グロッソプテリス (Glossopteris) は古生代ペルム紀に栄えた裸子植物グロッソプテリス類で、湿地に生えていた。ゴンドワナ植物群の代表的植物である[1]。舌のような形の大きなが特徴(グロッソプテリスは、「舌状の葉」という意味)で、葉と向き合うように繁殖器官がついていた。化石南アメリカアフリカインド南極オーストラリアから発見され、かつてこれらの大陸ゴンドワナ大陸として1つにつながっていたとする大陸移動説の証拠の1つとされている。

グロッソプテリス
生息年代: ペルム紀
グリッソプテリス
地質時代
ペルム紀
分類
: 植物界 Plantae
: 裸子植物 Gymnospermae
: シダ種子綱Pteridospermopsida
: グリッソプテリス目Glossopteridales
: グリッソプテリス科Glossopteridaceae
: グリッソプテリス属Glossopteris
学名
Glossopteris Brongn.1828 ex Brongn. 1831
  • G. angustifolia
  • G. brasiliensis
  • G. browniana
  • G. communis
  • G. indica
  • G. occidentalis
グリッソプテリスの化石の分布図(緑色)
グリッソプテリスの分布(緑) 南半球の4大陸とインド亜大陸にまたがって、帯状の地帯で化石が見つかっていることから、これらの大陸が一続きのゴンドワナ大陸であったことが推論できる。他の3種類の生物の化石もこの推論を補強している。

脚注 編集

  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年4月28日閲覧。

参考文献 編集

  • 伊藤元己7章 陸上植物の多様性と系統」『植物の系統と進化』(pdf)(1版)裳華房、東京都千代田区〈新・生命科学シリーズ〉、2012年5月25日、142 -143頁。ISBN 978-4-7853-5852-5http://www.shokabo.co.jp/sample/5852s.pdf 

関連項目 編集