ロバート・デ・ニーロ
ロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro、1943年8月17日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、映画監督、映画プロデューサー。
アカデミー助演男優賞を受賞した『ゴッドファーザー PART II』、アカデミー主演男優賞を受賞した『レイジング・ブル』、および『タクシードライバー』などのマーティン・スコセッシ監督作品や、ベトナム戦争ものの『ディア・ハンター』などへの出演で知られている。アメリカ芸術科学アカデミー会員[1]である。
生い立ち編集
ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ出身[2]。父親のロバート・デ・ニーロ・Sr.と母親のヴァージニア・アドミラルはともに画家。父はイタリア系及びアイルランド系であり、母はイングランド、ドイツ、フランス、オランダの血を引いていた[3][4]。
2歳の頃に両親が離婚し、母親の元で育てられたが、父親も近くに暮らしていたため行き来して育つ[5]。少年時代から役者に憧れ、ステラ・アドラーの下で演技を学んだ後に、名門アクターズ・スタジオに通った[6]。一時期ヨーロッパに出向き、各国を渡り歩きながら演技の修行をしていたこともあった。
キャリア編集
役者として駆け出しの頃は、同様に無名フィルムメーカーであったブライアン・デ・パルマ監督とコンビを組んでいた。
1972年に公開された『ゴッドファーザー』でソニーやマイケル役のオーディションを受けたが落選。しかし、監督のフランシス・フォード・コッポラはデ・ニーロの演技力を高く評価し、続編の『PART II』では若きドン・ヴィト・コルレオーネの役を割り当てた。デ・ニーロは、この役を演じるためにわざわざシチリアまで赴きシチリアなまりのイタリア語をマスターした後、マーロン・ブランドのしゃがれた声を真似るために必死の練習をしたという。その演技は評判となりアカデミー助演男優賞を受賞した[7]。1970年代は作品に恵まれ、その後も『タクシー・ドライバー』や『ディア・ハンター』など、映画史に残る作品に出演した。
1973年には長らくコンビを組むことになるマーティン・スコセッシ監督の『ミーン・ストリート』に出演。これ以降、『タクシードライバー』(1976年)、 『ニューヨーク・ニューヨーク』(1977年)、『レイジング・ブル』(1980年)、『キング・オブ・コメディ』(1983年)、『グッドフェローズ』(1990年)、『ケープ・フィアー』(1991年)、『カジノ』(1995年)『アイリッシュマン』(2019)[8]といった同監督の作品に主演した。2012年にはイギリスのTotal Film誌の発表した「映画史に残る監督と俳優のコラボレーション50組」にて第1位に選ばれた[9][10]。2013年公開の主演作『マラヴィータ』ではスコセッシは製作総指揮を担当した。
アカデミー主演男優賞を受賞した『レイジング・ブル』[11]では体を鍛え上げボクサー役を演じた後、老いた主人公を演じるために体重を20キロ増やした。このようなデ・ニーロ流の徹底した役作りはデニーロ・アプローチと呼ばれるようになり、彼の代名詞となった。
出世作である『ゴッドファーザー PART II』をはじめ、『タクシードライバー』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、『アンタッチャブル』、『グッドフェローズ』、『カジノ』など犯罪映画に多く出演してきたが、1980年代半ばからはコメディ映画などでも成功を収め、近年は『ミート・ザ・ペアレンツ』や『アナライズ・ユー』でコミカルな役柄を演じるなど幅広い演技力を見せている。
1988年には、ジェーン・ローゼンタール(Jane Rosenthal)と共同で、プロダクション「トライベッカ (トライベッカフィルムセンター)」を設立。初監督となった1993年の『ブロンクス物語/愛につつまれた街』など、監督や製作としても活躍している。
2013年には『世界にひとつのプレイブック』で21年振りにアカデミー助演男優賞にノミネートされ、還暦を超えてもなお精力的に活動を続けている。
また、養女であるドレナ・デ・ニーロとは『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』(1997年)以降、何度か共演している。
役作り編集
上述の通り、デ・ニーロは役に成りきるための努力を惜しまない。その例を挙げる。
- 『ゴッドファーザー PART II』では、シチリア島に住んで、シチリア訛りのイタリア語をマスターした後に、マーロン・ブランドのしゃがれ声を完璧に模写した。
- 『タクシードライバー』では3週間、ニューヨークでタクシードライバーとして働いた[12]。
