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ノース・ロンドン・ダービー: North London Derby)は、イングランドの首都ロンドン北部をホームタウンとする2つのクラブ、アーセナルFCトッテナム・ホットスパーFCの間で行われるサッカーダービーマッチの異称である。数あるダービーマッチの中で最も歴史あるダービーの一つである。

ジウベルト・シウバ(奥左)とレドリー・キング(奥右)。両者は当時のアーセナルトッテナムのゲームキャンプテンである。2007年4月21日にホワイト・ハート・レーンで行われたダービーは2-2の引き分けに終わった。

目次

歴史編集

アーセナルとトッテナム・ホットスパーが最初に対戦したのは1887年である。当時のアーセナルは現在のエミレーツ・スタジアム、あるいはその前のハイベリーではなく、南ロンドンのウーリッジ地区に本拠を構えていた。

両者の反目が始まったのは1913年。この年、アーセナルはトッテナムの本拠地ホワイト・ハート・レーンからわずか6キロメートルほどのハイベリー地区にあるアーセナル・スタジアムに本拠地を移した。これによって両クラブの間にライバル関係が発生。翌年(1914年)に「地元のライバル」として初対戦した。この時はアーセナルは2部所属であったにも関わらず、1部所属のトッテナムにホワイト・ハート・レーンで5-1で大勝している[1]

両者の対立が決定的なものとなったのは1919年。この年、1部リーグが20クラブに拡張されたことで、1部で最下位だったトッテナムは残留が可能なはずだった。ところがFAの決定はトッテナムの2部降格と、なぜか2部で5位だったアーセナルの1部昇格という不可解なもので、この裏にはアーセナル経営陣の工作の存在が囁かれた。こうしてアーセナルはトッテナムの不倶戴天の敵となったのである。トッテナムは翌シーズンの2部を難なく優勝してすぐさま1部に駆け戻ると、早速アーセナルとの初対戦で2-1と勝利を収め、恥を雪いだ。

2009-10シーズンのホワイト・ハート・レーンでのダービーで、トッテナムファンがソル・キャンベルに関するチャントを歌っている。キャンベルは2001年にアーセナルに移籍したため、トッテナムファンのターゲットとなった。

以降、1977-78シーズンを除くほとんどのシーズンを同じディビジョンで過ごし、激しい対立を深めてきた両者だが、近年この対立にさらに油を注いだのが2001年のソル・キャンベルの移籍騒動である。ソル・キャンベルは当時のトッテナムのキャプテンであったにも関わらず、契約満了と同時にアーセナルに移籍した(つまり犬猿の仲である最大のライバルに移籍し、かつ移籍金をトッテナムに残さなかった)。この行為をトッテナムのサポーターは重大な裏切りと認識し、「裏切り者(Judas)」と呼んでキャンベルを非難した。

2003-2004シーズン、アーセナルは無敗優勝を遂げたが、その優勝が決まった一戦はホワイト・ハート・レーンでのノース・ロンドン・ダービーであった。この試合、アーセナルは引き分け以上で優勝することができ、試合はアーセナルが前半早々に2-0とリードした。しかし後半になってトッテナムのジェイミー・レドナップが1点を返すと、試合終了直前に審判がトッテナムにPKを与え、これをロビー・キーンが決めて2-2の引き分けに持ち込んだ。審判はキーンがゴールを決めると同時に試合終了を宣言した。この時のPKは微妙な判定であったが、「ホワイト・ハート・レーンでアーセナルがトッテナムを降して無敗優勝を決める」というシチュエーションの危険さを審判が考慮してPKを与えたのではないかとも囁かれている。なお、キャンベルは優勝決定の直後に控え室に消え、アーセナル選手陣による優勝アピールには加わらなかった。

一方で、アーセナルから後にトッテナムに移籍したエマニュエル・アデバヨールには、アーセナルサポーターからの激しいブーイングが飛んだ。2009-10シーズンにアーセナルからマンチェスター・シティに移籍したアデバヨールは、同シーズンに古巣アーセナルとの試合でゴールを決めた際に、逆方向のゴール裏まで猛然と駆けていってアーセナルサポーターを挑発した[2]。この試合でアーセナルのロビン・ファン・ペルシの顔を踏みつけるなどしたアデバヨールは、トッテナムに移籍した後の2012年のノース・ロンドン・ダービーにてサンティ・カソルラに両足タックルしたことで一発レッド退場となり、アーセナルサポーターからのきついブーイングを背にエミレーツ・スタジアムを後にした。

戦績編集

2018年12月現在の戦績は以下の通りである。

アーセナル勝利 引き分け トッテナム勝利 アーセナルゴール数 トッテナムゴール数
リーグ 66 45 52 251 219
FAカップ 4 0 2 9 5
リーグカップ 7 3 4 21 19
チャリティーシールド 0 1 0 0 0
トータル 77 49 58 281 243

ホームスタジアム編集

両クラブはともに6万人規模の最新鋭のスタジアムを持ち合わせる[3]

チーム名 スタジアム名
命名権名称)
収容人員 画像 備考
アーセナルFC アーセナル・スタジアム
エミレーツ・スタジアム
60,355人 2006-07シーズンより使用。

それ以前はハイベリー・スタジアム

トッテナム・ホットスパーFC トッテナム・ホットスパースタジアム 62,062人 2018-19シーズンより使用。2017-18シーズンはウェンブリー・スタジアムを使用。それ以前はホワイト・ハート・レーン

脚注編集