プロメテック・ソフトウェア

プロメテック・ソフトウェア株式会社は、日本東京都文京区に本社を置く、CAE(Computer Aided Engineering)および可視化ソリューションを提供している日本企業。略称は、プロメテックなど。東京本社のほかに、名古屋オフィスがある。グループ会社として、イタリアのEnginSoft S.p.Aと共同で設立した欧州統括会社「Particleworks Europe S.r.l.」と、GPUプラットフォーム事業などを展開する「GDEPソリューションズ株式会社」がある。[1][2]

プロメテック・ソフトウェア株式会社
Prometech Software, Inc.
種類 株式会社
略称 プロメテック
本社所在地 日本の旗 日本
113-0033
東京都文京区本郷3-34-3  本郷第一ビル8階
設立 2004年10月29日
業種 情報・通信業
法人番号 9010001092969 ウィキデータを編集
事業内容 粒子法流体解析ソフトウェア、粉体解析ソフトウェアの開発
流体解析・粉体解析コンサルティング
GPUソリューション
可視化・映像制作サービス
代表者 代表取締役会長 藤澤 智光 [CEO]
代表取締役社長 角家 強志 [COO]
資本金 1億円
従業員数 正社員:<単体>38名<連結>43名、契約社員等:18名
※2019年8月末時点
支店舗数 1支社(名古屋オフィス)
主要株主 藤澤智光
越塚誠一
プロメテック・ソフトウェア従業員持株会
プロメテック・ソフトウェア協力研究者持株会
株式会社構造計画研究所
外部リンク https://www.prometech.co.jp/
テンプレートを表示

概要編集

プロメテック・ソフトウェアは、日本発のシミュレーション技術の事業化を推進する東大発ベンチャーとして、東京大学大学院工学系研究科の越塚誠一教授が考案した流体シミュレーション理論「粒子法」に基づく、革新的CAE(Computer Aided Engineering)ソリューションを提供する企業として創業された。[3][4]

粒子法流体解析ソフトウェア「Particleworks」、粉体解析ソフトウェア「Granuleworks」の開発や、受託解析業務・流体解析/粉体解析コンサルティング業務を行ない、CAEソリューションの提供に取り組んでいる。2012年韓国、2014年に台湾、2015年にイタリア中国に代理店を設置するなど、グローバル展開を進めている。[5]

映画「252生存者あり」「カムイ外伝」「海猿」 では、同社の流体シミュレータが採用されている。[5][6]

2016年NVIDIAGPU製品を販売するグループ会社「GDEPソリューションズ」を設立。また、2019年には、イタリアのEnginSoft S.p.Aと共同で欧州統括会社「Particleworks Europe S.r.l.」を設立した。[2]

企業理念編集

プロメテック・ソフトウェアは、シミュレーション技術とCG技術の融合によって実現される次世代のリアリティ“Computational Reality”で、新たな価値を創造し、計算科学の立場から、人々がいきいきと暮らせる社会の実現に向けてチャレンジを続けている。[7]社名に織り込まれているのは、人類最初のテクノロジーというべきをもたらした神(プロメーテウス)の名。世界中の人々に豊かな生活をもたらす『現代の火』、イノベーションを継続的に生み出す『グローバル・ソフトウェア企業』となることを目指している。

製品編集

  • 流体解析ソフトウェア「Particleworks」

「Particleworks」は、MPS法(Moving Particle Simulation Method)を開発した東京大学大学院工学系研究科 越塚誠一教授の最新研究成果をベースに、日本発の流体解析ソフトウェアとして開発されている。[8]

  • 粉体解析ソフトウェア「Granuleworks」

「Granuleworks」は、離散要素法(DEM)の理論に基づく粉体解析ソフトウェア。2017年に「Granuleworks」バージョン1.0 がリリースされた。また、前述の粒子法CAEソフトウェア「Particleworks」と連成解析ができる。[9]

Prometech Simulation Conference (PSC)編集

プロメテック・ソフトウェアが年次で開催しているシミュレーション関係の産学連携カンファレンス。近年は、GPUを活用した製造業向けの可視化技術やAI/ディープラーニングのテーマも取り上げている。

プロメテックCGリサーチ編集

プロメテック・ソフトウェアが所管するコンピュータグラフィックス(CG)研究所。コンピュータグラフィックス(CG)の研究開発、新たなコンテンツ・サービス等の開発を進める研究機関である。同機関の所長である西田友是氏は、CG界のノーベル賞とも呼ばれているスティーブン・A・クーンズ賞(The Steven A. Coons Award)をアジアで唯一の受賞した研究者。

HPC WORLD編集

プロメテック・ソフトウェアとGDEPソリューションズが共同で運営幹事を務めるNVIDIA HPC SDKとOpenACCのユーザーコミュニティ。NVIDIA HPC SDKは、NVIDIA GPU上で動作するシミュレーションやAIテクノロジーの基盤となるソフトウェア開発ツールキット。HPC WORLDは、ソフトウェア開発者がNVIDIA GPUを活用するアプリケーション開発をHPCの技術面から支援している。NVIDIA HPC SDKに含まれるHPCコンパイラおよびPGIコンパイラに関する技術サポートを日本語で提供するほか、PGIコンパイラ関連技術としてOpenACC技術情報を公開し、HPC関連イベントやハードウェア、ソフトウェアなどの情報を発信している。