- 『ディア・ハンター』では、物語の舞台となったピッツバーグに撮影数ヶ月前から偽名で暮らしていた。さらに鉄工所で働こうとしたが、現地の人に拒否されたという。
- 『レイジング・ブル』では実在したミドル級ボクサージェイク・ラモッタの鍛え抜かれた肉体を披露し、その後、引退後の姿を表現するために体重を20キロも増やした[2]。このためイタリアに赴いて、現地のあらゆるレストランを食べ歩いた。
- 主人公がユダヤ人の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』では、ユダヤ人家庭にホームステイした。
- 『アンタッチャブル』では頭髪をそり上げ、アル・カポネを演じた。体重は直後に別の映画出演が決まっていたので太るわけにいかず、ボディスーツを着用したが、顔だけは太らせて撮影に臨んだ。
- 『ミッドナイト・ラン』では、マーティン・ブレストと共に実際の賞金稼ぎと共に行動し、捕獲の瞬間、張り込みを見学し、捜査の方法などを習得した。
- 『ロバート・デ・ニーロ エグザイル』でホームレス役で出演するため、役づくりのためにホームレス施設に潜入した[13]。
私生活編集
イタリア名誉市民権編集
2005年にイタリアのシルヴィオ・ベルルスコーニ首相が彼を「著名なイタリア系移民」として表彰しようとしたが、一部市民団体がデ・ニーロは『ゴッドファーザー』などで「イタリア=マフィア」のマイナスイメージを植え付けた人物だとして抗議した[14]。紆余曲折の末、2006年のローマ映画祭の最終日のセレモニーの際に名誉市民権が授与された。
家族編集
1976年に女優のダイアン・アボットと結婚し、アボットの娘ドレナ・デ・ニーロを養子にとり、息子ラファエルをもうけるも1988年離婚。1995年には当時交際していたモデルのToukie Smithとの間に体外受精で双子をもうける[15]。1997年に女優のグレイス・ハイタワーと再婚[16]1998年には息子エリオットが生まれた。1999年8月にはデ・ニーロが離婚の申し立てを行った[17]が、離婚はせず[16]2011年には娘グレイスが生まれている[18][19][20]。2016年3月にトライベッカ映画祭への出品作品取り消し問題[21]についての書面の中でエリオットが自閉症だと発表した[22]。エリオットの自閉症の原因はワクチン接種による薬害であると主張している[23]。
博士号編集
2012年5月にはベイツ大学より博士号を授与された[24]。
トライベッカ編集
生まれ育ったマンハッタンのトライベッカ地域には特に愛着を持っている。共同で設立したプロダクションにもその名を使い、アメリカ同時多発テロで被害を受けた復興のためにトライベッカ映画祭を主催するほか、トライベッカ・グリルやNOBU(松久信幸との共同)などのレストランを経営している。
アメリカ本国ではテレビCMや雑誌などの広告にはほとんど出演していない。
ジェイ・Zの曲「Empire State of Mind」の歌詞にもトライベッカとデニーロの名前が登場している。 また、デニーロが出演しているマイ・インターンでは職場の同僚がトライベッカに配達に行くという内容で配達先が「S・カーター、ジェイ・Zの本名だ」と話すシーンもある。
エピソード編集
- 映画以外では表立った活動を避け、マナーを欠いたマスコミの対応は嫌悪する。またドナルド・トランプを批判した際には、マス・メディアに大きく報道された。
- 『ディア・ハンター』で、制作のユニバーサル・ピクチャーズがジョン・カザールを降板させようとした時、この映画のヒロインで、カザールの婚約者だったメリル・ストリープや監督のマイケル・チミノとともに「ジョンを降ろすなら、自分も降りる」といってカザールの続投を認めさせた。ユニバーサルは癌(骨腫瘍)宣告を受けていたカザールの健康に配慮して降板を企図したのだが、デ・ニーロらはカザールの意志を尊重した。デニーロは、カザールの医療保険を支払ったとも報道された[25]。
フィルモグラフィ・出演作品編集
映画編集
公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
1965 | マンハッタンの哀愁 Trois chambres à Manhattan |
ダイナーの客 | ||
1968 | ロバート・デ・ニーロのブルーマンハッタン/BLUE MANHATAN2・黄昏のニューヨーク Greetings |
ジョン・ルービン | ||
1969 | ロバート・デ・ニーロのスワップ Sam's Song |
サム | ||
御婚礼 ザ・ウェデング・パーティー The Wedding Party |
セシル | |||
1970 | 血まみれギャングママ Bloody Mama |
ロイド・ベイカー | 曽我部和恭 | |
