣いている。
- ニセクラッシュ
- 日本版声優: 山口勝平
- その名の通り、クラッシュの偽物で打倒本物に燃える男。むらさきダイヤを取得後に解禁。
- プレイヤーキャラとしてのカートの性能はバランスタイプ。
1位でゴールしたらイケてないダンス、2位と3位は悔しがっている。
- グリン
- 日本版声優: 神代知衣
- 『2』に登場したペンギン型の敵キャラクター、グリンの中でもマフラーをかけた特別な個体。『3』にてディンゴダイルに襲われたところをクラッシュに助けられたことがきっかけでアクアク側につく。
- コロコロコミックの懸賞当選者だけが手に入れることのできたキャラで通常プレイでは入手不可能。後に隠しコマンドによって出現させることが出来ることが判明している。エンディングでは「???」とクレジットされている。
- 最高速度・加速力・ハンドリング性能の全てが優れている。
1位でゴールしたら数回ジャンプした後に回転、2位と3位は尻をついて座りながら回転する。
サポートキャラクター編集
こちらはレーサーとして参加はしない。おはなしモードでプレイヤーにゲームルールやテクニックを説明してくれる。レース中には崖から転落したレーサーをコースに復帰させる役割を持つほか、一定時間無敵になれるアイテムとして使用できる。
- アクアク
- 日本版声優: 緒方賢一
- タスマニアの島々を守っている精霊。結構なお調子者で、おはなしモードでは寒い駄洒落を交えながらプレイヤーに助言をする。
- ウカウカ
- 日本版声優: 大友龍三郎
- 世界征服に燃える悪の精霊で、アクアクとは双子の兄弟。おはなしモードではドスの利いた、威圧的な喋り方でプレイヤーに助言をする。オキサイドに地球を乗っ取られたくないにも関わらず、レース中にオキサイドが崖から転落すると助けに行くという不思議な描写がある。
レースクイーン編集
表彰式にのみ登場するキャラクター。その全員がバンディクーである。表彰台の真ん中を取ったレーサーごとに登場するレースクイーンが違ってくる。 タウナが変装して登場しているとの情報もあるが、これは誤りである。(ただし、当時のゲームのプロデューサーは『設定上イザベラとタウナは同一人物である』とも発言している。)
- イザベラ
- 金髪がチャームポイントのレースクイーン。クラッシュかココが優勝すると登場する。レースクイーンでの仕事に飽き飽きして今度は自身がレースに出場して優勝を狙うと発言する。
- その発言通り、『ブッとびニトロ!』では自身を含めて4人のレースクイーンがプレイアブルキャラクターとしての出演が決定した。
- メグミ
- 銀色の衣装が目を引くレースクイーン。コルテックスかエヌ・ジンが優勝すると登場する。コルテックスから携帯電話の電話番号を教えろと、しつこく付き纏われている。
- エリザベス
- 小麦色の肌が特徴のレースクイーン。ポーラかプーラが優勝すると登場する。ポーラやプーラの愛くるしさのあまり、ペットとして飼いたいと思っている。
- エイミー
- ショートパンツがお似合いのレースクイーン。タイニータイガーやディンゴダイル、その他の隠しキャラが優勝すると登場。タイニーの主演映画に出演することが決定している。
カートの性能について編集
本ゲームでは5種15人の異なる性能のカートが使用出来る。ここではそれぞれの詳細について記述する。尚、基本能力のランク付けは、おはなしモード冒頭のキャラクター選択画面での性能グラフを元に六段階で表す。 性能グラフに書かれた能力の意味は、
- スピード:マシンの最高速度を表す。この能力が高いと最高速度が速い。逆に低いと制動距離が短くなる利点がある。
- 加速:最高速度に達するまでの時間を表す。この能力が高いと達する時間が短く、減速するセクションで速度が落ちにくい。
- ハンドル:操作性を表す。この能力が高いとハンドルを切っている際にインコースへ寄り易く反応が早い。逆に低いとアウトコースに寄りがちな上に反応が鈍いが、その点を利用してストレートでドリフトを行う事が容易い。
- バランス型
- 該当キャラクター:クラッシュ コルテックス コモド・ジョー ニセクラッシュ
- スピード:B+
- 加速:B+
- ハンドル:B+
