UCLAブルーインズ

アメリカのカレッジスポーツチーム

UCLAブルーインズ英語: UCLA Bruins、略称: UCLA)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに本部を置くカリフォルニア大学ロサンゼルス校の学生スポーツチームである。NCAAディビジョンIビッグ・テン・カンファレンス所属(ただし陸上競技や男子バレーボールなどの一部競技はMPSF英語版という別連盟に加盟)。

UCLAブルーインズ
UCLA Bruins
Logo
大学カリフォルニア大学ロサンゼルス校
カンファレンスBig Ten[注 1]
NCAAディビジョンI (FBS英語版)
体育局長マーティン・ジャーモンド英語版 (2020 - )
所在地カリフォルニア州ロサンゼルス
チーム数25
フットボール場ローズボウル
バスケットボール
アリーナ
ポーリー・パビリオン
野球場ジャッキー・ロビンソン・スタジアム英語版
ソフトボール場イーストン・スタジアム英語版
サッカー場ウォリス・アネンバーグ・スタジアム
その他競技場ベルエア・カントリー・クラブ英語版 (ゴルフ)
ドレイク・スタジアム英語版 (陸上競技)
ジョン・ウッデン・センター
ロサンゼルス・テニス・センター英語版 (テニス)
スピーカー・アクアティクス・センター英語版 (水球・競泳・飛込)
サンセット・キャニオン・レクリエーション・センター
UCLA・マリーナ・アクアティック・センター英語版 (セーリング・カヤック・ウィンドサーフィン)
マスコットJoe & Josephine (Josie) Bruin
愛称Bruins
応援歌Sons of Westwood
  Blue    Gold
ウェブサイトuclabruins.com ウィキデータを編集
UCLAカラーのビッグ・テンのロゴ

概要

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NCAAにおける優勝回数は123回で、スタンフォード大学に次いで全米大学チーム中第2位である[1][2]。現在、男子チームが11種目、女子チームが14種目ある。

 
UCLAのマーチングバンド(2010年)

スクールカラーは、トゥルーブルーと金色。かつてはカリフォルニア大学バークレー校と同じエールブルーと金色であった。1949年にアメリカンフットボールのコーチとなったレッド・サンダースがエールブルーからより明るい青にユニフォームを変更した。さらに1954年に金のストライプが入ったユニフォームに変更した。

2016年3月、UCLAでは全てのクラブでジャッキー・ロビンソンMLBで付けていた背番号「42」を永久欠番にした[3]

競技チーム

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[4]

男子スポーツ 女子スポーツ
野球英語版 ソフトボール英語版
バスケットボール英語版 バスケットボール英語版
クロスカントリー クロスカントリー
ゴルフ ゴルフ
体操 体操
サッカー サッカー
ラグビー ラグビー
陸上 陸上
バレーボール バレーボール
水球 水球
テニス テニス
水泳・飛込 水泳・飛込
フットボール英語版 ローイング
ビーチバレーボール
†屋外競技チームと室内競技チームがある。

野球

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2010年にカレッジワールドシリーズに出場(サウスカロライナ大相手に敗戦し準優勝)、2013年にNCAA選手権及びカレッジワールドシリーズでミシシッピ州立大相手に勝利し優勝した。 多くの選手をMLBに輩出している。2009年のプレーオフ出場メンバーだけでも、ベン・フランシスコ/6度のオールスター出場のチェイス・アトリーギャレット・アトキンス/4度のオールスター出場・2002年のワールドシリーズMVPであるトロイ・グロースがいる。ドラフト1位組だと1970年のクリス・チャンブリス/2011年のゲリット・コールがいる。元横浜DeNAベイスターズトレバー・バウアーもUCLA出身者である。

男子バスケットボール

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UCLAブルーインズ vs. オレゴンステート・ビーバーズの試合 (2013年1月、ポーリー・パビリオンにて)

UCLA男子バスケットボールチームは、カレッジバスケットボール界において全米屈指の強豪として知られ、特にジョン・ウッデン、ジム・ハリックがコーチをしていた時代に黄金期を作った。これまでに全米で史上最多の11回優勝 (1964年、1965年、1967年、1968年、1969年、1970年、1971年、1972年、1973年、1975年、1995年) 。1967年から1973年まで7年連続優勝、1971年から1974年まで88連勝をあげた。1971年から1974年にかけて、UCLAは男子バスケットボールで88連勝を達成し、これはNCAAの記録である。NBA史上最高のセンターと言われ、マジック・ジョンソンと共にLAレイカーズ黄金期を築いたカリーム・アブドゥル=ジャバーは当時のチーム在籍者である。

