コカ (料理)

コカ（カタルーニャ語：coca）とはスペイン東部発祥のパン。現在では酵母で発酵させる作り方が主流だが、元は無発酵パンであった。単数形はcoca（コカ）、複数形はcoques（コカス）という。塩味のコカだけでなく、甘いコカや甘辛いコカも存在する。主にカタルーニャ州、アラゴン州東部、バレンシア州ほぼ全域、バレアレス諸島、アンドラおよび北カタルーニャとも呼ばれるフランスのルシヨンで食べられる。

ウルジェイの塩味のコカスと甘いコカス

概要

コカはイタリアのピザとよく似ているが、チーズを使わないという点がピザとの大きな違いである。また、オリーブ・オイルをふんだんに生地に練り込むことが特徴といえる。日本でいう「惣菜パン」や「菓子パン」のようなもので、スペインではパン屋が作るのが一般的である。調理法は地方によって違いが見られる。町と季節によりコカの生地、中身や具材は様々であるため、とても種類が多い。

地方による分類

コカの種類は地方により様々である。

• マジョルカ風 -鉄板いっぱいに焼いた四角いもの
• カタルーニャ風-わらじ型
• バレンシア風-生地で具材を包み込んだもの

コカの色々

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  塩味のコカ
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  コカス・デ・ムリャドル（ラタトゥイユに似た料理、ムリャドルのコカス）
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  コカ・デスペンカート（グリル野菜のコカ）
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  コカ・デ・レカプテ・アンブ・サルディネス（グリル野菜とサーディンのコカ）
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  バレンシア州エル・ベルジェのコカ・デ・ショリス（チョリソのコカ）
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  バルセロナのベーコンなどが入ったコカ・デ・リャルドン
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  聖ヨハネの前夜祭に食べられるカタルーニャ州のコカ・デ・サント・ジョアン
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  聖ヨハネの前夜祭に食べられるアリカンテのコカ・デ・サン・ジュアン
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  コカ・デ・クレマ（カスタードのコカ）
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  レウスのコカ・アム・シセーレス（サクランボのコカ）
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  バレンシア州サルサデーリャのコカ・デ・シセーラ（サクランボのコカ）
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  カタルーニャ州タラグネスのコカ・ダニス（アニスのコカ）
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  バレンシア州リベーラ・アルタのコカ・デ・リャンダ
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  バレンシアのレーズンとクルミのコカ
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  コカス・デ・ビドレ
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  コカ・デ・ラランジャ（オレンジのコカ）
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  バレンシア州セルベラ・デル・マエストラートのコカ・デ・パ・イ・サル（塩のコカ）
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  カタルーニャ州プリウラートのコカ・デ・スクレ（砂糖のコカ）

参考文献

• ASOLIVA スペインオリーブオイル輸出協会
• セニョーラ・あ〜の気ままな食卓