トゥー・ロング・イン・イグザイル
ヴァン・モリソンのアルバム
『トゥー・ロング・イン・イグザイル』(Too Long in Exile)は、北アイルランドのミュージシャン、ヴァン・モリソンが1993年に発表した22作目のスタジオ・アルバム。
『トゥー・ロング・イン・イグザイル』 | ||||
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ヴァン・モリソン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
イングランド ウール・ホール・スタジオ カリフォルニア州サウサリート ザ・レコード・プラント | |||
ジャンル | ロック、ブルー・アイド・ソウル、ブルース、R&B | |||
時間 | ||||
レーベル | ポリドール・レコード | |||
プロデュース | ヴァン・モリソン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ヴァン・モリソン アルバム 年表 | ||||
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背景
編集「グロリア」はゼム時代に発表した曲のセルフ・カヴァーで、この曲と「ウェイステッド・イヤーズ」は、ジョン・リー・フッカーとのデュエットによる録音である[10][11]。音楽的には、モリソンが自身のルーツであるブルースやR&Bに立ち戻った作品とみなされている[12]。
反響・評価
編集全英アルバムチャートでは9週トップ100入りし、最高4位を記録[3]。アメリカでは本作がBillboard 200で29位に達して、『ウェイヴレンクス』(1978年)以来の全米トップ40アルバムとなった[8]。ノルウェーのアルバム・チャートでは12週連続でトップ20入りし、うち2週に2位を記録した[1]。
本作からのシングル「グロリア」は、全英シングルチャートで31位に達し[13]、アメリカでは『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで36位を記録した[8]。
ビル・カーペンターはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「前2作のポップな力作から脱却した土臭い作品」と評している[11]。一方、グレッグ・コットは『シカゴ・トリビューン』紙のレビューにおいて4点満点中3.5点を付け「歌声は今までになく自由奔放で、高音で襲いかかったり呪文に突入したりする」「モリソンが近年に発表してきた作品よりもずっと、都会的なブルースの感触が浸透している」と評している[10]。
収録曲
編集特記なき楽曲はヴァン・モリソン作。12.はインストゥルメンタル。
- トゥー・ロング・イン・イグザイル - "Too Long in Exile" – 6:18
- ビッグ・タイム・オペレイター - "Big Time Operators" – 6:03
- ロンリー・アヴェニュー - "Lonely Avenue" (Doc Pomus) – 6:25
- ボール&チェイン - "Ball & Chain" – 5:36
- イン・ザ・フォレスト - "In the Forest" – 4:38
- ティル・ウィ・ゲット・ザ・ヒーリング・ダン - "Till We Get the Healing Done" – 8:29
- グロリア - "Gloria" – 5:19
- グッド・モーニング・リトル・スクールガール - "Good Morning Little Schoolgirl" (Sonny Boy Williamson I) – 4:07
- ウェイステッド・イヤーズ - "Wasted Years" – 3:57
- ロンサム・ロード - "Lonesome Road" (Nathaniel Shilkret, Gene Austin) – 3:16
- ムーディーズ・ムード・フォー・ラヴ - "Moody's Mood for Love" (James Moody, Dorothy Fields, Jimmy McHugh) – 2:52
- クロース・イナフ・フォー・ジャズ - "Close Enough for Jazz" – 2:39
- ビフォア・ザ・ワールド・ワズ・メイド - "Before the World Was Made" (W. B. Yeats, V. Morrison, Kenny Craddock) – 4:24
- アイル・テイク・ケア・オブ・ユー - "I'll Take Care of You" (Brook Benton) – 5:19
- テル・ミー・ホワット・ユー・ウォント - "Instrumental/Tell Me What You Want" – 8:09
参加ミュージシャン
編集- ヴァン・モリソン - ボーカル、エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、ハーモニカ、アルト・サクソフォーン
- ロニー・ジョンソン - エレクトリック・ギター
- ジョージィ・フェイム - ハモンドオルガン(on #1, #2, #3, #8, #10, #11, #13, #14, #15)、バッキング・ボーカル(on #1, #11)
- ハワード・フランシス - ハモンドオルガン(on #4)、ピアノ(on #4, #12)
- ティーナ・ライル - ハモンドオルガン(on #5)、パーカッション(on #5, #8)、ヴィブラフォン(on #10, #11, #13, #14, #15)、リコーダー(on #13)、バッキング・ボーカル(on #1, #5, #8, #11)
- ジョン・サヴァンナ - ハモンドオルガン(on #6)、バッキング・ボーカル(on #4, #5, #6)
- ニッキー・スコット - ベース
- ジェフ・ダン - ドラムス(on #1, #2, #3, #5, #8, #10, #11, #13, #14, #15)
- ポール・ロビンソン - ドラムス(on #4, #6, #12)
- キャンディ・ダルファー - アルト・サクソフォーン(on #1, #4, #5, #8, #13)
- ケイト・セント・ジョン - テナー・サクソフォーン(on #1, #8)、コーラングレ(on #5)
「グロリア」と「ウェイステッド・イヤーズ」のみ、下記のラインナップで録音された[14]。
- ヴァン・モリソン - ボーカル、エレクトリック・ギター
- ジョン・リー・フッカー - ボーカル、エレクトリック・ギター
- ジョン・アレア - ハモンドオルガン
- リチャード・カズンズ - ベース
- ケヴィン・ヘイズ - ドラムス
脚注・出典
編集- ^ a b norwegiancharts.com - Van Morrison - Too Long In Exile
- ^ charts.org.nz - Van Morrison - Too Long In Exile
- ^ a b VAN MORRISON | full Official Chart History | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される
- ^ australian-charts.com - Van Morrison - Too Long In Exile
- ^ swedishcharts.com - Van Morrison - Too Long In Exile
- ^ Van Morrison - Too Long In Exile - hitparade.ch
- ^ Van Morrison - Too Long In Exile - dutchcharts.nl
- ^ a b c “Van Morrison - Awards”. AllMusic. 2016年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月29日閲覧。
- ^ Van Morrison | Longplay-Chartverfolgung - musicline.de
- ^ a b Kot, Greg (1993年7月8日). “Van Morrison Too Long in Exile (Polydor…”. Chicago Tribune. 2016年1月23日閲覧。
- ^ a b Carpenter, Bil. “Too Long in Exile - Van Morrison”. AllMusic. 2016年1月23日閲覧。
- ^ “Van Morrison Biography”. The Rock and Roll Hall of Fame and Museum. 2016年1月23日閲覧。
- ^ VAN MORRISON | full Official Chart History | Official Charts Company
- ^ Van Morrison - Too Long In Exile (CD, Album) at Discogs