ロバート・デ・ニーロのブルーマンハッタン/BLUE MANHATAN1・哀愁の摩天楼 Hi, Mom! |
ジョン・ルービン | |||
1971 | 生き残るヤツ Born to Win |
ダニー | 富山敬 | |
The Gang That Couldn't Shoot Straight | マリオ | N/A | ||
1973 | バング・ザ・ドラム Bang the Drum Slowly |
ブルース・ピアーソン | ||
ミーン・ストリート Mean Streets |
ジョン・“ジョニー・ボーイ”・シベロ | |||
1974 | ゴッドファーザー PART II The Godfather: Part II |
回想で登場する若きドン・ヴィトー・コルレオーネ | アカデミー助演男優賞 受賞 英国アカデミー賞新人賞 ノミネート |
青野武(日本テレビ版) 山野井仁(DVD版、Blu-ray版) |
1976 | タクシードライバー Taxi Driver |
トラヴィス・ビックル | アカデミー主演男優賞 ノミネート ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門) ノミネート 英国アカデミー賞 主演男優賞 ノミネート |
津嘉山正種(TBS版) 宮内敦士(ソフト版) 青野武(機内上映版) |
1900年 1900 |
アルフレード・ベルリンギエリ | 松橋登 | ||
ラスト・タイクーン The Last Tycoon |
モンロー・スター | |||
1977 | ニューヨーク・ニューヨーク New York, New York |
ジミー・ドイル | ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) ノミネート | 野沢那智 |
1978 | ディア・ハンター The Deer Hunter |
マイケル・“マイク”・ヴロンスキー | アカデミー主演男優賞 ノミネート ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門) ノミネート 英国アカデミー賞 主演男優賞 ノミネート |
山本圭 |
1980 | レイジング・ブル Rasing Bull |
ジェイク・ラモッタ | アカデミー主演男優賞 受賞 ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門) 受賞 英国アカデミー賞 主演男優賞 ノミネート |
|
1981 | 告白 True Confessions |
デスモンド・“デス”・スペラシー神父 | 谷口節 | |
1983 | キング・オブ・コメディ The King of Comedy, mit Jerry Lewis |
ルパート・パプキン | 英国アカデミー賞 主演男優賞 ノミネート | 富山敬 |
1984 | ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ Once Upon a Time in America |
デヴィッド・“ヌードルス”・アーロンソン | 津嘉山正種(テレビ朝日版) 隆大介(DVD版) 麦人(VHS版) | |
恋におちて Falling in Love |
フランク・ラフティス | 大和田伸也 | ||
1985 | 未来世紀ブラジル Brazil |
アーチボルド・ハリー・タトル | 池田勝 | |
1986 | ミッション The Mission |
ロドリゴ・メンドーザ | 内海賢二 | |
1987 | エンゼル・ハート Angel Heart |
ルイス・サイファー | 津嘉山正種(フジテレビ版) 瑳川哲朗(テレビ朝日版) | |
アンタッチャブル The Untouchable |
アル・カポネ | 小林清志(フジテレビ版) 池田勝(テレビ朝日版、ソフト版) 小川真司(テレビ東京版) | ||
1988 | ミッドナイト・ラン Midnight Run |
ジャック・ウォルシュ | ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) ノミネート | 池田勝(テレビ朝日版) 樋浦勉(VHS版) |
1989 | ジャックナイフ Jacknife |
ジョゼフ・“ジャックナイフ”・メグス | ||
俺たちは天使じゃない We're No Angels |
ネッド | 出演・製作総指揮 | 堀勝之祐 | |
1990 | アイリスへの手紙 Stanley & Iris |
スタンリー・エヴェレット・コックス | 安原義人 | |
グッドフェローズ Goodfellas |
ジェームズ・“ジミー・ザ・ジェント”・コンウェイ | 英国アカデミー賞 主演男優賞 ノミネート | 野沢那智 | |