- 良く言えばバランスが取れており、悪く言えば秀でた能力が無い。余程突き詰めない限りこれ一台があればどんなレースやバトルにも不自由しない。反面、際立った能力がないので一つのコースにおいて極限の記録を出す事はほぼ不可能。おはなしモードやグランプリモード等、総合力を要求されるゲームモードに向いている。
- 加速重視
- 該当キャラクター:ココ エヌ・ジン ピンストライプ
- スピード:B-
- 加速:A
- ハンドル:C+
- 乗っているレーサーはいずれも頭脳明晰である。加速力があるので最高速に達するまでの時間が短い。悪路に入っても減速が小さく済み、そこから出ればすぐに最高速に達する。ハンドリングがやや劣るが少し慣れればそれほど苦労する物ではない。バランス型と同様に総合力が要るゲームモードに向いている。また、バトルモードでは頻繁に立ち上がりが要求されるので、前述の悪路走破性と相まって得意とする分野である。上級者にもなると、おはなしモードにおけるゲーム開始からエンディングまでの所要時間を競う、リアルタイムアタック競技で主にこの車種を使用する傾向にある。
- 最高速重視
- 該当キャラクター:タイニータイガー ディンゴダイル パプパプ エヌ・トロピー
- スピード:A
- 加速:C+
- ハンドル:D
- 加速力の悪さはスタートダッシュで帳消しにし、最高速に達したらそのまま先行して逃げ切るといった展開が出来る。ただしこれを行うにはある程度の熟練が必要であり、それゆえ上級者向きのカートと言える。加速力が低いので途中で躓いた時の再スタートは厳しい上に、悪路で大きく減速する性質を持つ。ハンドリングが最低で急カーブを曲がるのが大の苦手ではあるが、その性能を逆手に取りRの大きいカーブをドリフトで綺麗に曲がり切る事が得意。よって緩やかなカーブとロングストレートだけで構成された高速サーキットでのタイムアタックが最も適している。いずれのレーサーも大柄なキャラクターであるため体重が重く、他車からの体当たりに屈しない。また、立ち上がりが重要なバトルモードには全くと言って良いほど向かない。
- ハンドリング重視
- 該当キャラクター:ポーラ プーラ リパー・ルー
- スピード:C-
- 加速:B-
- ハンドル:A
- 小回りが利く操作性が特徴。急カーブでも衝突やコースアウトを防ぐことが出来る。加速力もまずまずであるため壁に激突したり悪路に入ってしまってもそれほど影響はない。ハンドリングが最高ではあるが、緩やかなカーブをドリフトで曲がるとイン側に強く寄ってしまう為、そこで衝突やコースアウトにも繋がる。なので高速サーキットが苦手。低速で安全に走りたい初心者向きのカートである。しかし、上級者になると全く使わないということは無く、加速力と操作性を活かして連続で素早く?箱を壊す事が出来るので、バトルモードは大の得意としている。どのレーサーも小柄なキャラクターであるため体重が軽く、他車からの体当たりで簡単に弾き飛ばされてしまう。
- 万能型
- 該当キャラクター:グリン
- スピード:A
- 加速:A
- ハンドル:A
- 本ゲーム最強の隠しキャラクター。全ての基本性能が秀でているので、どんなレースやバトルでも抜群の力を発揮する。実は欠点も有り、ハンドリング重視同様カーブでイン側に寄る性質の為、高速サーキットでのタイムアタックには向かない。世界記録保持者でもそういったコースでは最高速重視を使っている。なので低~中速サーキットのタイムアタックに向いている。また小柄で体重が軽い為、他車の体当たりには弱い。性能以外の欠点は万能型がグリン1台しか無いということであり、対戦モードではその性能の高さゆえに人気があるので、選んだプレイヤーが優位に立ってしまう。尚、おはなしモードで原則この車種は使用できない。
コース編集
みなみのしまエリア編集
- タスマニアだいばくそう
- 海に浮かぶ孤島のオーバルコース。桟橋には海賊船が停泊している。
- ホネホネかいていトンネル
- アトランティスの海底のトンネルを舞台とした8の字コース。コースの終盤には恐竜の骨で作られたトンネルがありおはなしモードでのリパー・ルーと対戦するコース。
- カメカメせいてつじょ
- 火山洞に造られた製鉄所のコース。水溜りにいる亀を踏むとマシンが大ジャンプする。連続ジャンプ台のあるゾーンではコース下の溶岩から火の玉が噴き出しており、それに触れると黒焦げになる。
