メインメニューを開く

フランシス・ジャンソンFrancis Jeanson, 1922年7月7日 - 2009年8月1日)は、フランス哲学者である。アルジェリア解放組織「ジャンソン機関」の創設者。

生涯編集

思想編集

  •  通常彼はサルトル哲学の解説者として知られている。勿論サルトルの解説者としての彼は、1955年に発行された『サルトル自身によるサルトル』(Sartre par lui-même)によってその立場は現在でも揺るぎないものである。だが、彼の思想はサルトルに留まらず、独自の現象学に対する思想もあり、評価されている。その思想は『現象学の課題』(La Phénoménologie)にも大きく現れている。
  •  ジャンソンによるサルトルの文学読解は、サルトル哲学の応用による文学というものであり、この解釈は60年代から現在に至るまで主流を占めてきた。サルトルの文学作品が時おりイデオロギー的であると言われるが、それはその様なジャンソンの解釈が大きく影響していると言えよう。近年になって、サルトルの文学作品をサルトル哲学的視点(つまりジャンソン的解釈)から離れて見ようという試みも注目を浴びている。

エピソード編集

  •  「ジャンソン機関」の存在が発覚して、ジャンソンはフランス国外に逃亡する。被告人欠席のまま、ジャンソンは有罪判決を受ける。だが、アルジェリア戦争が終結するや、ジャンソンは堂々とフランスに帰国し、フランス政府を困惑させる。そこでフランス政府はいったんジャンソンを逮捕して、すぐに恩赦で解放した。

邦訳されている著作編集

  • 『現象学の課題』(La Phénoménologie)木田元訳 せりか書房
  • 『サルトル 永遠の作家叢書』(Sartre par lui-même)伊吹武彦訳 人文書院
  • 『もう一人のサルトル』(Sartre)海老坂武訳 晶文社
  • 『ボーヴォワールあるいは生きる試み』( Simone de Beauvoir ou l'entreprise de vivre)平岡篤頼・井上登訳 人文書院