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グレイテスト・ショーマン』(原題: The Greatest Showman)は、2017年アメリカ合衆国で製作されたドラマ伝記ミュージカル映画。主演はヒュー・ジャックマンマイケル・グレイシー英語版初監督作品。

グレイテスト・ショーマン
The Greatest Showman
The Greatest Showman.png
監督 マイケル・グレイシー英語版
脚本 ジェニー・ビックス英語版
ビル・コンドン
原案 ジェニー・ビックス
製作 ローレンス・マーク英語版
ピーター・チャーニン
ジェンノ・トッピング
製作総指揮 ジェームズ・マンゴールド
ドナルド・J・リー・Jr
トーニャ・デイヴィス
出演者 ヒュー・ジャックマン
ザック・エフロン
ミシェル・ウィリアムズ
レベッカ・ファーガソン
ゼンデイヤ
音楽 ジョン・デブニー
ジョセフ・トラパニーズ
ベンジ・パセック
ジャスティン・ポール
主題歌ディス・イズ・ミー
キアラ・セトル
撮影 シェイマス・マクガーヴェイ
編集 トム・クロス
ロバート・ダフィ
ジョー・ハッシング
マイケル・マカスカー英語版
ジョン・ポル英語版
スペンサー・サッサー英語版
製作会社 チャーニン・エンターテインメント英語版
シード・プロダクションズ英語版
ローレンス・マーク・プロダクションズ
TSGエンターテインメント英語版
配給 アメリカ合衆国の旗日本の旗 20世紀フォックス映画
公開 アメリカ合衆国の旗 2017年12月20日
日本の旗 2018年2月16日
上映時間 105分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $84,000,000[1]
興行収入 世界の旗 $432,577,352[1]
アメリカ合衆国の旗 $173,965,566[1]
日本の旗 52.2億円(2019年1月時点)[2]
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目次

概要編集

19世紀に活躍した興行師、P・T・バーナムの成功を描くミュージカル映画。P・T・バーナムヒュー・ジャックマンが、パートナーのフィリップをザック・エフロンが演じる。

音楽を手がけるのは、『ラ・ラ・ランド』で歌曲賞を受賞したベンジ・パセックジャスティン・ポールのコンビ。

この作品の題名「The Greatest Showman」はバーナムが上演した「The Greatest Show on Earth」(邦題:地上最大のショウとして映画化)からとったもの。ちなみに、20世紀フォックスの前身である20世紀ピクチャーズは、1934年に「The Mighty Barnum」の題で一度バーナムの伝記映画を制作している。

ちなみにバーナム役のヒュー・ジャックマンはこの時、鼻の皮膚癌の切除手術を受けており、80針を縫い、命にかかわる可能性があるにもかかわらず歌唱していた[3]

ストーリー編集

小さいころから貧しくも夢想家のバーナムは、良家の令嬢チャリティと結婚。ニューヨークでつつましい暮らしを始めて娘たちも生まれるが、バーナムは仕事が長続きせず、貿易会社に就職しても、会社の貿易船が沈没してしまい倒産、全ての従業員が解雇される。しかし彼は沈没した船の登録証を持ち出し、それを担保に銀行から資金を借り、世界中のあらゆる奇妙なものを展示した「バーナム博物館」をオープンさせる。だが客足はかんばしくなかった。

そんなとき、彼は娘のある一言をきっかけにショービジネスの道へと進む。小人症の男、大男、髭の濃い女、全身刺青の男、結合双生児の兄弟など、世間から隠れるようにして生きていた様々な人を集め、いわゆるフリーク・ショー見世物小屋)のサーカスを始めたのだ。彼らのショーは大盛況になるが、批評家には酷評され、市民の中には「街の恥さらし」と激しい抗議活動をする者も現れた。バーナム一家も裕福にはなったものの、上流社会からは単なる成り上がりの怪しいペテン師親子という扱いしかされなかった。