- ハイスピードちかすいどう
- 地下水道のパイプ内を走り抜ける超高速コース。パイプの中には左右に転がる大きなドラム缶がレーサーを遮る。めざせ!タイムトロフィーでは、壊すと倍の秒数の時間が止まるタイム箱があり、それを上手く利用すれば負の値の記録を出す事も不可能ではない。
こだいのいせきエリア編集
- あめふりボワボワいせき
- 遺跡内の狭いトンネルの数箇所に火炎放射器が設置されているステージ。火に触れると黒焦げになる。また、コース後半では壁に攻撃アイテムをぶつける事で近道への扉が開く仕掛けがある。
- ココ・デ・サーキット
- 道幅が広くて障害物も無く、よほどの事がない限りコースアウトしない、シンプルなレイアウトの短距離サーキット。コース内にココ・バンディクーのアートが描かれている。
- ひとくいばなテンプル
- 四連直角コーナーや豪快な近道といった、テクニカルなレイアウトのある石畳の遺跡。コース脇には人食い花がおり、それに近づくとカートごと丸呑みされ大きく時間をロスしてしまう。おはなしモードでのパプパプとの対戦するコース。
- かっとびアルマジロけいこく
- ガードレールの無い切り立った崖を一周するコース。ステージ内に徘徊するアルマジロに触れるとスピンする。
ツルツルゆきやまエリア編集
- ゆきやまおおいわサーキット
- 触れると踏み潰される転がった大岩や、滑りやすく操作しにくい氷の池のある雪原コース。
- はぐるまトロッコこうざん
- トロッコが走る鉱山内を一周するコース。トロッコはルート上を横切る線路を走っておりカートはそれに触れると轢かれてしまう。トロッコが線路上を走っていない隙に自分のマシンで線路を通り、近道するといった荒技も出来る。またおはなしモードでのコモド・ジョーとの対戦するコースである。
- どっきり!カチカチパパぐま
- テクニカルなコーナーの多い極寒の地の長距離コース。巨大な氷山の中にポーラの父親、「ポール」が氷漬けにされているが本作ではレース中にプレーヤーやCPUを襲う事はない。
- スーパーどろぬまアリーナ
- マリオカート64のワリオスタジアムを彷彿とさせる、巨大なスタジアム内に設けられたテクニカルダートコース。本作最長距離を誇る。コースのスタジアムにタイニー・タイガーのネオンが点灯している。
そらとぶようさいエリア編集
- スーパーかそくトンネル
- エヌ・ジンの研究所内を走るステージ。コース前半に、通るだけでターベストがかかりっぱなしになる長いトンネルが設置されている。
- クモクモキャッスル
- かつてコルテックスが住んでいた古城。全体的に直角カーブだらけで構成されており、天井から糸を垂らして降りてくる大蜘蛛に触れるとスピンする。
- つぎはぎスカイウェイ
- 空中に浮かぶぼろ布状の長距離コース。ガードレールが少ないのでコースアウトの危険性も孕んでいる。上級プレイヤーの中には大ジャンプや逆走、超高速走行といった技を駆使し、豪快なショートカットを行うユーザーもいるため、1コースの中では本作最多の近道がある。おはなしモードでのピンストライプとの対決するコースでもある。
- むじゅうりょくステーション
- 宇宙に浮かんだエヌ・オキサイドの宇宙船内を駆け抜ける長距離テクニカルコース。一部の床では重力が弱く、ほんの少しジャンプしただけでマシンが長時間宙に浮く。おはなしモードでのエヌ・オキサイドと対戦するコース。
ちゃくりくせんエリア編集
- ドリフトスペシャルアリーナ
- 加速床とストレートが一切無いサーキット。ドリフトのしやすい多数のヘアピンカーブで構成されている。
- ターボスペシャルアリーナ
- ドリフトスペシャルアリーナとは逆に、大量の加速床と多くのロングストレートで構成されたサーキット。コース中盤には三連続180°ヘアピンカーブがあり、ここを高速で走破することは難しい。尚、ここの加速床は何れも他のコースより強烈なターボがかかる。
ボーナスステージ・バトルゲーム専用コース編集
- コルテックスのおおいわ
- コース中央にコルテックスの顔の形をした巨石がそびえ立つ、海に浮かんだ孤島。みなみのしまエリアのボーナスステージも兼ねている。
- はっくつ!こだいのいせき