レナードの朝 Awakenings |
レナード・ロウ | アカデミー主演男優賞 ノミネート | 金内吉男(ソフト版) 野沢那智(日本テレビ版) 堀勝之祐(機内上映版) | |
1991 | 真実の瞬間 Guilty by Suspicion |
デヴィッド・メリル | 池田勝 | |
バックドラフト Backdraft |
ドナルド・“シャドウ”・リムゲイル放火犯罪捜査官 | 小林清志(ソフト版) 小川真司(テレビ朝日版) 羽佐間道夫(フジテレビ版) | ||
ケープ・フィアー Cape Fear |
マクシミリアン・“マックス”・ケイディ | アカデミー主演男優賞 ノミネート ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門) ノミネート |
樋浦勉(ソフト版) 磯部勉(テレビ朝日版) | |
1992 | ミストレス Mistress |
エヴァン・M・ライト | 出演・製作 | 羽佐間道夫 |
ナイト・アンド・ザ・シティ Night and the City |
ハリー・フェビアン | |||
1993 | 恋に落ちたら… Mad Dog and Glory |
ウェイン・“マッド・ドッグ”・ドビー | 堀勝之祐 | |
ボーイズ・ライフ This Boy's Life |
ドワイト・ハンセン | 石田太郎 | ||
ブロンクス物語/愛につつまれた街 A Bronx Tale |
ロレンツォ・アネロ | 監督・製作・出演 | 佐古正人 | |
1994 | フランケンシュタイン Frankenstein |
クリーチャー | 津嘉山正種(ソフト版) 玄田哲章(テレビ朝日版) | |
百一夜 Les Cent et une nuits de Simon Cinéma |
中田和宏 | |||
1995 | カジノ Casino |
サム・“エース”・ロススティーン | 津嘉山正種 | |
ヒート Heat |
ニール・マッコーリー | 津嘉山正種(ソフト版、テレビ朝日版) | ||
1996 | ザ・ファン The Fan |
ギルバート“ギル”・レナード | 津嘉山正種(ソフト版) 磯部勉(テレビ朝日版) | |
スリーパーズ Sleepers |
ボビー神父 | 大塚明夫(ソフト版) 羽佐間道夫(フジテレビ版) 宮内敦士(Netflix版) | ||
マイ・ルーム Marvin's Room |
ウォーリー医師 | 出演・製作 | 小川真司 | |
1997 | コップランド Cop Land |
モー・ティルディン警部補 | 津嘉山正種(ソフト版) 小川真司(フジテレビ版) | |
ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ Wag the Dog |
コンラッド・ブリーン | 出演・製作 | 麦人 | |
ジャッキー・ブラウン Jackie Brown |
ルイス・ガーラ | 津嘉山正種 | ||
1998 | 大いなる遺産 Great Expectations |
脱獄囚 / アーサー・ラスティグ | 佐々木勝彦 | |
RONIN Ronin |
サム | 佐々木勝彦(ソフト版) 津嘉山正種(フジテレビ版) 石田圭祐(テレビ朝日版) | ||
1999 | アナライズ・ミー Analyze This |
ポール・ヴィッティ | ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) ノミネート | 津嘉山正種(ソフト版) 小川真司(テレビ朝日版) 有本欽隆(機内上映版) |
フローレス Flawless |
ウォルター・クーンツ | 玄田哲章 | ||
2000 | ザ・ダイバー Men of Honor |
レスリー・ウィリアム・“ビリー”・サンデー | 津嘉山正種 | |
ミート・ザ・ペアレンツ Meet the Parents |
ジャック・ティベリウス・バーンズ | 出演・製作 ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) ノミネート |
樋浦勉 | |
2001 | 15ミニッツ 15 Minutes |
エディ・フレミング | 池田勝(ソフト版) 磯部勉(日本テレビ版) | |
スコア The Score |
ニック・ウェルズ | 野沢那智 | ||
2002 | ショウタイム Showtime |
ミッチ・プレストン | 磯部勉(ソフト版) 佐々木勝彦(テレビ朝日版) | |
容疑者 City By The Sea |
ビンセント・アンソニー・ラマーカ | 佐々木勝彦 | ||
アナライズ・ユー Analyze That |
ポール・ヴィッティ | 菅生隆之 | ||
