ダニエル・ゲールDaniel Geale 、男性、1981年2月26日 - )は、オーストラリアプロボクサーローンセストン出身。元WBA世界ミドル級スーパー王者。元IBF世界ミドル級王者。

ダニエル・ゲール
基本情報
本名 ダニエル・ゲール
通称 Real Deal
階級 ミドル級
身長 178cm
リーチ 180cm
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
誕生日 (1981-02-26) 1981年2月26日(43歳)
出身地 ローンセストン
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 36
勝ち 31
KO勝ち 16
敗け 5
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来歴 編集

アマチュア時代 編集

2001年、大阪市開催の東アジア大会ウェルター級で出場。平田直己に勝利後、ゲンナジー・ゴロフキンに大差のポイント負けを喫した。ゲールが2013年半ばに語ったところによると、カザフスタンの選手は全般的にフットワークがよくパワーがあり、距離をうまく使って試合を運んでいたが、当時の印象ではゴロフキンはそれほどパンチのある選手ではなく、プロでなら勝てるだろうと確信していた[1]

2001年北アイルランドベルファストで開催された世界選手権にウェルター級(69kg)に出場するが1回戦で敗退 [2]

2003年タイバンコクで開催された世界選手権にウェルター級(69kg)に出場するが1回戦で敗退 [3]

プロ時代 編集

2004年10月1日、ゴールドコーストのサウスポートシャークスAFLクラブで行われた6回戦で3回1分27秒KO勝ちを収め、デビュー戦を白星で飾った。

2005年9月16日、IBFパンパシフィックスーパーウェルター級王座決定戦でステーブ・ドゥエット(オーストラリア)と対戦し、2回1分1秒TKO勝ちを収め、王座を獲得した。

2005年10月22日、OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級暫定王座決定戦でゲイリー・カマー(オーストラリア)と対戦し、8回1分48秒KO勝ちを収め、王座を獲得した。

2007年2月4日、リー・オティ(ニュージーランド)と対戦し、2回にダウンを奪われながらも、12回3-0(118-110、118-109、119-110)の判定勝ちでIBFパンパシフィック王座とOPBF東洋太平洋王座初防衛に成功した。

2007年5月4日、IBFパンパシフィックミドル級ならびにIBOインターコンチネンタルミドル級王座決定戦でパルクプーン・ジャンポナクタイ)と対戦し、12回3-0(120-108、2者が120-109)の判定勝ちで完勝し、IBFパンパシフィック並びにIBOインターコンチネンタル王座の獲得に成功した。

2007年12月14日、IBO世界ミドル級王座決定戦でダニエル・ドーソン(オーストラリア)と対戦し、12回3-0(2者が120-110、119-109)の判定勝ちで完勝し、王座を獲得した。

2009年5月27日、ブリスベンブリスベン・エンターテイメント・センターアンソニー・ムンディン(オーストラリア)と対戦し、12回1-2(113-114、113-116、115-112)の判定負けを喫し初防衛に失敗、王座から陥落した[4]

2009年10月21日、ローンセストンのシルバードームで行われたIBFパンパシフィックミドル級王座決定戦でサミル・ドス・サントス・バルボサ(ブラジル)と対戦し、12回3-0(3者共に120-108)の判定勝ちで完勝し、王座を再獲得した。

2010年6月21日、ウロンゴンのエンターテイメントセンターで行われたIBFパンパシフィックスーパーミドル級王座決定戦でカリス・カリウキ(オーストラリア)と対戦し、11回2分49秒TKO勝ちを収め、王座を獲得した。

2011年5月7日、ドイツのノイブランデンブルクでIBF世界ミドル級王者セバスチャン・シルベスタードイツ)と対戦し、12回2-1(110-118、118-110、118-112)の判定勝ちで王座を獲得した[5]

2011年8月31日、ホバートのダーウェントエンターテイメントセンターでエロモーゼル・アルバートナイジェリア)と対戦し、アウトボクシングに徹したゲールが試合を優勢に進め、12回3-0(117-111、119-109、116-112)の判定勝ちを収め、初防衛に成功した[6]

2012年9月1日、オーバーハウゼンケーニッヒ・ピルスナー・アレーナWBA世界ミドル級スーパー王者フェリックス・シュトルム(ドイツ)と王座統一戦を行い、12回2-1(2者が116-112、112-116、)の判定勝ちを収め、IBF王座は3度目、WBAスーパー王座の獲得に成功した[7]

2012年11月5日、WBA世界ミドル級正規王者ゲンナジー・ゴロフキンとの王座統一戦よりもアンソニー・ムンディンとの対戦を優先させたため、スーパー王座を剥奪された[8]

2013年1月23日、元WBA世界スーパーミドル級王者アンソニー・ムンディンと4年ぶりに再戦し、12回3-0(116-112、2者が117-111)の判定勝ちで4度目の防衛に成功した[9]

