シェナンゴ郡 (ニューヨーク州)
シェナンゴ郡(英: Chenango County)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州の中央部に位置する郡である。2010年国勢調査での人口は50,477人であり、2000年の51,401 人から1.8%減少した[1]。郡庁所在地はノーウィッチ市(人口7,190人[2])であり、同郡で人口最大の都市でもある。郡名はオナイダ族インディアンの言葉で「大きなアメリカオニアザミ」を意味している。
ニューヨーク州シェナンゴ郡 | |
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設立 | 1798年3月15日 |
郡庁所在地 | ノーウィッチ |
面積 - 総面積 - 陸 - 水 |
2,328 km2 (899 mi2) 2,318 km2 (895 mi2) 10 km2 (4 mi2), 0.48% |
人口 - (2010年) - 密度 |
50,477人 21.7人/km2 (56人/mi2) |
標準時 | 東部: UTC-5/-4 |
ウェブサイト | www |
歴史
編集1683年にニューヨーク植民地で郡が作られたとき、現在のシェナンゴ郡地域はオールバニ郡に属していた。これは巨大な郡であり、ニューヨーク州北部とバーモント州の全てを含んでおり、さらに理論的には西の太平洋岸まで広がっていた。1766年7月3日に、カンバーランド郡を分離し、1770年3月16日にグロスター郡を分離したが、どちらも現在はバーモント州に含まれている。
1772年3月12日、オールバニ郡の残りが3つに分割され、1つはオールバニ郡の名前で残った。1つは西部に作られたトライアン郡だった。トライアン郡の東部境界は現在のスケネクタディ市の西約5マイル (8 km) にあり、アディロンダック山地の西側と、デラウェア川西支流より西の領域を含んでいた。トライオン郡に指定された地域には現在のニューヨーク州37郡が入っている。ニューヨーク植民地総督のウィリアム・トライアンに因んで名付けられた。
1776年に先立つ年に、トライアン郡のロイヤリストは大半がカナダに逃亡した。1784年、アメリカ独立戦争を終わらせた条約締結に続いて、トライアン郡はモンゴメリー郡に改名された。これは独立戦争時の将軍リチャード・モントゴメリーに因む命名だった。モントゴメリーはカナダで数か所を占領した後、ケベック市攻略中に戦死した。憎まれたイギリスの総督に代わる命名だった。
1789年、モンゴメリー郡からオンタリオ郡が分離した。このときのオンタリオ郡は現在の領域よりもかなり広かった。現在のアリゲイニー郡、カタラウガス郡、シャトークア郡、エリー郡、ジェネシー郡、モンロー郡、ナイアガラ郡、オーリンズ郡、スチューベン郡、ワイオミング郡、イェーツ郡の全体と、スカイラー郡、ウェイン郡の一部が含まれていた。
1791年、モンゴメリー郡からハーキマー郡とタイオガ郡がオチゴ郡と共に分離した。
シェナンゴ郡は1798年3月15日に、タイオガ郡とハーキマー郡の一部を合わせて、広さ1,610平方マイル (4,170 km2) の郡として設立された。
1804年、郡内の70平方マイル (180 km2) がオナイダ郡拡張のために譲渡された。この領域にはウォータービルやサンガーフィールドの町も含まれていた。
1806年3月21日、さらに郡内からマディソン郡を設立するために、広さ650平方マイル (1,680 km2) が分離され、シェナンゴ郡は現在の領域になった。
政治
編集シェナンゴ郡は共和党支持の郡と見なされている。2004年アメリカ合衆国大統領選挙では、共和党のジョージ・W・ブッシュが民主党のジョン・ケリーに対して11%差で郡を制した。しかし、2006年の州知事選挙では 民主党のエリオット・スピッツァーが57%の支持を集め、同年のアメリカ合衆国上院議員選挙では、同じく民主党のヒラリー・クリントンが54%の支持を得て郡を制した。2008年アメリカ合衆国大統領選挙では、共和党のジョン・マケインが民主党のバラク・オバマを制したが、その支持率は49.59%対48.45%、わずか237票差の大接戦だった[3]。2010年の州知事選挙でも、民主党のアンドリュー・クオモが、またアメリカ合衆国上院議員選挙では同じく民主党のチャック・シューマーとキルステン・ジルブランドが郡を制した。
地理
編集シェナンゴ郡はニューヨーク州のほぼ中央にあり、オールバニ市の西、ビンガムトン市の北、シラキュース市の南東に位置している。州内ではサザン・ティアと呼ばれる地域に入っている。
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は899平方マイル (2,328.4 km2)であり、このうち陸地894平方マイル (2,315.4 km2)、水域は4平方マイル (10.4 km2)で水域率は0.48%である[4]。
サスケハナ川の支流であるシェナンゴ川が郡内を南に流れている。
隣接する郡
編集人口動態
編集人口推移 | |||
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年 | 人口 | %± | |
1800 | 15,666 | — | |
1810 | 21,704 | 38.5% | |
1820 | 31,215 | 43.8% | |
1830 | 37,238 | 19.3% | |
1840 | 40,785 | 9.5% | |
1850 | 40,311 | −1.2% | |
1860 | 40,934 | 1.5% | |
1870 | 40,564 | −0.9% | |
1880 | 39,891 | −1.7% | |
1890 | 37,776 | −5.3% | |
1900 | 36,568 | −3.2% | |
1910 | 35,575 | −2.7% | |
1920 | 34,969 | −1.7% | |
1930 | 34,665 | −0.9% | |
1940 | 36,454 | 5.2% | |
1950 | 39,138 | 7.4% | |
1960 | 43,243 | 10.5% | |
1970 | 46,368 | 7.2% | |
1980 | 49,344 | 6.4% | |
1990 | 51,768 | 4.9% | |
2000 | 51,401 | −0.7% | |
2010 | 50,477 | −1.8% | |
Source: NYSDED[5][6] |
基礎データ
人種別人口構成
先祖による構成
言語による構成[7] |
年齢別人口構成
世帯と家族(対世帯数)
|
収入編集収入と家計 |
都市と町
編集ノーウィッチ市が郡庁所在地であり、郡内唯一の都市である。その他は「村」か「ハムレット」に指定されている。
ニューヨーク州では「町」が郡の下の小区分であり、他州の郡区に相当している。郡北部の町は、オナイダ族インディアンから譲渡された20郡区の中から生まれた。
- アフトン村
- アフトン町
- ベインブリッジ町
- ベインブリッジ村
- コロンバス町
- コベントリー町
- アールビル村
- ジャーマン町
- グリーン町
- グリーン村
- ギルフォード町
- リンクレーン町
- マクドナウ町
- ニューバーリン町
- ニューバーリン村
- ノースノーウィッチ町
- ノーウィッチ町
- オステリック町
- オックスフォード町
- オックスフォード村
- ファーサリア町
- ピッチャー町
- プリマス町
- プレストン町
- ロックデール(ハムレット)
- シャーバーン町
- シャーバーン村
- スミスビル町
- スマーナ町
- スマーナ村
- サウスオステリック町
教育
編集モリスビル州立カレッジがノーウィッチ市に分校を持っている。
脚注
編集- ^ Quickfacts.census.gov - Chenango County - accessed 2011-12-06.
- ^ Quickfacts.census.gov - Norwich, New York - accessed 2011-12-06.
- ^ [1]
- ^ “Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2013年4月13日閲覧。
- ^ New York State Department of Economic Development
- ^ http://factfinder2.census.gov
- ^ [2]
参考文献
編集- NEW YORK: Atlas of Historical County Boundaries; Compiled by Kathryn Ford Thorne; Edited by John H. Long.