- 発掘途中の遺跡が舞台のバトルコース。坂道で結ばれた二段階の高さに分かれている。そのため高所から相手を攻撃すればバトルを優位に進められる。こだいのいせきエリアのボーナスステージ。
- こうやのバランスいわ
- 荒涼とした雰囲気の荒野。コース中央には今にも崩れてきそうな大きな岩が置いてある。ツルツルゆきやまエリアのボーナスステージ。
- よるのおしろガーデン
- スーパーマリオカートの各バトルコースに似ている、内側から外側へ三段階に分かれた周回レーンで構成された平坦な城の中庭。そらとぶようさいエリアのボーナスステージ。
- カラフルちゅうしゃじょう
- 隠しステージその1。四つある高台が赤・青・黄・緑の四色で塗り分けられた駐車場のコース。バトルは通常、高台を陣取ってから相手を攻撃するのが有利であるが、このステージでは低地に移動しなければアイテムを調達出来ないといったリスクがある。
- こおりのかまくらドーム
- 隠しステージその2。すり鉢状の氷山ステージ。コース中央にかまくらがあり、アイテムはそこでしか取れない。すり鉢状なので外側は見晴らしの良い地形となっているが、地面が氷で出来ているのでハンドリングが難しく、決して有利とは言えない。
- エヌ・ジンけんきゅうじょ
- 隠しステージその3。地形は平坦で、いくつもの狭い通路が目立つ研究所のコース。ここに設置式の攻撃アイテムを仕掛けられると、通り抜けるのが難しい。
アイテム編集
木箱編集
道中の至る所に置いてあり、何れも触れるだけで壊すことが出来る。タイム箱以外の箱は壊すと一定時間後に再生される。
- ?箱
- 壊すとアイテムがランダムで手に入る。自車の順位が低いと大逆転が狙えるくらい強力なアイテムが手に入ることが多いが、逆に順位が高いと弱いアイテムしか手に入らない。
- シマ箱
- 縦縞柄の箱。壊すとリンゴが5~8個手に入る。個数はランダムである。
- タイム箱
- おはなしモードのめざせ!タイムトロフィーでのみ登場する、1・2・3の何れかの数字が書かれた黄色い箱。壊すとその数字の秒数だけ時計が止まる。(例外として一部のコースには書かれた数字の倍の秒数が止まる物も存在する。)
レース・バトル共通アイテム編集
- リンゴ
- 道中のあちこちにあり、取ると自車の速度がほんの少しだけ上がる。最大10個まで持つ事が出来、その状態であれば手持ちのアイテムが強力な物に変わる。自車が攻撃を受けたり、崖からの転落、コース上の障害物に引っ掛かるなどするとそれぞれ決められた個数のリンゴを失う。
- おっかけミサイル
- 自車の一番近くにいるレーサーを自動追尾して攻撃するミサイル。基本は1発だが、自分の順位が低いと3発セットが手に入り易い。リンゴを10個持ってから撃つとホーミング力が向上する。欠点は敵車が後方への妨害アイテムを持っている場合、追尾中に設置されるだけで攻撃を防がれてしまうことである。
- ドクロばくだん
- 前方か後方に転がして攻撃する爆弾。マシンか障害物にぶつかると爆発するが、自分で○ボタンを押すことで爆発させることも可能。基本は1個だが、自分の順位が低いと3個セットが手に入り易い。リンゴを10個持ってから使うと爆風が大きくなる。
- つるつるオイル(あめふりオイル)
- 前方か後方に設置する妨害用のオイル。これにぶつかると短時間ではあるがスピンしリンゴを1個失う。リンゴを10個持ってから置くとあめふりオイルに変わり、一定時間スピードダウンし持っているアイテムも変わってしまう。
- ばくだん箱(ニトロ箱)
- ぶつかるとキャラクターに被さり3秒後に爆発する設置式アイテム。箱を被ってから3秒以内に沢山のジャンプをすると、振りほどいて後方へ放り投げて爆発させることが出来る。リンゴを10個持ってから置くとニトロ箱に変わり、ぶつかったその場で爆発する。
- ぶっとびブースター
- 使うことで自車に1回だけターボがかかる。リンゴを10個持ってから使うと代わりにターベストがかかる。
- みどりシールド(あおシールド)
- 使うと数秒間だけ自車を守ってくれるバリア。他車にぶつかると相手を弾き飛ばすだけではなく、これを張っている間に○ボタンを押すとエネルギー弾として他車を攻撃できる。リンゴを10個持ってから使うとあおシールドに変わり、攻撃をしたり受けたりしなければ半永久的に自車を守る。
