フィアット・ブラーボ
ブラーボ(Bravo)は、イタリアの自動車メーカー、フィアットが製造・販売していたCセグメントの3ドアハッチバック型乗用車である。本項ではブラーボの5ドアハッチバック仕様であるブラーバ (Brava)についても解説する。
フィアット・ブラーボ/ブラーバ 日本名:フィアット・ブラビッシモ | |
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![]() ブラーボ HGT | |
![]() ブラーバ | |
概要 | |
販売期間 | 1995年 - 2002年 |
ボディ | |
ボディタイプ |
3ドアハッチバック(ブラーボ) 5ドアハッチバック(ブラーバ) |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1,242cc 直4 DOHC 1,370cc 直4 SOHC 1,580cc 直4 DOHC 1,747cc 直4 DOHC 1,998cc 直5 DOHC 1,910cc 直4 SOHC ディーゼルターボ |
変速機 |
4速AT 5速MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,540mm |
全長 |
4,025mm(ブラーボ) 4,190mm(ブラーバ) |
全幅 | 1,755mm |
全高 | 1,414mm |
車両重量 | 1,010 - 1,190kg |
その他 | |
同車台 |
マレア ムルティプラ |
系譜 | |
先代 | ティーポ |
後継 | スティーロ |
概要編集
1995年にティーポの後継としてデビュー。車名はイタリア語由来の感嘆詞である「ブラヴォー」に由来し、「ブラーボ」は男性形、「ブラーバ」は女性形である。
エクステリアは、曲線を多用したイタリア車らしい個性的なデザインが特徴。ブラーボとブラーバではボディ形状の差異だけでなく、Bピラー以降のデザインが大きく異なる。エンジンは1.4L、1.6L、1.8Lのガソリンエンジン、1.9Lのディーゼルエンジンを搭載。ブラーボにのみ2.0L 直列5気筒20バルブエンジンを搭載するスポーツモデル「HGT」も設定された。トランスミッションは5速MTを基本とし、1.6Lエンジン車のみ4速ATも選択できた。
1998年にマイナーチェンジ。1.4Lエンジンが廃止され、代替としてプントと同型の1.2Lエンジンが導入された。ディーゼルエンジンにはコモンレール式の燃料噴射装置を採用し、性能を高めた。また、「HGT」は可変バルブ機構の採用で最高出力が155psに上昇した。
日本での販売編集
日本では1998年2月から1999年11月にかけて、ブラーボの右ハンドル・1.6L・4速AT仕様のみを「ブラビッシモ」(Bravissimo)の車名[注 1]で販売していた。全長4mに対して全幅1.7mオーバーというボディサイズは当時としては大柄で、広々とした室内スペースを確保していたが、3ドアのみというラインナップゆえに日本市場での販売は苦戦した。
正規輸入されたのはブラーボのみで、ブラーバは輸入されていない。
脚注編集
注釈編集
出典編集
参考文献編集
- “ボクらのヤングタイマー列伝 ブラーボ/ブラーバに見る本国フィアット道!? FIAT BRAVO/BRAVA”. THE MOTOR BROTHERS. (2020年12月9日) .