グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告
『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』(グランパウォーズ おじいちゃんとぼくのせんせんふこく、The War with Grandpa)は2020年のアメリカ合衆国のコメディ映画。監督はティム・ヒル、出演はロバート・デ・ニーロとオークス・フェグリーなど。ロバート・キンメル・スミスが1984年に上梓した児童文学『ぼくはおじいちゃんと戦争した(旧題:おじいちゃんとの戦争)』[注 1]を原作としている[6]。
グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告 | |
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The War with Grandpa | |
監督 | ティム・ヒル |
脚本 |
トム・J・アッスル マット・エンバー |
原作 |
ロバート・キンメル・スミス 『ぼくはおじいちゃんと戦争した』 |
製作 |
フィリップ・グラッサー マーヴィン・ピアート ローザ・モリス・ピアート |
製作総指揮 |
クレイグ・チャップマン ランドール・エメット テッド・フォックス ジョージ・ファーラ ジョー・ゲルシオン デヴィッド・グラッサー デヴィッド・ハトキン マイルズ・ネステル クリスティーナ・パパージカ トレ・ピアート ブライアント・パイク ジェーン・ローゼンタール マシュー・サロウェイ ソニー・シュワルツ ベリー・ウェルシュ ボブ・ヤーリ |
出演者 |
ロバート・デ・ニーロ ユマ・サーマン ロブ・リグル オークス・フェグリー |
音楽 | アーロン・ジグマン |
撮影 | グレッグ・ガーディナー |
編集 |
ピーター・S・エリオット クレイグ・ハーリング |
製作会社 |
マロ・フィルムズ サイ・フィルムズ ブルックデール・スタジオズ ウェスト・マディソン・エンターテインメント トライ-G・フィルムズ エメット/ファーラ・オアシス |
配給 |
101スタジオズ ユニバーサル・ピクチャーズ パルコ/ユニバーサル映画 |
公開 |
2020年10月9日 2021年4月23日 |
上映時間 | 94分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $38,000,000[2] |
興行収入 | $36,529,820[3] |
ストーリー
編集妻を亡くしたこともあって、エドは娘夫婦(サリーとアーサー)と同居することにした。当面の間、エドは孫のピーターの部屋で暮らすことになったが、ピーターは「おじいちゃんに自分だけの部屋を奪われた」と不満を募らせていった。ほどなくして、我慢の限界に達したピーターはエドを追い出すべく様々な悪戯を仕掛けたが、エドは意地になって部屋に居座ろうとした。そして、ピーターの悪戯はどんどんエスカレートしていき、ついには大騒動に発展してしまう。
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替
- エド・マリーノ: ロバート・デ・ニーロ(菅生隆之)
- ピーター・デッカー: オークス・フェグリー(松本沙羅)
- サリー・マリーノ=デッカー: ユマ・サーマン(魏涼子)
- アーサー・デッカー: ロブ・リグル(志村知幸)
- ジェリー: クリストファー・ウォーケン(立川三貴)
- ミア・デッカー: ローラ・マラノ(生田ひかる)
- ダニー: チーチ・マリン(辻親八)
- ダイアン: ジェーン・シーモア(塙英子)
- スティーヴ: アイザック・クラグテン
- デヴィッド: フェイゾン・ラヴ
- ラッセル: コリン・フォード
製作
編集2016年6月13日、ロバート・デ・ニーロが本作の出演交渉に臨んでいると報じられた[7]。10月、クリストファー・ウォーケンとマリサ・トメイに出演オファーが出ているとの報道があったが[8][9]、後者との交渉は不首尾に終わった。2017年4月、ユマ・サーマンとロブ・リグルの起用が発表された[10]。5月1日、オークス・フェグリーがキャスト入りした[11]。2日、本作の主要撮影がジョージア州アトランタで始まった[12]。26日、クリストファー・レナーツが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[13]。2020年11月20日、フィルムトラックスが本作のサウンドトラックを発売した[14]。
公開・興行収入
編集当初、本作はディメンション・フィルムズの配給で2017年4月23日に全米公開される予定だったが、後に公開日は同年10月20日→2018年2月23日と延期されていった[15]。しかし、2018年1月、ディメンション・フィルムズは本作を公開スケジュールから引き上げ[16]、後に配給権自体を売却することになった[17]。
2020年6月29日、101スタジオズが本作の全米配給権を獲得したと報じられた。その際、本作は同年9月18日に全米公開されるとの発表があったが、後に公開日は10月9日に延期された[18]。8月13日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[19]。15日、配給元が変更になった影響で、アーロン・ジグマンが改めて作曲をやり直すことになったとの報道があった[20]。10月9日、本作は全米2250館で封切られ、公開初週末に362万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場1位となった[21]。
評価
編集本作に対する批評家の評価は芳しいものではない。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには117件のレビューがあり、批評家支持率は29%、平均点は10点満点で4.4点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「時折面白い箇所はあるが、ほとんどは見当違いの方向に行っている。『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』を観た者は何回かクスッとくるだろうが、それ以上に「豊かな才能があるのに、デ・ニーロたちは何を思ってこの作品に出演したのか」という疑問を抱かざるを得ないだろう。」となっている[22]。また、Metacriticには23件のレビューがあり、高評価はなく、賛否混在は12件、低評価は11件、加重平均値は34/100となっている[23]。なお、本作のCinemaScoreはB+となっている[24]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告”. 映画.com. 2021年2月25日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2020年11月16日). “How Marvin Peart Rescued ‘The War With Grandpa’; Producer Already Hatching Sequel” (英語). Deadline.com 2021年4月17日閲覧。