バーナムは劇作家のフィリップ・カーライルと出会い、彼をショーの演出家にスカウトする。バーナムの熱烈な勧誘を受けたフィリップは取り分10%で承諾する。劇場を訪れた彼は、有色人種の団員・アンを見初めてしまう。

フィリップのコネにより、ショーの仲間を連れてヴィクトリア女王に拝謁することができたバーナムは、欧州随一のオペラ歌手とほまれ高いジェニー・リンドと出会う。彼女のアメリカ公演を成功させれば、遂に上流社会の仲間入りができ、娘たちも馬鹿にされなくなると考えたバーナムは、フィリップに劇場運営を任せ、自らはジェニーの公演に全てを注ごうと決めた。

ジェニーの歌声は素晴らしく、初演は大成功を収めて批評家にも絶賛される。バーナムの名声にも箔がついたが、そのせいでバーナムは劇場のキャスト達を疎んじるようになった。劇場以外に拠り所がない彼らは必死にショーを続けるが、バーナム不在の劇場は人気が落ちていく。

フィリップはアンをデートに誘うが、たまたま出会ったフィリップの両親はアンを侮辱し、彼女は逃げ去ってしまう。追いかけたフィリップは身分の差など関係ないと説得するが、アンは不可能だと彼を拒絶する。

一方、バーナムは多大な借金を重ねてジェニーの全米公演ツアーを敢行し、当初は大好評を博するが、その道中でジェニーから寄せられる好意以上の誘惑にバーナムは良心の呵責を感じ、二人は決裂。途中でツアーは打ち切りになってしまう。ジェニーは最後の公演終了時に、バーナムに当てつけのように「お別れのキス」をし、新聞の一面をスキャンダルで飾る。

フィリップに任せていた劇場だったが、反対派との争いから放火され全焼してしまう。フィリップはアンを救出しようとして燃える劇場に飛び込み、バーナムによって救出されたものの意識不明で病院に運ばれた。さらにジェニーのツアー中止による負債でバーナムの邸宅は差し押さえられてしまい、チャリティは自分勝手なバーナムに愛想を尽かし、娘たちを連れて実家に帰ってしまった。

全てを失ったバーナムが独りパブで酒を飲んでいたところ、サーカスの団員たちが現れ、彼にサーカスを再建するよう説得する。バーナムは、自分が何のために名声や成功を追い求めていたのかを思い出し、サーカスがいまや自分と団員たちにとって家族であり居場所となっていたことに気づかされたのだった。

重症のフィリップも、アンに見守られてようやく回復した。バーナムは去った妻を追いかけ、関係を修復する。サーカスの財政的困難も、フィリップが彼の貯金を使って再建することを提案、野外のテントサーカスとして新しく蘇った。再開したサーカスは大きな成功を収め、フィリップとアンは結ばれる。バーナムはフィリップにショーマンの座を譲り、妻に寄り添われながら、家族との時を慈しむのだった。

キャスト編集

※括弧内は日本語吹替[4][5]

