トゥー・ロング・イン・イグザイル

ヴァン・モリソンのアルバム

トゥー・ロング・イン・イグザイル』(Too Long in Exile)は、北アイルランドのミュージシャン、ヴァン・モリソン1993年に発表した22作目のスタジオ・アルバム

『トゥー・ロング・イン・イグザイル』
ヴァン・モリソンスタジオ・アルバム
リリース
録音 イングランド ウール・ホール・スタジオ
カリフォルニア州サウサリート ザ・レコード・プラント
ジャンル ロックブルー・アイド・ソウルブルースR&B
時間
レーベル ポリドール・レコード
プロデュース ヴァン・モリソン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 2位(ノルウェー[1]
  • 3位(ニュージーランド[2]
  • 4位(イギリス[3]、オーストラリア[4]
  • 9位(スウェーデン[5]
  • 17位(スイス[6]
  • 21位(オランダ[7]
  • 29位(アメリカ[8]
  • 47位(ドイツ[9]
  • ヴァン・モリソン アルバム 年表
    ヴァン・モリソン・ベスト2
    (1993年)
    トゥー・ロング・イン・イグザイル
    (1993年)
    ナイト・イン・サンフランシスコ
    (1994年)
    テンプレートを表示

    背景

    編集

    グロリア」はゼム時代に発表した曲のセルフ・カヴァーで、この曲と「ウェイステッド・イヤーズ」は、ジョン・リー・フッカーとのデュエットによる録音である[10][11]。音楽的には、モリソンが自身のルーツであるブルースR&Bに立ち戻った作品とみなされている[12]

    反響・評価

    編集

    全英アルバムチャートでは9週トップ100入りし、最高4位を記録[3]。アメリカでは本作がBillboard 200で29位に達して、『ウェイヴレンクス』(1978年)以来の全米トップ40アルバムとなった[8]。ノルウェーのアルバム・チャートでは12週連続でトップ20入りし、うち2週に2位を記録した[1]

    本作からのシングル「グロリア」は、全英シングルチャートで31位に達し[13]、アメリカでは『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで36位を記録した[8]

    ビル・カーペンターはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「前2作のポップな力作から脱却した土臭い作品」と評している[11]。一方、グレッグ・コットは『シカゴ・トリビューン』紙のレビューにおいて4点満点中3.5点を付け「歌声は今までになく自由奔放で、高音で襲いかかったり呪文に突入したりする」「モリソンが近年に発表してきた作品よりもずっと、都会的なブルースの感触が浸透している」と評している[10]

    収録曲

    編集

    特記なき楽曲はヴァン・モリソン作。12.はインストゥルメンタル

    1. トゥー・ロング・イン・イグザイル - "Too Long in Exile" – 6:18
    2. ビッグ・タイム・オペレイター - "Big Time Operators" – 6:03
    3. ロンリー・アヴェニュー - "Lonely Avenue" (Doc Pomus) – 6:25
    4. ボール&チェイン - "Ball & Chain" – 5:36
    5. イン・ザ・フォレスト - "In the Forest" – 4:38
    6. ティル・ウィ・ゲット・ザ・ヒーリング・ダン - "Till We Get the Healing Done" – 8:29
    7. グロリア - "Gloria" – 5:19
    8. グッド・モーニング・リトル・スクールガール - "Good Morning Little Schoolgirl" (Sonny Boy Williamson I) – 4:07
    9. ウェイステッド・イヤーズ - "Wasted Years" – 3:57
    10. ロンサム・ロード - "Lonesome Road" (Nathaniel Shilkret, Gene Austin) – 3:16
    11. ムーディーズ・ムード・フォー・ラヴ - "Moody's Mood for Love" (James Moody, Dorothy Fields, Jimmy McHugh) – 2:52
    12. クロース・イナフ・フォー・ジャズ - "Close Enough for Jazz" – 2:39
    13. ビフォア・ザ・ワールド・ワズ・メイド - "Before the World Was Made" (W. B. Yeats, V. Morrison, Kenny Craddock) – 4:24
    14. アイル・テイク・ケア・オブ・ユー - "I'll Take Care of You" (Brook Benton) – 5:19
    15. テル・ミー・ホワット・ユー・ウォント - "Instrumental/Tell Me What You Want" – 8:09

    参加ミュージシャン

    編集

    「グロリア」と「ウェイステッド・イヤーズ」のみ、下記のラインナップで録音された[14]

    • ヴァン・モリソン - ボーカル、エレクトリック・ギター
    • ジョン・リー・フッカー - ボーカル、エレクトリック・ギター
    • ジョン・アレア - ハモンドオルガン
    • リチャード・カズンズ - ベース
    • ケヴィン・ヘイズ - ドラムス

    脚注・出典

    編集