- アクアク・ウカウカ
- 使うと数秒間だけ自車の速度を上げ、他者の攻撃から身を守り、ぶつかった相手を弾き飛ばす事が出来る。また、悪路に入っても減速しなくなる。リンゴを10個持ってから使うと効果時間が長くなる。このアイテムに限り、選んだキャラクター毎にどちらが使えるのかが決まっている。
レース専用アイテム編集
これらのアイテムは自車の順位が低い時にしか手に入らない。またボスと差しのレースでも手に入れることが出来ず、CPUキャラクターがこれらを使ってくることは無い。
- おっかけボール
- 1位のレーサーだけを自動追尾して攻撃するボール。効果範囲が広いので2位以下レーサーも巻き添えを喰らうこともある。この攻撃からは設置式のアイテムを使った防御が出来ない。リンゴを10個持ってから撃つと前を走る全てのレーサーを追尾して攻撃する。
- びりびりウォッチ
- 使うと数秒間だけ全ての他車の速度を大幅に下げることが出来る時計。リンゴを10個持ってから使うと効果時間が長くなる。
バトル専用アイテム編集
- スーパーチャージャー
- 使うと数秒間だけ自車にターボがかかる。リンゴを10個持ってから使うとターベストがかかる。相手の攻撃から逃げるのに十分な速度が出るが、その反面小回りが利かなくなり、効果時間中に?箱を壊してもアイテムが手に入らなくなる。
- いないバー
- 4本のタイヤを残して自分の姿が透明になる。相手からは見えないのだが、通常通り攻撃を受けるとダメージが入る。リンゴを10個持ってから使うと効果時間が長くなる。
おはなしモードの賞品類編集
これらのアイテムはレース中の攻防に使う物ではない。持っているだけで様々な特典や資格が与えられる。
- 優勝カップ
- レース用コースに入って最初に手に入れられるアイテム。そこのレースで1着でゴールすると与えられる。多く集めれば様々なコースを走れるようになる他、一つのエリアで4つ集めるとそのエリアのボスに挑む事が出来る。
- 鍵
- ボスとの差しの勝負に勝つと貰えるアイテム。鍵の掛かったドアを開けるのに用いる。複数の鍵穴があるドアには、それ相応の個数の鍵が要る。
- タイムトロフィー
- おはなしモード内の特殊なタイムアタックにおいて規定時間内にゴールすると貰えるトロフィー。サファイア・ゴールド・プラチナの3段階のグレードがあり、記録によって貰える色が異なる。10個集めれば特定のコースが解禁され、18個全て集めるとエヌ・オキサイドとの再戦が出来る。
- CBRメダル
- 「チャレンジ CBRメダル」及び「ボーナスチャレンジ」の賞品。赤・緑・青・黄・紫の五色があり、コースによって貰える色は異なる。1色のメダルを4枚集めるとその色に対応するカラーダイヤチャレンジに挑める。
- カラーダイヤ
- カラーダイヤチャレンジと呼ばれるグランプリレースの優勝賞品。赤・緑・青・黄・紫の五色があり、一つでも持っているとその色に応じた対戦・タイムアタックモードで使える新キャラクターが与えられる。五つ全て集めるとキャラクター5体に加えて特定のコースが解禁される。
クラッシュのおもいで編集
「おはなしモード」にて100%にした状態でエヌ・オキサイドに勝利し、エンディング終了後に見ることが出来る特別ムービー。
- 主な内容としては、アメリカ版のクラッシュバンディクーシリーズでのキャラクターデザインや国内での過去のクラッシュバンディクーシリーズの一場面やノーティードッグのスタッフの紹介などがある。
- 「ひたすらトライアル」の全コースでエヌ・オキサイドのゴーストに勝利するとメインタイトルの項目に「お・も・い・で」が追加され、このムービーをいつでも見ることができるようになる。
脚注編集
- ^ 『むじゅうりょくステーション』の無重力状態を利用したショートカット等
関連項目編集
- クラッシュ・バンディクー
- スパイロ×スパークス トンでもツアーズ - 本作『レーシング』の隠しモードとして、このゲームの体験版(ただし、開発中のためタイトルは『スパイロ・ザ・ドラゴン2(仮)』)が収録されていた。
- クラッシュ・バンディクーレーシング ブッとびニトロ! - 本作のリマスター版
外部リンク編集
- クラッシュ・バンディクー レーシング - SCEJ