ノドジロルリインコ(喉白瑠璃鸚哥、Vini peruviana)は、オウム目インコ科に分類される鳥類

ノドジロルリインコ
ノドジロルリインコ
ノドジロルリインコ Vini peruviana
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II類
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: オウム目 Psittaciformes
: インコ科 Psittacidae
: Vini
: ノドジロルリインコ
V. peruviana
学名
Vini peruviana (Müller, 1776)
和名
ノドジロルリインコ
英名
Blue lorikeet
Indigo lori
Tahiti blue lori
Tahitian lori

分布 編集

フランスソシエテ諸島トゥアモトゥ諸島固有種ニュージーランドアイトゥタキ島)に移入。

形態 編集

全長14cm。全身は紫がかった暗青色の羽毛で覆われる。頬から胸部にかけては白い羽毛で覆われる。

虹彩は黄褐色。嘴や後肢の色彩はオレンジ色。

生態 編集

原生林や二次林に生息し、特にその境界線を好む。

食性は植物食で、花やその蜜、果実、芽などを食べる。

繁殖形態は卵生。5-7月(10-翌1月に繁殖した例もあり)に樹洞に巣を作った例があり、1回に2個の卵を産む。飼育下での抱卵期間は約25日。雛は孵化してから約60日で巣立つ。

人間と関係 編集

狩猟、人為的に移入された動物(クマネズミミナミチュウヒ、ノネコなど)による捕食、蚊によるマラリアの伝播などにより生息数は激減している。かつてはソシエテ諸島とトゥアモトゥ諸島のうち23島に分布していたが、そのうち15島では絶滅した。クマネズミのいないアイトゥタキ島に移入された個体群1991年における生息数が約1000羽、1992年および1994年における生息数は約1,200羽と推定されている。

関連項目 編集

  • 東京ミュウミュウ:主人公チームの一員である藍沢みんとは、ノドジロルリインコのDNAと合体してミュウミントとなる。

参考文献 編集

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社2001年、93、205頁。

外部リンク 編集