- ^ “The War with Grandpa (2020)” (英語). The Numbers. 2021年2月25日閲覧。
- ^ “おじいちゃんとの戦争”. amazon.co.jp. 2021年4月17日閲覧。
- ^ “ぼくはおじいちゃんと戦争した”. amazon.co.jp. 2021年4月17日閲覧。
- ^ “ぼくはおじいちゃんと戦争した”. あすなろ書房. 2021年4月17日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (2016年6月13日). “Robert De Niro In Talks To Star In Dimension’s ‘The War With Grandpa’” (英語). Deadline.com 2020年8月17日閲覧。
- ^ Busch, Anita (2016年10月4日). “Christopher Walken & Robert De Niro Together Again In ‘The War With Grandpa’” (英語). Deadline.com 2020年8月17日閲覧。
- ^ Busch, Anita (2016年10月20日). “Marisa Tomei In Talks To Join Robert De Niro In ‘War With Grandpa’” (英語). Deadline.com 2020年8月17日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (2017年4月24日). “E/F/O, Tri G Co-Finance De Niro Starrer ‘The War With Grandpa’ With Marro Films; Uma Thurman, Rob Riggle Join Cast” (英語). Deadline.com 2020年8月17日閲覧。
- ^ N'Duka, Amanda (2017年5月1日). “Oakes Fegley To Co-Star In ‘The War With Grandpa’; Sebastian Roché Joins ‘Burning At Both Ends’” (英語). Deadline.com 2020年8月17日閲覧。
- ^ Evry, Max (2017年5月2日). “Robert De Niro Comedy The War with Grandpa Starts Filming” (英語). ComingSoon.net 2020年8月17日閲覧。
- ^ “Christopher Lennertz to Score Tim Hill’s ‘The War with Grandpa’” (英語). Film Music Reporter. (2017年5月26日) 2020年8月17日閲覧。
- ^ “‘The War with Grandpa’ Soundtrack Album Released” (英語). Film Music Reporter. (2020年11月20日) 2021年2月25日閲覧。
- ^ Ramos, Dino-Ray (2017年8月22日). “‘The War With Grandpa’ Pushed To Winter; Third Release Date For Dimension’s Robert De Niro Comedy” (英語). Deadline.com 2020年8月17日閲覧。
- ^ Pedersen, Erik (2018年1月19日). “Weinstein Company Pulls ‘War With Grandpa’, ‘The Upside’ & ‘Mary Magdalene’ Off Release Schedule” (英語). Deadline.com 2020年8月17日閲覧。
- ^ Lang, Brent (2018年3月20日). “Weinstein Company Made $38.5 Million Selling ‘Paddington 2,’ Other Films” (英語). Variety 2020年8月17日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2020年6月29日). “Robert De Niro Comedy ‘The War With Grandpa’ Eyes October Wide Release Via 101 Studios – Update” (英語). Deadline.com 2020年8月17日閲覧。
- ^ Pedersen, Erik (2020年8月13日). “‘The War With Grandpa’ Trailer: Robert De Niro Vs. Kid In No-Holds-Barred Family Comedy” (英語). Deadline.com 2020年8月17日閲覧。
- ^ “Aaron Zigman Scoring Tim Hill’s ‘The War with Grandpa’” (英語). Film Music Reporter. (2020年8月15日) 2020年8月17日閲覧。
- ^ “Domestic 2020 Weekend 41/October 9-11, 2020” (英語). Box Office Mojo. 2020年10月23日閲覧。
- ^ “The War with Grandpa (2020)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年4月17日閲覧。
- ^ “The War with Grandpa Reviews” (英語). Metacritic. 2021年4月17日閲覧。
- ^ Brueggemann, Tom (2020年10月11日). “‘Tenet’ No Longer #1 as ‘The War with Grandpa’ Wins Weekend Box Office with $3.6 Million” (英語). IndieWire 2021年2月25日閲覧。