歴代メンバーには、アブドゥル=ジャバーの他に1960年オリンピック十種競技金メダルのレイファー・ジョンソンゲイル・グッドリッチビル・ウォルトンレジー・ミラーウォルト・ハザードなど偉大な人物が名を連ねている。近年ではラッセル・ウェストブルックケビン・ラブドリュー・ホリデーロンゾ・ボールノーマン・パウエルなどが挙げられる。

2005年にストリート&スミス英語版が発表した、史上最も偉大なカレッジバスケットボールチームのトップ100の年間リストで、UCLAは2位にランクインしている (1位はケンタッキー大学) [5]

近年のUCLA男子バスケットボールは、ベン・ハウランド英語版監督のもとで再び脚光を浴びるようになった。2006年から2008年にかけてUCLAは3年連続でファイナル・フォーに進出し、UCLAの選手たちは、2007年にオールアメリカン・ファーストチームとPac-10プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞したアーロン・アフラロや、2008年にオールアメリカン・ファーストチームとPac-10プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞したケビン・ラブなどを筆頭に数々の賞を獲得している。

男子バスケットボール永久欠番

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1965年のジョン・ウッデン (左) 、ゲイル・グッドリッチ (右)
 
1964年のウォルト・ハザード
 
ビル・ウォルトン
UCLAブルーインズ男子バスケットボール永久欠番
No. 選手 在籍期間 NCAA AA POY 授与年 Ref
11
ドン・バークスデール 1946–1947 0 0 0 2013 [6][7]
25
ゲイル・グッドリッチ 1962–1965 2 1 1 2004 [7][8]
31
エド・オバノン 1991–1995 1 1 1 1996 [7][9]
31
レジー・ミラー 1983–1987 0 0 0 2013 [7][10]
32
ビル・ウォルトン 1971–1974 2 3 3 1990 [11][7][12]
33
カリーム・アブドゥル=ジャバー[注 2] 1966–1969 3 3 3 1990 [7][12][11]
35
シドニー・ウィックス 1968–1971 3 2 2 1996 [7][9]
42
ウォルト・ハザード 1961–1964 1 1 1 1996 [7][9]
52
ジャマール・ウィルクス[注 3] 1971–1974 2 2 0 2013 [7][13]
54
マーカス・ジョンソン 1973–1977 1 1 1 1996 [7][9]

アメリカンフットボール

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LAコロシアムに入場するUCLAブルーインズの選手ら (2007年)

1954年UPI通信によって全米1位となったが、同年のAP通信による1位はオハイオ州立大学であった。ローズボウルに12回出場し5回勝利している。15人の選手、コーチがカレッジフットボール殿堂入りを果たしている。

 
UCLA対オレゴン。2007年のローズボウル (パサデナ) にて

1968年にゲイリー・ベバンハイズマン賞を、ルー・アルシンダー (現カリーム・アブドゥル=ジャバー) が全米バスケットボールライター協会の年間最優秀選手賞を受賞し、バスケットボールフットボールの両方で同じ年に最優秀選手を輩出した初の大学となった。

現ヘッドコーチはデショーン・フォスター英語版。前任のチップ・ケリー英語版は、2017年11月25日に採用され、2024年2月12日に監督交代となった。

UCLAブルーインズ男子フットボールチームは、NCAAディビジョンI・FBSトーナメントに36回出場し、16勝19敗1分という成績を残している[14]

ゴルフ

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1988年、2008年と全米チャンピオンになった。

サッカー

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男子が4回全米チャンピオンになっている。

ソフトボール

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13回全米チャンピオンになっている。

体操

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男子が2回、女子が7回全米で優勝している。

競泳及び飛込

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個人競技、団体競技を合計すると全米で41回優勝している。

陸上競技

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NCAA選手権で男子が8回、女子が7回優勝している。

全米チャンピオン

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2019年12月末時点で全米選手権で118回優勝しており、これはスタンフォード大学の126回に次ぐ数字である。

競技施設

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アメリカンフットボールでは1982年以降、ローズボウルを本拠地としている。1923年から1981年まではロサンゼルス・メモリアル・コロシアムを本拠地としていた。

著名な出身者

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マーク・ハーモンリン・コンプトンジャッキー・ロビンソンレイファー・ジョンソンウォルト・ハザードゲイル・グッドリッチトロイ・エイクマンゲイリー・ビーバンケニー・イーズリートム・フィアーズビリー・キルマーボブ・ウォーターフィールドジミー・コナーズロンゾ・ボールカリーム・アブドゥル=ジャバージャマール・ウィルクスジャッキー・ジョイナー=カーシーエベリン・アシュフォードビル・ウォルトンケニー・ワシントンアーサー・アッシュレジー・ミラートロイ・グロースティム・ダゲットバロン・デイビスステイシー・ヌーブマンリサ・フェルナンデスアマンダ・フリードケビン・ラブタイリア・フラワーズドナデ・バロナラッセル・ウェストブルックコビ・ジョーンズローレン・チェイニーシドニー・ルルーアン・マイアーズなどの選手やレッド・サンダーストミー・プロスロディック・ヴァーミールテリー・ドナヒューアル・スケイツアダム・クリコリアンジョナサン・ボーンスタインアンディ・バナチョウスキージム・ハリックジョン・ウッデンなどの指導者である。

