コミックエール!』(COMIC YELL!)とは、芳文社から発行されていた漫画雑誌である。B5判無線綴じ定価は550円。コンセプトは「男の子向けの少女マンガ誌」。

概要

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男性読者層の購読を想定した少女漫画雑誌。創刊時の宣伝で「業界初」と謳われていたが、実際にはそれ以前に同様のコンセプトで作られた『コミックハイ!』が存在していた。

掲載作家に少女漫画畑の作家はほとんどおらず、4コマ作家、同人畑の作家、BL作家などで構成されていた。

4コマ漫画専門雑誌まんがタイムきららキャラットの増刊として刊行されていた。なお、掲載作品中、4コマ漫画はごく一部に限られていた。

2007年5月11日に創刊。同年8月9日にVOL.2が刊行、11月10日刊行のVOL.3から隔月刊となった。 2009年5月9日に発売されたVOL.12で休刊となった。

連載作品の単行本は、2008年7月28日より、まんがタイムKRコミックス エールシリーズレーベルから発売された。

掲載作品

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(タイトル名の50音順)

休刊まで連載

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休載中のまま終了

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連載終了

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読み切り

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VOL.1

VOL.2

  • 大なり小なり(黒渕かしこ)
  • 人斬り恋愛ロジック(睦月のぞみ)
  • まなざしを気にして(日坂水柯

VOL.3

VOL.4

  • 前略 かしこ(小川ひだり
  • ひかり☆コンフュージョン(たむら純子
  • ラブイーブン イーブンモア(須田さぎり)※VOL.1の続き。
  • リサイクリング・ビューティー(睦月のぞみ)
  • りばぁす!(豊田アキヒロ

VOL.5

VOL.6

  • こいはじめ〜kiss to kiss〜(たむら純子)
  • その声は彼方に消えて(結桐たかし
  • たゆたうエイリアン(須田さぎり)

VOL.7

  • それは初恋のように(結桐たかし)
  • 海のもくずになりませんっ!(小川ひだり)

VOL.8

  • NO OTAKU NO LIFE(ひらふみ)

VOL.9

  • シスちぇん(瀬口たかひろ)※VOL.5の続き。
  • 微 カオスチック エンター(睦月のぞみ)
  • まなざしを気にして(日坂水柯)※VOL.2の続き。

VOL.10

  • 海と泡沫(MINCE PIE
  • カメリア≠コンプレックス(黒渕かしこ)
  • 君が幸せであるように(結桐たかし)

VOL.11

  • 苺バーレスク(MINCE PIE)
  • 一途な恋では(仙石寛子)
  • 「おねえちゃんといっしょ。」(山田J太)
  • Catch You Catch Me(結桐たかし)
  • また明日(楽時たらひ

VOL.12

  • 赤い糸は見えているか(結桐たかし)
  • あなたにとって、わたしにとって(仙石寛子)
  • あめのち(黒渕かしこ)
  • 「おとうとくんといっしょ。」(山田J太)※VOL.11の続き。
  • 片恋ひ迷子(睦月のぞみ)
  • 夏のかげろう(MINCE PIE)

エールガールイラストピンナップ

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※VOL.1とVOL.2のみに掲載。

表紙イラストの変遷

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※カッコ内は表紙イラスト掲載号。

  1. 松沢まりイラスト(VOL.1(創刊号))
  2. さんぶんのいち。(松沢まり)(VOL.2、VOL.3、VOL.5、VOL.7、VOL.9、VOL.12)
  3. 純真ミラクル100%(秋★枝)(VOL.4、VOL.8)
  4. リトル・リトル(ろくこ)(VOL.6)
  5. ぎふと(山田J太)(VOL.10)
  6. 魔法少女いすずさんフルスロットル(あらたとしひら)(VOL.11)

別冊ぷちエール!

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「夏のエールコミックスフェア」として、2008年7月、8月発売分の単行本の帯に付属された応募券を編集部に送付すると、抽選により300人に贈られた小冊子。対象となった単行本の作品の『特別編(番外編)』と、それぞれの作品の作家をシャッフルした『シャッフル編』が掲載されている。『シャッフル編』での担当作家は以下の通り。

  • さんぶんのいち。(コダマナオコ)
  • 溺れるようにできている。(松沢まり)
  • 御伽楼館(秋★枝)
  • 純真ミラクル100%(シギサワカヤ)
  • あまだれ!(天乃咲哉)

なお、表紙はコダマナオコが担当している。

備考

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『私立中央学園』『能力開発研究部!』『バイエルがきこえる』は、VOL.2の時点では次回の掲載が予告されていたがVOL.3からの隔月刊化によるリニューアルによって終了となった。また、『ミス・ポピーシードのメルヘン横丁』もVOL.3から連載開始予定だったが、同じ理由で連載はされなかった。

『プチ・シェバト〜賢者の休日〜』は、VOL.9の時点では次回の掲載が予告されていたがVOL.10には掲載されなかった。作者のブログによると、他誌での再開を調整中とのこと。[1]

関連項目

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外部リンク

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