ブッチ・ミラー
ブッチ・ミラー(Butch Miller、本名:Robert Miller、1944年10月21日 - )は、ニュージーランド・オークランド出身の元プロレスラー。
ブッチ・ミラー | |
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プロフィール | |
リングネーム |
ブッチ・ミラー ブッシュワッカー・ブッチ ブッチ・ザ・ブッシュワッカー ボブ・ミラー ニック・カーター ザ・タイガー デトロイト・アサシン ザ・ブルート |
本名 | ロバート・ミラー(ボブ・ミラー) |
身長 | 180cm |
体重 | 110kg(全盛時) |
誕生日 | 1944年10月21日(75歳) |
出身地 |
![]() オークランド |
スポーツ歴 | ボクシング、ラグビー[1] |
デビュー | 1964年 |
引退 | 2001年 |
相棒ルーク・ウィリアムスとのタッグチーム(ザ・ブッシュワッカーズ、ザ・シープハーダーズ、ザ・キウイズ)での活動で知られる。
来歴編集
1964年、スティーブ・リッカードらが運営していたNWAニュージーランド(後のオールスター・プロレスリング)にてデビュー。本名のボブ・ミラー(Bob Miller)をリングネームに、ブルーノ・ベッカーとのコンビで活動した[1]。以降、リングネームを度々変更し、1973年1月には「オーストラリア・マットに突如出現した謎の覆面レスラー」という触れ込みで、マスクマンのザ・タイガー(The Tiger)に変身して新日本プロレスに初来日、アントニオ猪木ともシングルマッチで対戦した[2]。
日本遠征後、ニック・カーター(Nick Carter)の名義で北米に進出し、スチュ・ハートの主宰するカナダ・カルガリーのスタンピード・レスリングにて、同郷のスウィート・ウィリアムことルーク・ウィリアムスとザ・キウイズ(The Kiwis)を結成。1974年9月には揃って国際プロレスに参戦し、9月16日に館山にてラッシャー木村&グレート草津のIWA世界タッグ王座に挑戦[1]。10月3日には岡山にて、バロン・フォン・ラシクと組んで木村&草津に再挑戦している。シリーズ中は木村、草津、アニマル浜口との金網デスマッチも行われた[3]。
以下、詳細は「ザ・ブッシュワッカーズ」を参照
1979年5月、リングネームをボブ・ミラーに戻してウィリアムスと共に全日本プロレスに来日[4]。同年よりチーム名をザ・シープハーダーズ(The Sheepherders)に改め、ヒールのタッグチームとして各地を転戦、プエルトリコのWWCではアブドーラ・ザ・ブッチャーとも共闘している[5]。1982年から1983年にかけては一時的にコンビを解消し、単独でニュージーランドに帰国していたが、1984年からはウィリアムスとシープハーダーズを再結成。様々に変更していた自身のリングネームも、復帰後はブッチ・ミラー(Butch Miller)に定着させた。以後、各テリトリーのローカル・タッグ王座を再三奪取し、日本では「タッグ泥棒」なる異名を付けられた。1987年2月には新日本プロレスに来日[6]、IWGPタッグ王座の決定リーグ戦に出場している[2]。
1988年末、チーム名をブッチ&ルークのザ・ブッシュワッカーズ(The Bushwhackers)に変更し、ルークとは従兄弟同士という設定でWWFに登場。WWFではコミック・リリーフを担当するベビーフェイスのベテラン・チームとして売り出され、そのコミカルなキャラクターで子供ファンの人気を集めた[1]。1990年12月には、当時WWFと提携していたSWSに来日している[7]。以降、WWFには1996年まで長期間に渡って在籍し、退団後もブッシュワッカーズ名義でルークと共にインディー団体を転戦した。
2001年4月1日に開催された『レッスルマニアX-Seven』のギミック・バトルロイヤルに出場後、同年9月に引退して母国のニュージーランドに帰国。2008年6月11日のWWEのオークランド公演では、同じくニュージーランド出身であるWWEプロデューサーのトニー・ガレアと共にMVPのトーク・コーナー「VIPラウンジ」に登場、ヒールのホスト役MVPを蹴散らし、往年の「ブッシュワッカー・ウォーク」を披露して現地の観客の喝采を浴びた。ニュージーランドでは首都ウェリントンのプロレス団体 "Kiwi Pro Wrestling" のコミッショナーを務めつつ、レスリング・ウェブサイト "NZPWI" のコラムニストとしても活動した[8]。
2015年、ルーク・ウィリアムスとのザ・ブッシュワッカーズでWWE殿堂に迎えられた(インダクターは、かつてNWAフロリダ地区で彼らのマネージャーを務めていたジョニー・エースことジョン・ロウリネイティス)[9]。式典では杖をつきながらも、往時と変わらぬパフォーマンスを見せて会場を沸かせた[10]。
獲得タイトル編集
- NWAインターナショナル・タッグ王座(カルガリー版):2回(w / ルーク・ウィリアムス)[11]
- NWAパシフィック・ノースウエスト・タッグ王座:3回(w / ルーク・ウィリアムス)[12]
- NWAオールスター・レスリング
- NWAミッドアトランティック・タッグ王座:1回(w / ルーク・ウィリアムス)[14]
- UWF世界タッグ王座:2回(w / ルーク・ウィリアムス)[17]
- CWAインターナショナル・タッグ王座:1回(w / ルーク・ウィリアムス)[20]
- SCW世界タッグ王座:1回(w / ルーク・ウィリアムス)[21]
脚注編集
- ^ a b c d 『THE WRESTLER BEST 1000』P172(1996年、日本スポーツ出版社)
- ^ a b 『新日本プロレス 来日外国人選手 PERFECTカタログ』P69(2002年、日本スポーツ出版社)
- ^ “The IWE matches fought by Butch Miller in 1974”. Wrestlingdata.com. 2014年11月27日閲覧。
- ^ “The AJPW matches fought by Butch Miller in 1979”. Wrestlingdata.com. 2014年11月27日閲覧。
- ^ “Abdullah with The Sheepherders”. Online World of Wrestling. 2010年10月12日閲覧。
- ^ “The NJPW matches fought by Butch Miller in 1987”. Wrestlingdata.com. 2014年11月27日閲覧。
- ^ “The SWS matches fought by Butch Miller in 1990”. Wrestlingdata.com. 2014年11月27日閲覧。
- ^ “Butch Miller”. Online World of Wrestling. 2010年10月12日閲覧。
- ^ a b “The Bushwhackers”. WWE.com. 2015年3月25日閲覧。
- ^ “WWE Hall Of Fame 2015 TV Report”. Wrestling Observer (March 29, 2015). 2016年4月7日閲覧。
- ^ “Stampede International Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
- ^ “NWA Pacific Northwest Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
- ^ “NWA Canadian Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
- ^ “NWA Mid-Atlantic Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
- ^ “WWC North American Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
- ^ “WWC World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
- ^ “UWF World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
- ^ “NWA United States Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
- ^ “NWA Florida Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
- ^ “CWA International Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
- ^ “SCW World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。