ビル・ウォルトン

アメリカのバスケットボール選手 (1952 - )

ウィリアム・セオドア・ウォルトン3世William Theodore Walton III, 1952年11月5日 - )はアメリカ合衆国カリフォルニア州ラ・メサ出身の元プロバスケットボール選手。NBAポートランド・トレイルブレイザーズボストン・セルティックスなど3チームに所属した。身長211cm、体重95kg。ポジションはセンター1993年バスケットボール殿堂入りを果たした[1]ロサンゼルス・レイカーズサクラメント・キングスなどでヘッドコーチを務め、現在はクリーブランド・キャバリアーズのアシスタントコーチを務めるルーク・ウォルトンの父親である。

ビル・ウォルトン
Bill Walton
2022年のウォルトン
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1952-11-05) 1952年11月5日(71歳)
出身地 カリフォルニア州の旗 カリフォルニア州ラ・メサ
身長 211cm (6 ft 11 in)
体重 95kg (209 lb)
キャリア情報
高校 ヘリックス高等学校英語版
大学 UCLA
NBAドラフト 1974年 / 1巡目 / 全体1位[1]
プロ選手期間 1974年–1988年
ポジション C
背番号歴 32, 5
永久欠番 トレイルブレイザーズ  32 
経歴
19741979ポートランド・トレイルブレイザーズ
19791985サンディエゴ / ロサンゼルス・クリッパーズ
19851988ボストン・セルティックス
受賞歴
NBA通算成績
得点 6,215 (13.3 ppg)
リバウンド 4,923 (10.5 rpg)
アシスト 1,590 (3.4 apg)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
バスケットボール殿堂入り選手 (詳細)
カレッジバスケットボール殿堂入り (2006年)

経歴 編集

大学時代は名将ジョン・ウッデンの下、UCLAを2度の全米制覇に導き、3年連続で最優秀選手に選ばれるなどスター選手として活躍した。大学卒業後、1974年のNBAドラフト英語版1位指名をポートランド・トレイルブレイザーズから受けNBA入りした。 ブレイザーズでは年々成績を伸ばし、3年目の1976-77シーズンには、平均18.6得点、14.4リバウンド、3.8アシスト、1.0スティール、3.2ブロックを記録し、リバウンド王に輝いた。また、オールスター、オールNBA2ndチーム、オールディフェンシブ1stチームにも選ばれた。プレーオフではカリーム・アブドゥル=ジャバーのいたレイカーズを4-0で破り、NBAファイナルへ進出。フィラデルフィア・76ersにも4-2で競り勝ち、ファイナルMVPに選ばれた。 翌1977-78シーズンも、得点とアシストで自己最高を記録するなど活躍し、オールスター、オールNBA2ndチーム、オールディフェンシブ1stチームに加え、シーズンMVPも受賞した。プレーオフでは怪我により2試合しか出場できず、シアトル・スーパーソニックスに2-4で敗れた。 

その後のウォルトンは怪我により調子を落とすようになり、サンディエゴ・クリッパーズ(現在のロサンゼルス・クリッパーズ)を経て、1985年9月に、ボストン・セルティックスへ移籍した。1985-86シーズンは自己最多の80試合に出場、シックスマンとしてチームを支え、シックスマン賞を獲得した。プレーオフではNBAファイナルに進出し、ヒューストン・ロケッツを破り優勝した[2]。 翌86-87シーズンは、怪我で10試合の出場に留まり平均得点は2.8得点まで落ち込んだ。プレーオフではチームはファイナルに進出したが、ロサンゼルス・レイカーズに惜敗した。

現役引退後は、解説者として活躍している。

1993年バスケットボール殿堂入りを果たし、1996年には、NBA50周年を記念した「50人の偉大な選手」の1人に選ばれた。彼はその怪我の多さから現役時代「メディカル・ビル(医療費請求書=ファーストネームの「ビル」とかけている)」の異名を頂戴し、出場468試合と殿堂入り選手の中でもっとも出場試合が少ないことでも有名である(殿堂入りが決定した時点)。

個人成績 編集

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  優勝シーズン      リーグリーダー

NBAレギュラーシーズン 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1974–75 POR 35 32.9 .513 .686 12.6 4.8 .8 2.7 12.8
1975–76 51 33.1 .471 .583 13.4 4.3 1.0 1.6 16.1
1976–77 65 34.8 .528 .697 14.4 3.8 1.0 3.2 18.6
1977–78 58 33.3 .522 .720 13.2 5.0 1.0 2.5 18.9
1979–80 SDC 14 24.1 .503 .593 9.0 2.4 .6 2.7 13.9
1982–83 33 32 33.3 .528 .556 9.8 3.6 1.0 3.6 14.1
1983–84 55 46 26.8 .556 .000 .597 8.7 3.3 .8 1.6 12.1
1984–85 LAC 67 37 24.6 .521 .000 .680 9.0 2.3 .7 2.1 10.1
1985–86 BOS 80 2 19.3 .562 .713 6.8 2.1 .5 1.3 7.6
1986–87 10 0 11.2 .385 .533 3.1 .9 .1 1.0 2.8
通算:10年 468 117 28.3 .521 .000 .660 10.5 3.4 .8 2.2 13.3
オールスター 1 1 31.0 .429 1.000 10.0 2.0 3.0 2.0 15.0

プレーオフ 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1977 POR 19 39.7 .507 .684 15.2 5.5 1.1 3.4 18.2
1978 2 24.5 .611 .714 11.0 2.0 1.5 1.5 13.5
1986 BOS 16 0 18.2 .581 .000 .826 6.4 1.7 .4 .8 7.9
1987 12 0 8.5 .480 .357 2.6 .8 .3 0.3 2.4
出場:4回 49 0 24.4 .525 .000 .673 9.1 3.0 .7 1.7 10.8

大学 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1971–72 UCLA 30 .640 .704 15.5 21.1
1972–73 30 .650 .569 16.9 20.4
1973–74 27 .665 .580 14.7 5.5 19.3
Career[3] 87 .651 .642 15.7 5.5 20.3

脚注 編集

  1. ^ William T. "Bill" Walton --- Basketball Hall of Fame Archived 2009年9月3日, at the Wayback Machine.
  2. ^ Bill Walton BIO --- NBA.com
  3. ^ Bill Walton College Stats”. College Basketball at Sports-Reference.com. 2020年3月17日閲覧。

外部リンク 編集