コタキナバル
コタキナバル(マレー語: Kota Kinabalu)は、マレーシア・サバ州の州都。人口は約50万人(2020年)で、東マレーシア(ボルネオ島のマレーシア領地域)で最大の都市である。
コタ・キナバル | |||||
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愛称 : KK | |||||
位置 | |||||
位置 | |||||
座標 : 北緯5度58分14秒 東経116度05分52秒 / 北緯5.97056度 東経116.09778度 | |||||
歴史 | |||||
1882 | |||||
行政 | |||||
国 | マレーシア | ||||
州 | サバ州 | ||||
コタ・キナバル | |||||
地理 | |||||
面積 | |||||
域 | 352 km2 | ||||
人口 | |||||
人口 | (2020年現在) | ||||
域 | 500,421人 | ||||
備考 | [1] | ||||
公式ウェブサイト : www.dbkk.sabah.gov.my |
「コタキナバル」はマレーシア語で Kota Kinabalu と書くため、KK と略されることがある。
現在はサバ州の政治経済の中心であると共に、マリンリゾートやキナバル自然公園(キナバル山)への玄関口としても知られている。
歴史
編集19世紀以前のこの地にはアピアピ(API-API、マレーシア語で火の意味)、または略称でアピと呼ばれる村落があった。北ボルネオ会社は沖合のガヤ島(Pulau Gaya)に本拠地を置いていたが、バジャウ族に焼き打ちにあい、1899年アピアピに本拠を移した。アピアピの地名は焼き打ちを連想させるため、当時の北ボルネオ会社副会長の名前を取ってジェッセルトン (Jesselton) と改名された。以後英領北ボルネオにおける、イギリスによる植民地開発の拠点としてジェッセルトンの街は発展した。
第二次世界大戦中の1942年から1945年まで日本軍の占領下に置かれ、この時期は旧称のアピを復活させた。この期間に抗日蜂起が起き、それに関与したとされる住民を日本軍が軍事裁判で処刑したアピ事件が発生している。1945年、連合国軍による空爆により町は壊滅的になった。
1947年イギリス領北ボルネオの首都が、サンダカンからジェッセルトンへ移され、再び北ボルネオの中心地となった。
1963年北ボルネオは、サラワク・マラヤ連邦・シンガポールと統合し、イギリスから独立した。北ボルネオはサバと改称し、1967年町名を植民地支配の名残を残すジェッセルトンから、近くにそびえるキナバル山にちなみ、コタキナバルと改称した。2000年に市に昇格した。
交通
編集空港
編集- コタキナバル国際空港 - マレーシア航空、香港ドラゴン航空、エア・ソウル、エアアジアなどが就航。
マレーシア航空がコタキナバル国際空港と成田・羽田、関空間の直行便を運航していたが、2012年1月をもって一旦すべて運休となった[2]。しかし同年10月より関西線のみ再開された[3]。その後2013年10月より関西線が運休し、成田とコタキナバルの直行便が再開されている[4]。
鉄道
編集バス
編集- 高速バス
- 市内バス
- 南ゾンは赤色、ダウンタウンゾンは紫色、北ゾンは青色。
- 空港との間にバスは南ゾンのルーム。パパル、キナルト、プラタン、ロクカウィの方向。
港湾
編集南シナ海に重要な海運拠点及び軍港である。マレーシア海軍が利用しているだけでなく、2017年1月には中国海軍の「長城」型潜水艦と潜水艦救難艦「長興島」が寄港した[5]。
道路
編集コタキナバルでは人口、車保有台数の増加に伴い渋滞が増えている。またクアラルンプールに比べてラウンドアバウトなどが多いことも特徴となっており、これも渋滞の一つの原因とされている。[6]
気候
編集ほぼ一年を通じて雨が多い気候だが、1月から4月は弱い乾季に当たる。
コタキナバル (1971–2000)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 30.4 (86.7) |
30.7 (87.3) |
31.5 (88.7) |
32.2 (90) |
32.1 (89.8) |
31.8 (89.2) |
31.5 (88.7) |
31.6 (88.9) |
31.4 (88.5) |
31.2 (88.2) |
31.0 (87.8) |
30.9 (87.6) |
31.4 (88.5) |
平均最低気温 °C (°F) | 22.9 (73.2) |
23.0 (73.4) |
23.4 (74.1) |
24.1 (75.4) |
24.3 (75.7) |
24.0 (75.2) |
23.7 (74.7) |
23.7 (74.7) |
23.7 (74.7) |
23.6 (74.5) |
23.5 (74.3) |
23.3 (73.9) |
23.6 (74.5) |
雨量 mm (inch) | 104.8 (4.126) |
73.4 (2.89) |
50.5 (1.988) |
114.2 (4.496) |
216.2 (8.512) |
279.4 (11) |
262.7 (10.343) |
270.3 (10.642) |
285.2 (11.228) |
345.8 (13.614) |
302.4 (11.906) |
242.3 (9.539) |
2,547.2 (100.283) |
平均降雨日数 (≥1.0 mm) | 8 | 7 | 6 | 8 | 12 | 13 | 13 | 13 | 14 | 16 | 17 | 13 | 140 |
平均月間日照時間 | 187.7 | 194.8 | 233.4 | 245.3 | 228.8 | 197.6 | 204.9 | 196.7 | 180.7 | 191.9 | 192.5 | 197.5 | 2,451.8 |
出典1:World Meteorological Organisation[7] | |||||||||||||
出典2:NOAA (sun, 1961–1990)[8] |
宿泊
編集コタキナバルはその自然を生かしたリゾートが点在している。
- シャングリ・ラ・タンジュンアル
- シャングリ・ラ・ラサリア・リゾート
- ステラハーバー
- ネクサス・リゾート・カランブナイ
- ル・メリディアン
- プロムナードホテル
- ハイアット・リージェンシー
みどころ
編集姉妹都市
編集脚注
編集- ^ “CITY POPULATION”. 6 July 2023閲覧。
- ^ “マレーシア航空、コタキナバル発着の羽田、関西線の運休を正式発表”. フライチーム (2011年12月24日). 2012年6月24日閲覧。
- ^ 大阪 - コタキナバル路線運航再開のご案内 - マレーシア航空(2012年11月2日閲覧)
- ^ 成田 - コタキナバル路線運航再開のご案内 - マレーシア航空(2014年3月14日閲覧)
- ^ “中国軍潜水艦がマレーシアに初寄港 「ソマリア沖で警備」と説明するが インド軍はピリピリ「海賊対策に潜水艦いるのか?」”. 産経新聞. (2017年1月8日)
- ^ コタキナバルの道路・・ラウンドアバウトと運転(2014年4月3日閲覧)
- ^ “World Weather Information Service – Kota Kinabalu”. World Meteorological Organisation. 23 October 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。7 May 2014閲覧。
- ^ “Kota Kinabalu Climate Normals 1961–1990”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 7 May 2014閲覧。
関連項目
編集- 在コタキナバル領事事務所(旧・在コタキナバル日本国総領事館)