沿革編集

創業以前編集

1996年編集

  • 東京大学大学院工学系研究科の越塚誠一教授らが、水しぶきや構造物の破壊といった現象のシミュレーションを可能にする計算手法であるMPS(Moving Particle Simulation)法を発表。

2002年編集

  • 文部科学省ITプログラム「戦略的基盤ソフトウェアの開発」プロジェクトの次世代構造解析グループにおいて、シミュレーションCGの融合を目指す研究会「ビジュアルエンジニアリング研究会」を設立(代表:越塚教授、幹事:藤澤智光)。

創業~2000年代編集

2004年編集

  • プロメテック・ソフトウェア株式会社を設立。

2005年編集

  • NHK(日本放送協会)と共同試験協定を締結(物理シミュレーション技術の放送番組制作への応用を検証)。

2006年編集

  • 日本SGI(株)と共同開発した防災向けシミュレーション製品「FLUIDSISTA」を日米で発表。[10]

2007年編集

2008年編集

2009年編集

2010年代編集

2010年編集

2011年編集

2012年編集

2013年編集

  • ファンクションベイ(株)と代理店契約締結。

2014年編集

2015年編集

  • EnginSoft(イタリア)と代理店契約締結。
  • 本郷第一ビルに本社移転。
  • (株)ファソテックと代理店契約締結。
  • 西日本支社を朝日会館(名古屋市中区)へ移転。

2016年編集

2017年編集

  • 粉体解析ソフトウェア「Granuleworks」ver1.0リリース。

2018年編集

  • PERA Global(中国)と代理店契約締結。
  • 大阪支社を開設、西日本支社を名古屋支社に改称。
  • 名古屋支社をラウンドテラス伏見(名古屋市中区)へ移転。

2019年編集

  • プロメテックCGリサーチを開設。
  • 東京分室を開設。
  • 大阪支社を堂島アクシスビル4階SYNTH(大阪市北区)へ移転。
  • イタリアのEnginSoft S.p.Aと共同で欧州統括会社「Particleworks Europe S.r.l.」を設立。

2020年代編集

2021年編集

  • NVIDIA HPC SDKとOpen ACCのユーザーコミュニティ「HPC WORLD」 の運営を開始。

脚注編集

  1. ^ プロメテック・ソフトウェア 会社概要” (日本語). Prometech Software, Inc.. 2018年9月20日閲覧。
  2. ^ a b GDEPソリューションズ”. www.gdep-sol.co.jp. 2018年9月20日閲覧。
  3. ^ プロメテック・ソフトウェア株式会社” (日本語). Prometech Software, Inc.. 2018年9月20日閲覧。
  4. ^ “プロメテック・ソフトウェア株式会社” (日本語). 一般社団法人日本粉体工業技術協会. (2017年3月30日). http://appie.or.jp/member_company/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE/ 2018年9月20日閲覧。 
  5. ^ a b Prometech 沿革” (日本語). Prometech Software, Inc.. 2018年9月20日閲覧。
  6. ^ Inc., Aetas「プロメテック,映画「252生存者あり」に1000万パーティクルの高波シミュレーションデータを提供」『』。2018年9月20日閲覧。
  7. ^ Prometech 創業者メッセージ” (日本語). Prometech Software, Inc.. 2018年9月20日閲覧。
  8. ^ 流体解析ソフトウェア 「Particleworks」” (英語). 流体解析ソフトウェア Particleworks. 2018年9月20日閲覧。
  9. ^ 粉体解析ソフトウェア 「Granuleworks」” (英語). 粉体解析ソフトウェア Granuleworks. 2018年9月20日閲覧。
  10. ^ 日本SGIとプロメテック、世界初となる粒子法流体解析のソリューションを発表」『ITmedia エンタープライズ』。2018年9月20日閲覧。
  11. ^ 西川善司の3Dゲームファンのための「東京ゲームショウ2007」グラフィックス講座”. game.watch.impress.co.jp. 2018年9月20日閲覧。
  12. ^ NEDO:イノベーション推進事業:実用化助成事業採択事業一覧” (日本語). www.nedo.go.jp. 2018年9月20日閲覧。
  13. ^ 第23回「中小企業優秀新技術・新製品賞」受賞技術・製品一覧”. www.resona-fdn.or.jp. 2018年9月20日閲覧。
  14. ^ 暮らしのノートITO : 「技術が国の力となる」と、石原都知事=東京都ベンチャー技術大賞の表彰で” (日本語). blog.livedoor.jp. 2018年9月20日閲覧。
  15. ^ 「九都県市のきらりと光る産業技術表彰」過去の東京都受賞企業について|国・自治体との連携|東京都政策企画局” (日本語). www.seisakukikaku.metro.tokyo.jp. 2018年9月20日閲覧。
  16. ^ 歴代受賞者 : 表彰 | 日本計算工学会”. www.jsces.org. 2018年9月20日閲覧。
  17. ^ 科学技術振興機構, 独立行政法人. “共同発表:別紙1:「大学発ベンチャー表彰2014」受賞者一覧” (日本語). www.jst.go.jp. 2018年9月20日閲覧。

外部リンク編集