フランコ公爵スペイン語: Duque de Franco)は、スペイン公爵位。総統フランシスコ・フランコの娘カルメン・フランコ・イ・ポロ王政復古後の1975年に叙位されたのに始まる。

フランコ公爵
Duque de Franco
Coat of Arms of the 1st and 2nd Duchesses of Franco, Spanish Grandee.svg
創設時期1975年11月26日
創設者フアン・カルロス1世
貴族スペイン貴族
初代カルメン・フランコ
現所有者カルメン・マルティネス=ボルディウ(2代女公)

歴史編集

総統フランシスコ・フランコの娘だったマリア・デル・カルメン・フランコ・イ・ポロは、1950年に第10代ビリャベルデ侯爵クリストバル・マルティネス=ボルディウと結婚し、その間に7人の子を儲けた[1]

1975年11月20日にフランコ総統が死去し、フランコの遺言によりフアン・カルロス1世がスペイン王に即位して王政復古した。フアン・カルロス1世は11月26日にもフランコの娘であるカルメンをフランコ女公爵に叙した[1]グランデの特権を有する公爵位である。

2017年12月29日に初代女公が死去[1]。先立つ1998年の10代ビリャベルデ侯の死去に際しては、夫妻の長男であるフランシスコ・フランコ・イ・マルティネス=ボルディウが11代ビリャベルデ侯爵位を継承していたが、2006年の法律により当時貴族の爵位の継承は叙爵時の特別の指定や当人が他者に譲らない限り、性別に関係なく第1子が優先となっていたため、長女マリア・デル・カルメン・マルティネス=ボルディウ・イ・フランコが公爵位を請求した[2][3]

極左政党の統一左翼党は「独裁者」の爵位を嫌い、フランコ公爵位を葬ろうと「フランコ公爵位は歴史記憶法スペイン語版に違反する」という訴えを国王フェリペ6世に対して行った。しかし貴族の爵位の創設や剥奪の権限は国王にあり、法律の対象ではなかった[4]

結局マリア・デル・カルメン・マルティネス=ボルディウの2代フランコ女公位の継承が認められ、2018年7月4日官報で爵位継承が発表された[5]

2021年現在の当主も彼女である。

フランコ公(1975年)編集

フランコ公爵家の系図編集

スペイン王
アルフォンソ13世
(1886-1941)
 
フランシスコ・フランコ・バアモンデ
(1892–1975)
 
初代メイラス女卿スペイン語版
マリア・デル・カルメン・ポロ・イ・マルティネス=バルディス
(1900-1988)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
セゴビア公スペイン語版
ハイメ・デ・ボルボーン・イ・バッテンベルグ
(1908-1975)
 
 
 
初代フランコ女公
ビリャベルデ侯爵夫人
マリア・デル・カルメン・フランコ・イ・ポロ
(1926–2017)
 
10代ビリャベルデ侯爵
クリストバル・マルティネス=ボルディウ
(1922–1998)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カディス公スペイン語版
アルフォンソ・デ・ボルボーン・イ・ダンピエレ
(1936-1989)
 
 
 
2代フランコ女公
カディス公爵夫人
マリア・デル・カルメン・マルティネス=ボルディウ・イ・フランコ
(1951-)
 
11代ビリャベルデ侯爵
2代メイラス卿
フランシスコ・フランコ・イ・マルティネス=ボルディウ
(1954-)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アンジュー公(名目上)
ルイス・アルフォンソ・デ・ボルボーン・イ・マルティネス=ボルディウ
(1974-)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フィーユ・ド・フランス(名目上)
エウヘニア・デ・ボルボーン・イ・バルガススペイン語版
(2007-)
 
 
 
 

脚注編集

[脚注の使い方]

出典編集