ペトロナスツインタワー

ペトロナスツインタワーマレー語Menara Berkembar Petronas英語Petronas Twin Towers)は、1998年に完成したマレーシアクアラルンプールに建っている高さ452mの超高層建築物である。ペトロナスタワーペトロナスタワーズとも呼ばれる。

ペトロナスツインタワー
ペトロナスツインタワー
ペトロナスツインタワーの位置(クアラルンプール内)
ペトロナスツインタワー
ペトロナスツインタワー
施設情報
所在地 マレーシアの旗 マレーシア クアラルンプール
座標 北緯3度9分28.2秒
東経101度42分41.9秒
座標: 北緯3度9分28.2秒 東経101度42分41.9秒
状態 完成
建設期間 1992年 - 1998年
用途 オフィス、商業施設
地上高
最頂部 452m
屋上 379m
最上階 88
関連企業
設計 シーザー・ペリ
施工 ハザマサムスン物産

目次

概要編集

20世紀の超高層ビルとしては最も高く[1]高さ452メートルの88階建てで、マレーシアの国立石油会社ペトロナスによって建築された。

このはイスラム様式で、マレーシアのモスクに近似する特徴的な尖塔を持有する。建設当時は尖塔を含めた高さが452メートルであり、全高442メートルのシアーズ・タワーを抜き[2]超高層ビルとして高さが世界一であったが、2003年10月17日に中華民国台湾に建てられた全高509メートルの台北101が高さ世界一になった。現在2本のビルが対であるツインタワーとしては世界一の高さである。

アルゼンチンシーザー・ペリ&アソシエーツが設計し、海側から吹き寄せる強風に起因する振動を防ぐために既存の柔構造を採用せず、鋼材を用いずに高強度コンクリートを積み上げる特徴的な構造であり、重厚な造りを醸し出している。

日本の建設会社ハザマがタワー1を、韓国サムスン物産建設部門がタワー2を、41階と42階の2箇所に設けられた2本のタワーを結ぶ連絡橋であるスカイブリッジはフランスの建築会社が、それぞれ施工した。

中央日報日本語版2015年3月11日で、サムスン物産キム・ギョンジュン副社長は「1992年にタワー2を着工したが経験不足と技術力の限界は明らかでした。事業初期から日本と工程の違いが生じました。日本の技術と経験を肩越しに学びながら昼夜分かたず手足が腫れるほど働きました」[3]とインタビューに答えている。

テナント編集

 
ペトロナスツインタワー
 
ペトロナスツインタワー
 
尖塔

ツインタワー編集

主にオフィスビルとして使用されている。

マイクロソフト・マレーシア
マイクロソフトがタワー2の30階に事務所をおいている。
アルジャジーラ
中東カタールの衛星テレビ局、アルジャジーラのアジアにおける放送拠点がある。ドーハの本部を通じ、全世界へ情報発信を行っている。

スリア KLCC編集

このタワーの下はショッピング等の複合施設、スリア・クアラ・ルンプール・シティ・センター (Suria KLCC) となっている。ここには、日本の伊勢丹紀伊國屋書店などが入居している。

デワン・フィルハーモニー・ペトロナス (Dewan Philharmonik Petronas)
デワン・フィルハーモニー・ペトロナスはスリア・KLCC内にあるコンサートホール。マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地となっている。ホールには4740本のパイプを有する巨大なクライス社製のパイプオルガンが設置されている。
ガレリ・ペトロナス (Galeri Petronas)
マレーシアで開催される美術展の主要な会場の一つ。
伊勢丹
主要なテナントの一つ。
紀伊國屋書店
2つの階にわたっている。外部プールに面しており、カフェもある。
ペトロナス・ペトロサインス・セントラ (Petronas Petrosains Centre)
マレーシアの製油業を広報する目的があり、子供達がこのセンターを訪れることを奨励している。フライトシミュレーターや、乗り物等がある。

設備編集

41階・42階部分には両方のタワーをつなぐスカイブリッジ、86階に展望フロアがあり、有料で見学が可能である(時間指定の定員制。インターネットでの予約も可能になった。なお、月曜日は休館)。2001年9月11日以降はセキュリティ強化の為に一時閉鎖されていた。

建物の周囲にはKLCCパークがあり、ジョギング、ウォーキングロードや、ライトアップされた噴水、子供用プール、スラウ(イスラームの礼拝所)などもある。

出来事編集

  • 1997年3月20日にフランスのスパイダーマンとして知られるアラン・ロベールは、ペトロナスタワー1の外壁を命綱なしで、自分の手足だけを使ってよじ登ったが、60階で警察に逮捕されている。そのちょうど10年後の2007年3月20日にもペトロナスタワー2をよじ登ったが、60階で警察に逮捕される。さらに3年後の2009年にも挑戦しペトロナスタワー2の最上部にある尖塔に登ったが、その後、警察に逮捕される。

登場作品編集

映画編集

『エントラップメント』(1999)
ペトロナスツインタワーが重要な舞台となった。
インデペンデンス・デイ: リサージェンス』(2016)
エイリアンの反重力攻撃を受けてペトロナスツインタワーがイギリスロンドンに落下し、タワーブリッジを潰すシーンがある。このとき、主人公ジェイク・モリソンとデイヴィッド・レヴィンソンが航空機でタワーブリッジを潜り抜けている。

ゲーム編集

『Hitman 2:Silent Assassin』(2002)
一部のミッションで舞台がタワー内となっている。

アクセス編集

ラピドKLクラナ・ジャヤ線 (Kelana Jaya Line) のKLCC駅と地下通路で直結している。

脚注編集

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  1. ^ 自立型建築物としては553メートルのCNタワーが、全建築物のカテゴリーでは629メートルのKVLYテレビ塔が当時世界で一番高かった。
  2. ^ アンテナを含めると527メートルだが、ビル構造物の一部である尖塔と異なりアンテナはビルの高さを比較する際に含まない。
  3. ^ 「韓国建設会社、日本を追い抜き最高点に…万歳を叫んだ」”. 中央日報. 2015年5月27日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集

先代:
ウィリス・タワー
世界一高いビル
1998年 – 2003年
次代:
台北101