2004 | アダム -神の使い 悪魔の子- Godsend |
リチャード・ウェルズ博士 | 佐々木勝彦 | |
シャーク・テイル Shark Tale |
ドン・リノ | 声の出演 | 松方弘樹 | |
ミート・ザ・ペアレンツ2 Meet the Fockers |
ジャック・ティベリウス・バーンズ | 出演・製作 | 樋浦勉 | |
サン・ルイ・レイの橋 The Bridge of San Luis Rey |
リマの大司教 | 日本劇場未公開 | (吹き替え版なし) | |
2005 | ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ Hide and Seek |
デヴィッド・キャラウェイ / チャーリー | 堀勝之祐(ソフト版) 小川真司(テレビ東京版) | |
2006 | アーサーとミニモイの不思議な国 Arthur et les Minimoys |
王 | 声の出演 | 富田耕生 |
グッド・シェパード The Good Shepherd |
ビル・サリヴァン将軍 | 監督・出演 | 小川真司 | |
2007 | スターダスト Stardust |
キャプテン・シェイクスピア | 樋浦勉 | |
2008 | トラブル・イン・ハリウッド What Just Happened |
ベン | 出演・製作 | 後藤哲夫 |
ボーダー Righteous Kill |
トーマス・“ターク”・コーワン | 堀勝之祐 | ||
2009 | みんな元気 Everybody's Fine |
フランク・グッド | 日本劇場未公開 | 樋浦勉 |
2010 | マチェーテ Machete |
ジョン・マクラフリン議員 | 池田勝 | |
ストーン Stone |
ジャック・メイブリー | 小川真司 | ||
ミート・ザ・ペアレンツ3 Little Fockers |
ジャック・ティベリウス・バーンズ | 日本劇場未公開 | 樋浦勉 | |
2011 | 昼下がり、ローマの恋 Manuale d'am3re |
エイドリアン | (吹き替え版なし) | |
リミットレス Limitless |
カール・ヴァン・ルーン | 佐々木勝彦 | ||
キラー・エリート Killer Elite |
ハンター | 樋浦勉 | ||
ニューイヤーズ・イブ New Year's Eve |
スタン・ハリス | |||
2012 | レッド・ライト Red Lights |
サイモン・シルヴァー | 小川真司 | |
フリーランサー NY捜査線 Freelancers |
ジョー・サルコーネ | 樋浦勉 | ||
ロバート・デ・ニーロ エグザイル Being Flynn |
ジョナサン・フリン | 日本劇場未公開 | ||
世界にひとつのプレイブック Silver Linings Playbook |
パット・ソリターノ・シニア | アカデミー助演男優賞 ノミネート | 羽佐間道夫 | |
2013 | グリフィン家のウエディングノート The Big Wedding |
ドン・グリフィン | 樋浦勉 | |
キリングゲーム Killing Season |
ベンジャミン・フォード | |||
マラヴィータ The Family / Malavita |
フレッド・ブレイク / ジョヴァンニ・マンゾーニ | 小川真司 | ||
ラストベガス Last Vegas |
パトリック・“パディ”・コナーズ | 羽佐間道夫 | ||
アメリカン・ハッスル American Hustle |
ヴィクター・テレジオ | 堀勝之祐 | ||
リベンジ・マッチ Grudge Match |
ビリー・“ザ・キッド”・マクドネン | 菅生隆之 | ||
2014 | ザ・バッグマン 闇を運ぶ男 The Bag Man |
ドラグナ | 樋浦勉 | |
2015 | マイ・インターン The Intern |
ベン・ウィテカー | 野島昭生 | |
エリス Ellis |
本人 | ショートフィルム | ||
タイム・トゥ・ラン Heist |
ポープ | 樋浦勉 | ||
ジョイ Joy |
ルディ・マンガーノ | 日本劇場未公開 | 野島昭生 | |
2016 | ダーティ・グランパ Dirty Grandpa |
ディック・ケリー | 日本公開は2017年1月[26] | |
ハンズ・オブ・ストーン Hands of Stone |
レイ・アーセル | 樋浦勉 | ||
The Comedian | ジャッキー・バーク | 日本劇場未公開 | N/A | |
2017 | 嘘の天才 〜史上最大の金融詐欺〜 The Wizard of Lies |
バーナード・L・マドフ | テレビ映画 出演・製作総指揮 |
|
2019 | ジョーカー Joker |