オリンピック選手

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2004年アテネオリンピックには56人の選手をアメリカ選手団に送りこんだが、これは全米の大学一の人数であった。2008年北京オリンピックでは金メダル4、銀メダル9、銅メダル2の合計15個のメダルを獲得した。これまでのオリンピックで金メダル126、銀メダル65、銅メダル60個を獲得している。

シンボリズム

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UCLAのマスコットのジョー・ブルーインとジョセフィン・ブルーイン

ライバル

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USCカリフォルニア大学がライバル校である。またかつては、ノートルダム大学がバスケットボールでのライバル校であり、1966年から1995年までは毎年対戦していた。

UCLAスポーツの殿堂

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1983年11月に完成したJDモーガン・アスレティックセンターが完成した際、25人の選手、コーチ、アドミニストレーターが大学のスポーツ殿堂入りを果たした。その後毎年1人から8人の人物が殿堂入りをしている。殿堂は現在ウェストウッドプラザに移転している。

アパレルスポンサーシップ

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1993年から1999年までリーボックと契約した。1999年にアディダスと6年契約を結んだが、2005年6月に契約が切れた。2005年、2010年にアディダスとの契約を更新した。2016年4月、アンダーアーマーと15年契約を結んだ。

脚注

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注釈

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  1. ^ 一部の競技チームが別カンファレンスに所属している場合もある。
  2. ^ Known as Lew Alcindor during his college career
  3. ^ Known as Keith Wilkes during his college career

出典

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  1. ^ NCAA”. NCAA. 2009年11月14日閲覧。
  2. ^ UCLA Champions Made Here”. UCLA Official Athletic Site. 2009年11月14日閲覧。
  3. ^ Jackie Robinson's number 42 lives on at UCLA
  4. ^ UCLA Athletics
  5. ^ DAResler. “DAResler's Blog”. daresler.net. 2007年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月25日閲覧。
  6. ^ Wang, Jack (2013年2月6日). “UCLA to retire Don Barksdale's No. 11 jersey Thursday night in halftime ceremony”. Daily News (Los Angeles). オリジナルの2013年2月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130214021529/https://www.dailynews.com/sports/ci_22538069/ucla-retire-don-barksdales-no-11-jersey-thursday 
  7. ^ a b c d e f g h i j UCLA Athletic Department, p.111.
  8. ^ “UCLA 81, Michigan 79”. ESPN.com. Associated Press. (2004年12月18日). オリジナルの2012年5月23日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/67riplhQK?url=http://www.espn.go.com/ncb/recap?id=243530026 
  9. ^ a b c d “Mixed emotions greet Hazzard at ceremony”. The Victoria Advocate. Associated Press: p. 3B. (1996年2月3日). https://news.google.com/newspapers?id=iN1OAAAAIBAJ&dq=ucla%20basketball%20retired%20number&pg=6000%2C487715 2012年5月22日閲覧。 
  10. ^ Wang, Jack; Wolf, Scott (2013年1月30日). “Reggie Miller sees Bruins retire his No. 31 jersey”. Daily News (Los Angeles). オリジナルの2013年2月8日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/6EGmuLk4G?url=http://www.dailynews.com/sports/ci_22487569/ucla-usc-basketball-notebook-reggie-miller-sees-bruins 
  11. ^ a b THE SIDELINES : UCLA Set to Retire Numbers of Jabbar, Walton, Meyers, Curry on Los Angeles Times, 23 Jan 1990
  12. ^ a b “Basketball: Barkley, Thomas fined”. Sun Journal (Lewiston). Associated Press: p. 30. (1990年1月24日). https://news.google.com/newspapers?id=DwggAAAAIBAJ&dq=ucla%20basketball%20retired%20number&pg=2878%2C4329698 2012年5月12日閲覧。 
  13. ^ Kartje, Ryan (2013年1月16日). “Jamaal Wilkes' No. 52 jersey to be retired at Thursday's game”. Orange County Register. オリジナルの2013年1月23日時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/6Dtg8BDnd?url=http://ucla.ocregister.com/2013/01/16/jamaal-wilkes-no-52-jersey-to-be-retired-at-thursdays-game/63932/ 
  14. ^ List of bowl games”. National Collegiate Athletic Association. 2018年8月11日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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