2013年8月17日、IBF世界ミドル級5位のダレン・バーカー(イギリス)と対戦し、12回1-2(113-114、111-116、114-113)の判定負けを喫し5度目の防衛に失敗、王座から陥落した[10]

2014年2月19日、ニューサウスウェールズ州ムーア・パークホーダーン・パビリオンでWBAパンアフリカンミドル級王者ガース・ウッド(オーストラリア)とIBFパンパシフィックミドル級王座決定戦で対戦し、ウッズの6回終了時棄権によるTKO勝ちを収めWBAパンアフリカン王座とIBFパンパシフィック王座獲得と再起に成功した。

2014年5月24日、マイク・ペレスブライアント・ジェニングスの前座でマシュー・マックリンと対戦する予定だったがペレスの負傷欠場で試合中止となった[11]

2014年7月26日、ニューヨークマディソン・スクエア・ガーデンでWBA・IBO世界ミドル級スーパー王者ゲンナジー・ゴロフキンと対戦したが、3回2分47秒TKO負けを喫した[12]

2014年12月3日、ニューサウスウェールズ州ムーア・パークホーダーン・パビリオンジャロッド・フレッチャーPABAミドル級王座決定戦並びにWBOアジア太平洋ミドル級暫定王座決定戦を行い、12回3-0(3者とも119-108)の判定勝ちを収めPABA王座の獲得、WBOアジア太平洋暫定王座の獲得に成功した。

2014年12月5日、WBAは最新ランキングを発表し、ゲールはWBA世界ミドル級7位にランクインした[13]

2015年5月7日、WBCは最新ランキングを発表し、ゲールはWBC世界ミドル級6位にランクインした[14]

2015年6月6日、ニューヨークバークレイズ・センターでWBC世界ミドル級王者ミゲール・コットとミドル級の規定体重である160ポンド(72.57キロ)ではなく157ポンド(71.21キロ)のキャッチウェイトで対戦し、4回1分28秒TKO負けを喫しWBA、IBFに続く王座獲得に失敗した[15]

2016年10月14日、ローンセストンシルバードームレノルド・クインランとIBO世界スーパーミドル級王座決定戦を行い、2回1分14秒KO負けを喫し王座獲得に失敗した[16]

獲得タイトル 編集

脚注 編集

  1. ^ Ray Wheatley Geale talks about 2001 amateur bout with Golovkin Fightnews.com(英語) 2013年7月1日
  2. ^ 11.World Championships - Belfast, Northern Ireland - June 3-10 2001”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年1月5日閲覧。
  3. ^ 12.World Championships - Bangkok, Thailand - July 6-12 2003”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年1月5日閲覧。
  4. ^ Anthony Mundine beats Daniel Geale to claim IBO crown thetelegraph.com.au 2009年5月28日
  5. ^ Daniel Geale Decisions Sebastian Sylvester, Wins IBF Crown Boxing Scene.com 2011年5月7日
  6. ^ ゲール、地元でV1 IBFミドル級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年9月1日
  7. ^ ゲール、シュトゥルム攻略 WBA&IBF2冠王 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年9月2日
  8. ^ WBA strips Daniel Geale of title for fighting Anthony Mundine instead of Gennardy Golovkin”. FoxSports.com.au (2012年11月2日). 2014年1月4日閲覧。
  9. ^ ゲール、マンディンに雪辱 IBFミドル級 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年1月31日
  10. ^ ダウン挽回のベーカー、ゲールに2-1勝利 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年8月19日
  11. ^ Team Geale Confirm Golovkin Talks For July Clash”. BoxingScene.com (2014年5月11日). 2014年5月11日閲覧。
  12. ^ 強い! ゴロフキン、ゲールに3回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2014年7月27日
  13. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2014年12月5日
  14. ^ RATINGS WBC公式サイト 2015年5月7日
  15. ^ コットがゲールに4回TKO勝ち、次はカネロ戦有力 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年6月7日
  16. ^ Quinlan stops Geale in two rounds Fightnews.com 2016年10月14日

関連項目 編集

外部リンク 編集

暫定王座決定戦 対戦者
ゲイリー・カマー
OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級暫定王者
2005年10月22日 - 2007年2月(返上)
次暫定王者
返上により消滅
前王者
セバスチャン・シルベスター
IBF世界ミドル級王者

2011年5月7日 - 2013年8月17日

次王者
ダレン・バーカー
前スーパー王者
フェリックス・シュトルム
WBA世界ミドル級スーパー王者
2012年9月1日 - 2012年11月5日(剥奪)
次スーパー王者
剥奪により消滅
空位
前タイトル保持者
サム・ソリマン
第21代PABAミドル級王者

2014年12月3日 - 2015年6月6日(返上)

空位
次タイトル獲得者
N/A