マレー・フランクリン | 野島昭生 | |
アイリッシュマン The Irishman |
フランク・“ジ・アイリッシュマン”・シーラン | Netflix映画 出演・製作 アカデミー作品賞ノミネート 英国アカデミー賞 作品賞ノミネート |
沢木郁也 | |
2020 | グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告 The War with Grandpa |
エド・マリーノ | 菅生隆之 | |
カムバック・トゥ・ハリウッド!! The Comeback Trail |
マックス・バーバー | 関輝雄 | ||
TBA | Amsterdam | ポストプロダクション | ||
Wash Me in the River | ポストプロダクション | |||
Killers of the Flower Moon | William Hale | 撮影中 | ||
Inappropriate Behavior | 撮影中 |
プロデュース作品編集
- パンサー Panther (1995年)※クレジットなし
- ウィズアウト・ユー Entropy(1999年)
- アバウト・ア・ボーイ About a Boy(2002年)
- レント Rent(2005年)
監督作品編集
制作作品編集
受賞歴編集
アカデミー賞編集
- ノミネート
- 1977年 アカデミー主演男優賞:『タクシードライバー』
- 1979年 アカデミー主演男優賞:『ディア・ハンター』
- 1991年 アカデミー主演男優賞:『レナードの朝』
- 1992年 アカデミー主演男優賞:『ケープ・フィアー』
- 2013年 アカデミー助演男優賞:『世界にひとつのプレイブック』
- 2020年 アカデミー作品賞:『アイリッシュマン』
英国アカデミー賞編集
- ノミネート
- 1976年 新人賞:『ゴッドファーザー PART II』
- 1977年 主演男優賞:『タクシードライバー』
- 1980年 主演男優賞:『ディア・ハンター』
- 1982年 主演男優賞:『レイジング・ブル』
- 1984年 主演男優賞:『キング・オブ・コメディ』
- 1991年 主演男優賞:『グッドフェローズ』
- 2020年 作品賞:『アイリッシュマン』
ゴールデングローブ賞編集
- ノミネート
- 1977年 主演男優賞 (ドラマ部門):『タクシードライバー』
- 1978年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『ニューヨーク・ニューヨーク』
- 1979年 主演男優賞 (ドラマ部門):『ディア・ハンター』
- 1989年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『ミッドナイト・ラン』
- 1992年 主演男優賞 (ドラマ部門):『ケープ・フィアー』
- 2000年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『アナライズ・ミー』
- 2001年 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門):『ミート・ザ・ペアレンツ』
ニューヨーク映画批評家協会賞編集
- 受賞
- 1974年 助演男優賞:『ミーン・ストリート』
- 1977年 主演男優賞:『タクシードライバー』
- 1981年 主演男優賞:『レイジング・ブル』
- 1991年 主演男優賞:『グッドフェローズ』、『レナードの朝』
- ノミネート
- 1974年 助演男優賞:『ゴッドファーザー PART II』
- 1978年 主演男優賞:『ディア・ハンター』
受章編集
吹き替え俳優編集
多くの作品で吹き替えを務めている樋浦勉によると、作品ごとに芝居の調子が違い、カメレオン俳優と呼ばれるデ・ニーロにはフィックス(専属)とされる声優はおらず、様々な俳優が声を当てているという[29]。以下はデ・ニーロを洋画吹き替えにおける持ち役としている、若しくは複数の著名な作品で声を担当している人物である。
脚注編集
- ^ 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(2013年4月26日)
- ^ a b Stated on Inside the Actors Studio, 1998
- ^ “Robert De Niro Biography”. contactmusic.com. 2010年12月7日閲覧。
- ^ Dougan, Andy (2003). Untouchable: a biography of Robert De Niro. Da Capo Press. p. 145. ISBN 1560254696
- ^ Dougan,p. 10.
