サプサンロシア語: Сапсанハヤブサの意)、ドイツ語: Velaro RUS)はロシア鉄道広軌 (1,520mm) 向けに導入されたシーメンス製高速鉄道車両ヴェラロシリーズの一種である。

Сапсан/Velaro RUS
基本情報
製造所 シーメンス
主要諸元
軌間 1,520 mm
電気方式 交流25kV50Hz 直流3kV
最高運転速度 200 - 250 km/h
設計最高速度 300 - 330 km/h
編成定員 604人
編成重量 667 t
車体幅 3,265 mm
車体高 3,890 mm
主電動機 IGBT
駆動方式 誘導電動機駆動
編成出力 8,000kW
備考 編成長 250m
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概要

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2006年5月19日にシーメンスは8編成の高速鉄道車両を30年間の整備請負とともにロシア鉄道から受注したことを発表した。契約額は6億ユーロで、車両はドイツ鉄道ICE 3をベースとし、車体はロシアの広軌規格に合わせて330mm拡幅し3,265mmとされた[1]。4編成は直流3kVと交流25kV/50Hzの交直両用に対応している。1編成あたり10両で編成全体の長さは250m、定員600名である。

車両開発と製造はドイツエアランゲンクレーフェルトで行われ、直流3kVのみに対応した「EVS1」はモスクワ - サンクトペテルブルク間専用で、複電圧対応車「EVS2」はモスクワ - ニジニ・ノヴゴロド間でも走行できる。2009年5月2日に試験走行で281km/hのロシア記録を、同月7日には290km/h[2]の最高速度を記録した。

2009年12月18日より、モスクワ - サンクトペテルブルク間において、最高速度250km/hで、1日3往復の営業運転を開始した。最速列車は両都市間を無停車で、従来よりも45分短縮の3時間45分で結んでいた。

2020年の時点で最速列車は3時間30分でモスクワ - サンクトペテルブルクを走破する。

2022年ロシアのウクライナ侵攻に伴い、西欧諸国がロシアに様々な経済制裁を発動。シーメンスもロシア事業から撤退を表明し、車両のメンテナンスが難しい状況となった[3]

将来、高速専用線が建設され、最高速度は330km/hへ引き上げられる予定である。

ルート

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ルート (地図)

脚注

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関連項目

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外部リンク

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