ピューリッツァー賞 フィクション部門
ピューリッツァー賞 フィクション部門(ピューリッツァーしょう フィクションぶもん)はピューリッツァー賞の部門の一つで、アメリカ人著者による優れたフィクションが選ばれる。1948年以前はピューリッツァー賞 小説部門という名前であった。
受賞作一覧 編集
- 1948年 『南太平洋物語』ジェームズ・ミッチェナー
- 1949年 『Guard of Honor』ジェームズ・G・カズンズ
- 1950年 『The Way West』A・B・ガスリー・Jr
- 1951年 『The Town』コンラッド・リクター
- 1952年 『ケイン号の叛乱』(早川書房)ハーマン・ウォーク
- 1953年 『老人と海』(新潮社)アーネスト・ヘミングウェイ
- 1954年 受賞作品なし
- 1955年 『寓話』(岩波書店)ウィリアム・フォークナー
- 1956年 『Andersonville』マッキンレイ・カンター
- 1957年 受賞作品なし
- 1958年 『A Death in the Family』ジェームズ・アギー
- 1959年 『Travels of Jaimie McPheeters』ロバート・ルイス・テイラー
- 1960年 『野望の系列』アレン・ドルーリー
- 1961年 『アラバマ物語』(暮しの手帖社)ハーパー・リー
- 1962年 『The Edge of Sadness』エドウィン・オコナー
- 1963年 『自動車泥棒 - 一つの思い出』(講談社)ウィリアム・フォークナー
- 1964年 受賞作品なし
- 1965年 『ハウランド家の人びと』(弘文堂新社)シャーリー・アン・グラウ
- 1966年 『蒼ざめた馬,蒼ざめた騎手』(あぽろん社)キャサリン・アン・ポーター
- 1967年 『修理屋』(早川書房)バーナード・マラマッド
- 1968年 『ナット・ターナーの告白』(大橋吉之輔訳)ウィリアム・スタイロン
- 1969年 『House Made of Dawn』N・スコット・ママデイ
- 1970年 『Collected Stories』ジーン・スタッフォード
- 1971年 受賞作品なし
- 1972年 『Angle of Repose』ウォーレス・ステグナー
- 1973年 『マッケルヴァ家の娘』(新潮社)ユードラ・ウェルティ
- 1974年 受賞作品なし
- 1975年 『The Killer Angels』マイクル・シャーラ
- 1976年 『フンボルトの贈り物』(講談社)ソール・ベロウ
- 1977年 受賞作品なし
- 1978年 『Elbow Room』ジェームズ・マクファースン
- 1979年 『ジョン・チーヴァー短編集』(研究社)ジョン・チーヴァー
- 1980年 『死刑執行人の歌』(同文書院)ノーマン・メイラー
- 1981年 『A Confederacy of Dunces』ジョン・ケネディ・ツール
- 1982年 『金持になったウサギ』(新潮社)ジョン・アップダイク
- 1983年 『カラーパープル』(集英社)アリス・ウォーカー
- 1984年 『黄昏に燃えて』(早川書房)ウィリアム・ケネディ
- 1985年 『Foreign Affairs』アリソン・ルーリー
- 1986年 『ロンサム・ダブ』ラリー・マクマートリー
- 1987年 『メンフィスへ帰る』(早川書房)ピーター・テイラー
- 1988年 『ビラヴド-愛されし者』(集英社)トニ・モリソン
- 1989年 『ブリージング・レッスン』(文藝春秋)アン・タイラー
1990年代 編集
- 1990年 『マンボ・キングス、愛のうたを歌う』(中央公論社)オスカー・イフェロス
- 1991年 『さようならウサギ』(新潮社)ジョン・アップダイク
- 1992年 『大農場』(中公文庫)ジェーン・スマイリー
- 1993年 『ふしぎな山からの香り』(集英社)リチャード・オレン・バトラー
- 1994年 『シッピング・ニュース』(集英社)E・アニー・プルー
- 1995年 『ストーン・ダイアリー』(小学館)キャロル・シールズ
- 1996年 『Independence Day』リチャード・フォード
- 1997年 『マーティン・ドレスラーの夢』(白水社)スティーヴン・ミルハウザー
- 1998年 『American Pastoral』フィリップ・ロス
- 1999年 『めぐりあう時間』(集英社)マイケル・カニンガム
2000年代 編集
- 2000年 『停電の夜に』(新潮社)ジュンパ・ラヒリ
- 2001年 『カヴァリエ & クレイの驚くべき冒険』(早川書房)マイケル・シェイボン
- 2002年 『Empire Falls』リチャード・ルッソ
- 2003年 『ミドルセックス』(早川書房)ジェフリー・ユージェニデス
- 2004年 『地図になかった世界』(白水社)エドワード・P・ジョーンズ
- 2005年 『ギレアド』(新教出版社)マリリン・ロビンソン
- 2006年 『マーチ家の父 もうひとつの若草物語』(武田ランダムハウス)ジェラルディン・ブルックス
- 2007年 『ザ・ロード』(早川書房)コーマック・マッカーシー
- 2008年 『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(新潮社)ジュノ・ディアズ
- 2009年 『オリーヴ・キタリッジの生活』(早川書房)エリザベス・ストラウト
2010年代 編集
- 2010年 『ティンカーズ』(白水社)ポール・ハーディング
- 2011年 『ならずものがやってくる』(早川書房)ジェニファー・イーガン
- 2012年 受賞作品なし
- 2013年 『半島の密使』(新潮文庫)アダム・ジョンソン
- 2014年 『ゴールドフィンチ』(岡真知子訳、河出書房新社)ドナ・タート
- 2015年 『すべての見えない光』(新潮社)アンソニー・ドーア
- 2016年 『シンパサイザー』(ハヤカワ・ミステリ文庫)ヴィエト・タン・ウェン
- 2017年 『地下鉄道』(早川書房)コルソン・ホワイトヘッド
- 2018年 『レス』アンドリュー・ショーン・グリア 上岡伸雄訳 早川書房
- 2019年 『オーバーストーリー』リチャード・パワーズ 木原善彦訳 新潮社
2020年代 編集
- 2020年『ニッケル・ボーイズ』コルソン・ホワイトヘッド 藤井光訳 早川書房
- 2021年『The Night Watchman』Louise Erdrich