サラマンカ

スペインの都市

サラマンカSalamanca)は、スペインカスティーリャ・イ・レオン州サラマンカ県ムニシピオ(基礎自治体)。サラマンカ県の県都である。

Salamanca

  


 カスティーリャ・イ・レオン州
 サラマンカ県
司法管轄区 サラマンカ
面積 38.6 km²
標高 802m
人口 155,921 人 (2007年)
人口密度 4,039.4 人/km²
住民呼称 salmantino/-a、salamanquino/-a
守護聖人 San Juan de Sahagún、
Virgen de la Vega
Salamancaの位置(スペイン内)
Salamanca
Salamanca
スペイン内サラマンカの位置
Salamancaの位置(サラマンカ県内)
Salamanca
Salamanca
サラマンカ県内サラマンカの位置

北緯40度57分54秒 西経5度39分50秒 / 北緯40.96500度 西経5.66389度 / 40.96500; -5.66389座標: 北緯40度57分54秒 西経5度39分50秒 / 北緯40.96500度 西経5.66389度 / 40.96500; -5.66389

スペインを代表する大学街であり、大学や大聖堂のあるサラマンカ旧市街全体が、ユネスコの世界遺産に登録されている(サラマンカの旧市街を参照)。

地勢・産業 編集

農作物の集散地であり、食品加工などが盛ん。化学製品や陶器製造なども行われている。近隣の都市としては、約110キロ北東にバリャドリッド、130キロ東にセゴビアが位置している。

シューベルトの歌劇『サマランカの友人たち』(1815年、シューベルト18歳)は、ここを舞台に描かれる。

2008年のアメリカ映画『バンテージ・ポイント』は、サラマンカの広場を舞台としている。

歴史 編集

 
サラマンカ大学

都市名の由来は明らかではないが、古代ギリシャではヘルマンティケ (Helmantike、「予言の地」の意) と呼ばれており、一方でプトレマイオスはサルマティカあるいはサルマンティカ (Salmatica、Salmantica)、プルタルコスはヘルマンディカ (Hermandica) とした。またセリウムやセンティカ (Selium、Sentica) と呼ばれることもあった[1]。古代ローマ帝国の時代にはサルマンティカ (Saimantica) として知られ、交通の要所として重要な役割を果たした。トラヤヌス帝の時代に建てられたローマ橋 (18世紀に再建築) が有名である。8世紀よりイスラーム勢力の支配下におかれたが、その後11世紀後半にキリスト教勢力によって奪回された。

1218年にレオン王国アルフォンソ9世のもとでスペイン最古の大学サラマンカ大学が建てられた。この大学で、「新大陸」の統治にむけての法的整備や、対抗宗教改革(反宗教改革)の諸思想が形成された。

20世紀のスペイン内戦では、フランコ側の重要な拠点となった。

観光 編集

サラマンカはマドリードから鉄道で2時間半の距離にある。

フェリペ5世が建てた広場。
  • カテドラル
サラマンカ旧大聖堂スペイン語版 - 12世紀ロマネスク様式の旧カテドラル
サラマンカ新大聖堂 - 1513年から1733年にかけて造られたゴシック様式の新カテドラル
大学正面のレリーフが見どころ。
15世紀に建てられた騎士の家。
17世紀に造られたドミニコ会修道院

文化 編集

スポーツ 編集

サッカー
バスケットボール
  • CBアベニーダ - 1988年設立。女子チームとして2010-11シーズンに女子ユーロリーグ優勝を果たすなど、欧州の女子バスケットバールを代表するクラブである。

姉妹都市 編集

参考文献:『地球の歩き方 スペイン 2004~2005年度版』ダイヤモンド・ビッグ社

出身者 編集

ギャラリー 編集

関連項目 編集

参考文献 編集

  1. ^ Tomás Moyas Díez, "Salamanca: guías de turismo de Castilla y León", primera, pp. 15-16, isbn:84-87473-34-2 (2007).

外部リンク 編集