- ^ Dougan, pp. 17–18.
- ^ “Robert De Niro Wins Supporting Actor: 1975 Oscars”. Oscars. 2020年12月17日閲覧。
- ^ これは事件だ!デニーロ、パチーノ、スコセッシ…映画史におけるラスボス登場! - シネマトゥデイ
- ^ 英誌選出「映画史に残る監督&俳優のコラボレーション50組」 : 映画ニュース - 映画.com
- ^ マーティン・スコセッシ監督、ようやく遠藤周作「沈黙」に着手か? : 映画ニュース - 映画.com
- ^ “Robert De Niro Wins Best Actor: 1981 Oscars”. Oscars. 2020年12月17日閲覧。
- ^ Dougan, p. 75.
- ^ “「メソッド演技法」で有名なロバート・デ・ニーロが、新作の役づくりのためにホームレス施設に潜入”. シネマトゥデイ. (2012年3月4日) 2012年12月16日閲覧。
- ^ “デ・ニーロへのイタリア市民権付与に抗議”. 映画.com. (2004年8月17日) 2012年12月16日閲覧。
- ^ Toukie Smith and actor Robert De Niro become parents of twins. (October 20, 1995). p. 36
- ^ a b "Drug allegations hit De Niro custody battle" July, 26 2001. The Guardian
- ^ “デ・ニーロと元妻のバトル激化”. 映画.com. (2001年7月31日) 2012年12月16日閲覧。
- ^ “Robert De Niro & Wife Welcome Baby Girl”. People (2011年12月23日). 2011年12月23日閲覧。
- ^ “Robert De Niro and wife welcome a child via surrogate”. Daily Mail (London). (2011年12月24日) 2011年12月24日閲覧。
- ^ “ロバート・デ・ニーロ、68歳でパパに!6人目の子どもが誕生”. シネマトゥデイ. (2011年12月24日) 2012年12月16日閲覧。
- ^ 「反ワクチン」映画、米映画祭から取り下げに デ・ニーロ氏発表
- ^ ロバート・デ・ニーロ、息子の自閉症を公表
- ^ ロバート・デ・ニーロとグレイス・ハイタワーが離婚か デイリースポーツ 2018.11.22(2020年2月23日閲覧)
- ^ “ロバート・デ・ニーロに名誉博士号!米名門大学が授与”. シネマトゥデイ. (2012年5月29日) 2012年12月16日閲覧。
- ^ https://www.telegraph.co.uk/news/2019/12/07/de-niro-saved-deer-hunter-paying-co-stars-medical-insurance/
- ^ “デ・ニーロが「ヤリまくるぞ!」宣言、「ダーティ・グランパ」予告公開”. 映画ナタリー. (2016年11月9日) 2016年11月9日閲覧。
- ^ なお、この式典にデ・ニーロ本人は出席しておらず、代理人として同作品の監督であるフランシス・フォード・コッポラが受賞している。
- ^ “米大統領自由勲章にデニーロさん”. 共同通信 47NEWS. (2016年11月17日) 2016年11月17日閲覧。
- ^ “【樋浦勉】声色の百面相 デ・ニーロ、ブルース・ウィリスらの吹き替えこなす” (2014年11月16日). 2020年12月18日閲覧。
参考文献編集
- Baxter, John (2002). De Niro: A Biography. HarperCollins. ISBN 978-0-00-257196-8.
- Dougan, Andy (2003). Untouchable: a biography of Robert De Niro. Da Capo Press. ISBN 1-56025-469-6.
関連項目編集
外部リンク編集
- ロバート・デ・ニーロ - allcinema
- ロバート・デ・ニーロ - KINENOTE
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