バーナムと周りの人々編集

バーナム・サーカスの団員達編集

  • アン・ウィーラー - ゼンデイヤ真壁かずみ
  • W・D・ウィーラー - ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世英語版山本祥太
  • レティ・ルッツ(熊女、髭の生えた女性) - キアラ・セトル日野由利加
  • 親指トム将軍英語版(小人症の男性) - サム・ハンフリー英語版[注 1]ジェイムズ・バブソン(歌部分)(中村章吾
  • リーズ卿(太った男) - ダニエル・エバーリッジ(桜井敏治
  • フランク・レンティーニ(寄生性双生児、3本足の男[注 2]) - ジョナサン・レダヴィド
  • コンスタンティン王子(入れ墨男) - シャノン・ホルツァプフェル(井川秀栄
  • チャン&エン・ブンカー兄弟(シャム双生児の由来になった結合双生児) - 小森悠冊(チャン)&ダニエル・ソン(エン)
  • ウォルター(犬少年、獅子面男ライオネル、多毛症の男性) - ルチアーノ・アクニャJr.(古川裕隆
  • アルビノツインズ(白皮症の双子姉妹) - ミッシー・パトロナリー&シェオアイフェ・コールマン
  • 顔や身体に痣を持つ男性(象の肌を持つ男、血管腫or色素母斑) - ジェレミー・ハドソン
  • ブロックヘッド(ピアス男) - テイラー・ジェームズ
  • デビルボーイ(二本角の男) - ヴィンセント=オリバー・ノワジュー
  • ストロングマン(怪力男) - ティモシー・ハージェス(元はAngus Mòr MacAskillで巨人症でもあった男性)
  • タトゥーレディ(タトゥーのある女性) - チェルシー・キャソ
  • 白い服を着た白髪の男性(アルビノの男[注 3]) - キーサン・ブラジルフォード
  • オリエンタルマン(東洋人の男) - アレックス・ウォン
  • ゴールデンボーイ(金でメイクし金の装飾を付けている青年) - ジュリアス・ルビオ
  • ヴードゥーツインズ(ブードゥー教の双子) - ディアンナ・ウォルターズ&ジェシカ・カストロ
  • スネークダンサー(蛇を使い踊る女性) - ナジラ・ジラム
  • エジプションレディ(エジプトの女性) - クリスティーナ・ギラー
  • オー・クランシー(アイルランドの巨人[注 4]) - ラデュー・スピングヘル
  • 人間大砲 - ケネス・チャン
  • ジェフ・ハリス(ジャグラー) - ニック・ジャンツ
  • ディン・ヤン(中国人のアクロバットと剣のスペシャリスト) - ナターシャ・リュー・ボルディッツォ

バーナムに関係する人々編集

制作編集

この映画の制作が始まったのは2009年からで、ヒュー・ジャックマンは、第81回アカデミー賞でのパフォーマンスに目をつけたローレンス・マークに、映画を作ろうと誘われたという[7]

監督のマイケル・グレイシーはCM監督で、ヒューとCMの仕事で知り合い、そこで映画の話を持ちかけられた。

2013年には、作曲家のベンジ・パセックジャスティン・ポールが雇われた。

ザック・エフロンは2016年6月15日に映画に出演するための交渉を開始し[8]、2016年7月にはミシェル・ウィリアムズの出演が決定した。

撮影編集

映画のリハーサルは2016年10月にニューヨークで始まり、主要撮影は2016年11月22日に始まった[9][10]

ポストプロダクション編集

2017年12月には、ヒューと協力して、いくつかのプロジェクトに携わっていたジェームズ・マンゴールドが、映画のポストプロダクションでエグゼクティブプロデューサーとして務めたことが報告された。 インタビューでは、マイケル・グレイシー監督は「この映画には8人のプロデューサーがいて、そのうちの1人が映画製作者であることは驚くべきことでした」と述べている。

評価編集

本作は、観客からは評価されているが、批評家の評価は激しく分かれている。

Rotten Tomatoesでは、203個の批評家レビューのうち、55%が支持評価を下し、残り45%が否定的評価を下した。平均評価は10点中6点となった[11]

Metacriticでは、43個の批評家レビューに基づいて、平均点は100点中48点となった[12]

興行面では、批評家のレビューから公開後3日間で800万ドルと不調だったものの、観客の口コミで公開2週目の週末は1,550万ドル、3週目の週末は1,380万ドルと再興した[13]

サウンドトラック編集

The Greatest Showman:Original Motion Picture Soundtrack
複数のアーティストサウンドトラック
リリース
時間
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全英アルバム・チャートでは、6週連続で1位を獲得し[14]、日本では、2月26日付オリコン週間デジタルアルバムランキングで映画公開と合わせて初の1位を獲得[15]。さらに3月12日付オリコン週間アルバムランキングでも首位を獲得した。2019年現在、全世界で累計600万枚以上の売上を記録している。

