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分布編集

オウム属内では最も西に分布する。

インドネシアスラウェシ島およびその周辺の島嶼小スンダ列島固有種ロンボク島では絶滅したとされる。

香港には移入個体が野生化して、自然繁殖による全個体数の1割ぐらいである200羽ほどの群がある。[1]

形態編集

全長33cm。体重約330g。オスよりもメスの方がやや大型になる。尾羽は短い。全身が白い羽毛で覆われる。翼と尾羽腹面の羽毛は黄色。

嘴は黒い。眼の周囲は青い皮膚が露出する。頭頂には前方へ湾曲した冠羽が生える。

雛は全身が黄色い綿羽で覆われる。オスの虹彩は黒いが、メスの虹彩は赤褐色。

分類編集

  • Cacatua sulphurea sulphurea (Gmelin, 1788) コバタン(小巴(芭)旦)
  • Cacatua sulphurea abotti   マメコバタン(豆 小巴(芭)旦)
  • Cacatua sulphurea parvula   コガタコバタン(小型 小巴(芭)旦)
  • Cacatua sulphurea diampeana  シマコバタン(島 小巴(芭)旦)
  • Cacatua sulphurea occidentalis  ロンボクコバタン(ロンボク 小巴(芭)旦)
  • Cacatua sulphurea citrinocristata コキサカオウム(濃黄冠 鸚鵡)

生態編集

主に標高800m以下の熱帯雨林の周辺や農耕地等に生息する。小規模な群れ(主に10羽以下)を形成し生活するが、果実のなった樹木に多数の個体が集まることもある。数回素早く羽ばたいた後に滑空し、再び素早く羽ばたくということを繰り返し飛翔する。

食性は雑食で、果実種子液果等を食べる。主に樹上で採食を行う。

繁殖形態は卵生。樹洞に木の屑などを敷いた巣を作り、1回に2-3個の卵を産む。雌雄共に抱卵し、飼育下での抱卵期間は27日。雛は孵化してから10週間程で巣立つ。

人間との関係編集

ココナツトウモロコシを食害する害鳥とみなされている。

1940年代までは生息地ではよく見かけられていたが、国内外で飼い鳥としての乱獲や開発による生息地の破壊、農作物の害鳥としての駆除などによって野生での個体数は激減し、現在では絶滅してしまったか、限りなく絶滅に近い地域が多い。

前述のように開発による生息地の破壊や害鳥としての駆除なども減少に拍車がかかっているが、依然として捕獲による脅威が遥かに大きい。特に最も乱獲が行われた1980-1992年の12年間に約100,000羽ものの個体が輸出された。現地では対策が行わており、1992年にインドネシアで本種の売買は禁止された。また、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)において本種は附属書Iに指定されている。

現在は様々な対策がとられているので、少しずつ回復しているが、未だに密輸の問題が後を絶たない。

2015年には、インドネシアでペットボトルに詰めて密輸しようとした業者が逮捕された[2]

画像編集

関連項目編集

出典編集

参考文献編集

  • 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、65、195頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社2000年、53、169頁。

外部リンク編集