ケレンケン
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ケレンケン(学名:Kelenken)は、フォルスラコス科に属する絶滅した肉食性の飛べない鳥。模式種ケレンケン・ギレルモイのみが発見されており、1999年に発見されたのち2007年に正式に記載された。フォルスラコス科では最大の体格を誇る属である。
ケレンケン | ||||||||||||||||||||||||
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マウント
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地質時代 | ||||||||||||||||||||||||
中新世中期 | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Kelenken Bertelli et al., 2007 | ||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||
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語源と発見
編集テウェルチェ族の神話に登場する悪魔ケレンケンにちなんで命名された。種小名はホロタイプの化石を発見した Guillermo Aguirre Zabala に由来する。
1999年3月に学生 Guillermo Oscar Aguirre Zabala とその友人が、アルゼンチンのリオネグロ州の小さな村コマロの駅から約100メートルの地点で化石を初めて発見した。彼らは化石採集をしており、以前にも別の化石を発見していた。後に彼らはサン・カルロス・デ・バリローチェの博物館と連絡を取り、2002年に化石は博物館のコレクションに加えられた。古生物学者 Luis María Chiappe が Sara Bertelli や Claudia Tambussi とともにこの化石を研究し、ケレンケンに分類される後肢の骨が後に発見された[1]。
形態
編集ケレンケンは約1500万年前にあたる新第三紀中新世ランギアンの間に繁栄しており、アルゼンチンのパタゴニア西部 Cañadón Asfalto 盆地 Collón Cura 層から発見された[2]。
フォルスラコス科では最大の種であり、頭骨長は71.6センチメートルに達し、既知の鳥類では最大の頭部を持つ[3]。ある化石標本の足根中足骨は長さ43.7センチメートルにおよぶ。長い脚の骨の発見を受けて、ケレンケンは他のフォルスラコス科を上回る速度で走ったと研究者は結論付けた。頭骨の大きさと顎の筋肉からは、ケレンケンが強力な咬合力を持っていたという結論が導かれた[1]。
食性
編集ケレンケンがどのようにして獲物を捕らえていたかははっきりとは判明していない。大型の動物食性動物として獲物を追いかけまわし捕食していた可能性がある。あるいはスカベンジャーであり、巨体で他の捕食者を脅して追い払い、獲物を横取りした可能性もある。
古環境
編集Collón Cura 層は、当時の植生が森林から開けたパンパへ遷移していることを示している。この層からは、ヘビやカメといった爬虫類、齧歯類の Guiomys unica、肉食性有袋類のパタゴスミルスといった豊富な生物が確認されている[4]。