スティーヴ・ホワイトSteve White1965年5月31日 - )は、ロンドン・バーモンジー出身のイングランド人ドラマーポール・ウェラースタイル・カウンシルなどのほか、他のイギリスミュージシャンとも広く共演している。

スティーヴ・ホワイト
生誕 (1965-05-31) 1965年5月31日(58歳)
イングランドロンドンバーモンジー
ジャンル ロックファンク
担当楽器 ドラムス
活動期間 1981年 - 現在
共同作業者 ポール・ウェラー
スタイル・カウンシル
ザ・プレイヤーズ
ザ・フー
チャド・スミス
タルボット&ホワイト
トリオ・ヴァロアー
公式サイト whiteydrums.com

経歴 編集

幼少期に叔父から小型ドラムを与えられ、地元のボーイズ・ブリゲードへの参加と同時にテクニックを学び始める。両親からはポール・ウェラーと同じく万全のサポートを受けた。青年期はバディ・リッチルイ・ベルソンを見習うほか、自身のドラム講師であったボブ・アームストロングに師事。アルバイトをしながら地元バンドで活動し、余ったお金はすべてジャズレコードの収集に費やした。1983年にポール・ウェラーが当時結成した無名バンド(後のスタイル・カウンシル)のオーディションを受け、17歳のドラマーでありながら、ジャズを音楽的背景として持っていることに感銘を受けたウェラーからオーディションの翌日にもう一度来るように頼まれた。ホワイトはその後数年の間バンドとともに活動し、正式にバンド加入を打診されることはなかったものの、バンドのビデオのほとんどに出演したほか、2、3の作品を除くすべての作品でレコーディングに参加した。ウェンブリーで開催された1985年のライヴエイドではステージ最年少のドラマーとなった(ハイド・パークで開催されたLIVE 8のギグではザ・フーとも共演を果たしている)。

1988年にスタイル・カウンシルを離れ、イアン・デューリーやザ・レッド・スキンズ、ジャズ・レネゲイズなどといった著名な顔ぶれとのプロジェクトで共演を試みる。しかし1990年にスタイル・カウンシルが日本のテレビ番組のために1回限りのギグを行うにあたり、ポール・ウェラーが自身のスタジオにデモ・トラック収録のためにホワイトを招くと、ホワイトは間もなくウェラーのソロ・プロジェクトで専任ドラマーとなり、その関係は今日に至るまで続いている。

実弟のアラン・ホワイトも同じくドラマーであり、1995年から2004年の9年間に渡りオアシスで活動していた。アランについては、リンゴ・スターボンゾと並んで、最も影響を受けたドラマーの一人に挙げている。2001年のオアシスのツアーでは、アランの怪我のためにスティーブが一時的にアランの代役を務めたこともある。

現在は元スタイル・カウンシルのキーボーディストのミック・タルボットと、オーシャン・カラー・シーンの元ベーシストであるデーモン・ミンケラと共にザ・プレイヤーズのメンバーとしても活動している。

自身のウェブサイトではファンの質問に答えたり、ポール・ウェラーやチャド・スミスほか多くのミュージシャン達と近況について意見を交わしている。2005年のLIVE 8ザ・フーのステージでは、レギュラー・ドラマーのザック・スターキーの代役としてドラムスを担当。オアシスのツアーとレコーディングにも参加した。

ホワイトは現在ポール・ウェラーのギグやレコーディングには参加せず、デーモン・ミンケラとシェイマス・ベイゲンと共にトリオ・ヴァロアーとして活動しているほか、ジョン・ロードとも活動がある[1]

自身のファンの一人が睾丸癌で化学療法を施されていることを知ったことから、精巣腫瘍の啓発サイト (www.checkemlads.com) の設立に寄付。男性の癌啓発サイトとしてはイギリスで現在最も大きなものの一つとなっている。

ディスコグラフィ 編集

ポール・ウェラー作品 編集

アルバム 編集

シングル 編集

  • "Into Tomorrow" (as Paul Weller Movement) (1991) - #36 UK
  • "Uh Huh Oh Yeh" (1992) - #18 UK
  • "Above The Clouds" (1992) - #47 UK
  • "Sunflower" (1993) - #16 UK
  • "Wild Wood" (1993) - #14 UK
  • "The Weaver EP - The Weaver, This Is No Time, Another New Day, Ohio (Live)" (1993) - #18 UK
  • "Hung Up" (1994) - #11 UK
  • "Out Of The Sinking" (1994) - #20 UK
  • "The Changingman" (1995) - #7 UK
  • "You Do Something To Me" (1995) - #9 UK
  • "Broken Stones" (1995) - #20 UK
  • "Out Of The Sinking" re-release (1996) - #16 UK
  • "Peacock Suit" (1996) - #5 UK
  • "Brushed" (1997) - #14 UK
  • "Friday Street" (1997) - #21 UK
  • "Mermaids" (1997) - #30 UK
  • "Brand New Start" (1998) - #16 UK
  • "Wild Wood" re-release (1999) - #22 UK
  • "The Keeper" (2000) - #? UK
  • "Sweet Pea, My Sweet Pea" (2000) - #44 UK
  • "Brother To Brother" Terry Callier featuring Paul Weller (2002) - #81 UK
  • "It's Written In The Stars" (2002) - #7 UK
  • "Leafy Mysteries" (2002) - #23 UK
  • "The Bottle" (2004) - #13 UK
  • "Wishing On A Star" (2004) - #11 UK
  • "Thinking Of You" (2004) - #18 UK
  • "Early Morning Rain"/"Come Together" (2005) - #40 UK
  • "From The Floorboards Up" (2005) - #6 UK
  • "Come On/Let's Go" (2005) - #15 UK
  • "Here's The Good News" (2005) - #21 UK
  • "As Is Now" EP - "Blink and You'll Miss It", "From The Floorboards Up", "Come On"/"Let's Go", "Here's the Good News". (2006)
  • "Wild Blue Yonder" (2006)

スタイル・カウンシル作品 編集

アルバム 編集

talbot&white作品 編集

アルバム 編集

  • United States Of Mind(1993年)

ザ・プレイヤーズ作品 編集

  • Clear the Decks (2003)
  • From the Six Corners] (2005)

トリオ・ヴァロアー作品 編集

  • リターン・オブ・ジ・アイアン・モンキー(2008年)

脚注 編集

  1. ^ Lichfield Festival”. 2009年6月24日閲覧。

外部リンク 編集