ブラックトロニック・サイエンス

バーニー・ウォーレルのアルバム

ブラックトロニック・サイエンス』(Blacktronic Science)は、アメリカ合衆国ファンク・ミュージシャン、バーニー・ウォーレル1993年に発表した、ソロ名義では3作目のスタジオ・アルバム

ブラックトロニック・サイエンス
バーニー・ウォーレルスタジオ・アルバム
リリース
録音 ブルックリン グリーンポイント・スタジオ、ニューヨーク ソーサラー・スタジオ[3]
ジャンル ファンク
時間
レーベル グラマヴィジョン・レコード
プロデュース バーニー・ウォーレル、ビル・ラズウェル
専門評論家によるレビュー
バーニー・ウォーレル アルバム 年表
ファンク・オブ・エイジズ
(1990年)
ブラックトロニック・サイエンス
(1993年)
ジ・アザー・サイド
(1993年)
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背景 編集

ジョージ・クリントン、ゲイリー・クーパー、ブーツィー・コリンズメイシオ・パーカーフレッド・ウェズリーといったPファンク人脈に加えて、ジャズ・ドラマーのトニー・ウィリアムスも参加した。なお、「ブラッド・シークレッツ」と「X-ファクター」は、ウォーレル、パーカー、ウィリアムスのトリオ編成で録音された[3]

「タイム・ワズ」には、かつてウォーレルが在籍していたパーラメントが1978年に発表した曲「アクア・ブギ」のサンプリングが使用されている[4]

評価 編集

John Douganはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「彼は偉大なチーム・プレイヤーとして確固たる地位を築いているが、ソロ・アーティストとしては完全に当たり外れがある」「彼は素晴らしいバンドに囲まれているが、本当に必要なのは、ジョージ・クリントン(本作にも参加している)やジェームス・ブラウンのような、ビジョンを持ったリーダーではないだろうか」と評している[5]。Greg Kotは1993年6月3日付の『シカゴ・トリビューン』紙で4点満点中3点を付け「バーニー・ウォーレルは嬉々としてジャンルの境界を無視し、21世紀のファンクの可能性を開拓してみせた」「最もスリリングなのは、ウォーレルがサクソフォーン奏者のメイシオ・パーカー及びドラマーのトニー・ウィリアムスと共に、"Blood Secrets"及び大作の"X-Factor"で、火星人のビバップの気質を繰り広げた時である」と評した[6]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「余りにクールな仕上がりに物足りなさも少々…なんてゼイタクを言ってみたりもして」と評されている[2]

収録曲 編集

  1. レベレーション・イン・ブラック・ライト - "Revelation in Black Light" (Bernie Worrell) - 2:21
  2. フレックス - "Flex" (B. Worrell, James Sumbi, Bill Laswell, Mike Small, George Clinton) - 6:04
  3. タイム・ワズ - "Time Was (Events in the Elsewhere)" (B. Worrell, G. Clinton, B. Laswell, Bootsy Collins) - 7:21
  4. ブラッド・シークレッツ - "Blood Secrets" (B. Worrell) - 6:50
  5. ディスインフォダラーズ - "Dissinfordollars" (B. Worrell, G. Clinton, B. Collins) - 6:28
  6. ザ・ビジョン - "The Vision" (B. Worrell, J. Sumbi, M. Small, B. Laswell) - 8:04
  7. ウォント・ゴー・アウェイ - "Won't Go Away" (B. Worrell, M. Small, B. Laswell) - 5:58
  8. X-ファクター - "X-Factor" (B. Worrell, Maceo Parker) - 11:53
  9. ディスアピアランス - "Disappearance" (B. Worrell) - 0:55

参加ミュージシャン 編集

脚注 編集

  1. ^ Bernie Worrell - Blacktronic Science - Amazon.com Music
  2. ^ a b バーニー・ウォーレル/ブラックトロニック・サイエンス (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2019年2月15日閲覧。
  3. ^ a b Bernie Worrell - Blacktronic Science (CD, Album) | Discogs
  4. ^ Time Was (Events in the Elsewhere) by Bernie Worrell - Samples, Covers and Remixes”. whosampled.com. 2019年2月15日閲覧。
  5. ^ Dougan, John. “Blacktronic Science - Bernie Worrell”. AllMusic. 2019年2月15日閲覧。
  6. ^ Kot, Greg (1993年6月3日). “Bernie Worrell Blacktronic Science (Gramavision)”. Chicago Tribune. 2019年2月15日閲覧。