受賞編集

続編編集

ヒュー・ジャックマンと監督のマイケル・グレッシーが続編の準備を進めていると明言した[16]。タイトルや公開時期等は未定。

脚注編集

注釈編集

  1. ^ サム・ハンフリー は実在の親指トム将軍より20cm近く背が高い(実在する親指トム将軍は102cmだった)為、映画では背丈をなるべく実在した親指トム将軍に合わせるために膝立ちで演じていた。
  2. ^ ちなみに、三本足のフランクは本当は4本足で、未発達の足が存在した。
  3. ^ 白いドレッドヘアに半陰陽らしき白い衣装を着ている。アルビノだが肌は黒人そのものなので、見世物小屋で多少あった、足に器具を付けていたオー・クランシー同様の作られたキャラクターと思われる。
  4. ^ 本来の巨人症とは違い、足に器具をつけて巨人に見せかけている。見世物小屋には巨人症の女性(231cm)や巨大な足を持った女性(足サイズ43cm)が実在していたので両者がモチーフと思われる。

出典編集

  1. ^ a b c The Greatest Showman” (英語). Box Office Mojo. 2018年5月9日閲覧。
  2. ^ 2018年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟 2019年2月11日閲覧。
  3. ^ “ヒュー・ジャックマン、皮膚がん摘出後も医師のストップ振り切り熱唱!『グレイテスト・ショーマン』“From Now On”ビハインドストーリー映像|BIGLOBEニュース” (日本語). BIGLOBEニュース. https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0223/eln_180223_7993461694.html 2018年10月26日閲覧。 
  4. ^ グレイテスト・ショーマン”. 2018年5月9日閲覧。
  5. ^ “話題のふきカエ グレイテスト・ショーマン”. ふきカエル大作戦!!. (2018年6月19日). https://www.fukikaeru.com/?p=9516 2018年6月19日閲覧。 
  6. ^  https://www.instagram.com/p/BbcfDdtFikjQTMkqssrczhyJZ4NzVvLKR5Tr4w0/
  7. ^ ブルーレイのインタビュー映像より
  8. ^ McNary, Dave (2016年6月15日). “Zac Efron in Talks to Join Hugh Jackman’s ‘Greatest Showman’ (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. https://variety.com/2016/film/news/zac-efron-hugh-jackman-greatest-showman-1201796420/ 2018年10月26日閲覧。 
  9. ^ “'The Greatest Showman', starring Hugh Jackman & Zac Efron, begins filming in NYC soon! - On Location Vacations” (英語). On Location Vacations. (2016年11月10日). https://onlocationvacations.com/2016/11/10/greatest-showman-starring-hugh-jackman-zac-efron-begins-filming-nyc-soon/ 2018年10月26日閲覧。 
  10. ^ “Hugh Jackman sings happy birthday to good pal Zac Efron”. Mail Online. https://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-3870410/Hugh-Jackman-sings-happy-birthday-good-pal-Zac-Efron-set-upcoming-movie-Greatest-Showman-Earth.html 2018年10月26日閲覧。 
  11. ^ THE GREATEST SHOWMAN”. 2018年2月19日閲覧。
  12. ^ “[www.metacritic.com/movie/the-greatest-showman The Greatest Showman]”. 2018年2月19日閲覧。
  13. ^ 『グレイテスト・ショーマン』米国で異例の“じわじわ”大ヒット!その理由は観客の熱狂的支持”. 2018年2月19日閲覧。
  14. ^ 全英アルバム・チャート、『グレイテスト・ショーマン』が6週連続1位.2018年2月20日閲覧。
  15. ^ オリコン週間デジタルアルバム 2/12〜2/18、ヒュー・ジャックマン主演映画サントラが首位.2018年2月20日閲覧。
  16. ^ “『グレイテスト・ショーマン』『グレイテスト・ショーマン』続編が進行中!”. シネマトゥデイ. https://www.cinematoday.jp/news/N0107097 2019年2月27日閲覧。 

関連項目編集

  • 地上最大のショウ(原題:The Greatest Show on Earth) - 1952年のアメリカ映画。本作同様にP・T・バーナムの宣伝文句がタイトルの由来であり、本作の日本語字幕中にも『地上最大』の訳が用いられた。

外部リンク編集