マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!
『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』[1](マクロスセブン ぎんががオレをよんでいる、『劇場版マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』[2]、『マクロス7劇場版 銀河がオレを呼んでいる!』[3][4]とも)は、テレビアニメ『マクロス7』の番外編として1995年10月7日に松竹洋画系劇場で公開されたアニメ映画。上映時間は33分[1]。
マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! | |
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監督 | アミノテツロー |
脚本 | 河森正治 |
製作 | 津田義夫、高梨実、春田克典 |
出演者 |
林延年 桜井智 子安武人 菅原正志 根谷美智子 こおろぎさとみ |
主題歌 |
『HEART & SOUL』 EMILIA with BASARA NEKKI |
制作会社 |
ハルフィルムメーカー スタジオジュニオ |
配給 | 松竹 |
公開 | 1995年10月7日 |
上映時間 | 33分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか |
次作 | 劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜 |
『マクロス7』テレビシリーズの完結(1995年9月24日)から2週間後、OVA『マクロスプラス』の劇場版『マクロスプラス MOVIE EDITION』と2本立てで「マクロスフェスティバル'95」と題して劇場公開された。それに合わせて映画鑑賞券付きの8cmCD「チケマガCD」が発売された。
作品解説
編集本作品はほかの「マクロスシリーズ」作品の劇場版、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のような原作の再構成や『マクロスプラス MOVIE EDITION』のような再編集ではなく、テレビ版の番外編という位置づけにある。テレビシリーズの第38話「禁断惑星のシビル[注 1]」以降に位置するエピソードを描いており[5]、監督のアミノテツローは「マンガ雑誌についてるふろくみたいな感じ」の作品で、「非常に気楽なもの」であると述べている[6]。『マクロス7』の原作・スーパーバイザーで、本作においては脚本も担当した河森正治も、「楽しいお祭り」であり「肩の力を抜いて見られる、楽しい番外編にしようと」と述べている[7]。
劇場版の主要キャラクター、エミリアの歌パート担当者は公開当時より未発表のままだったが、のちにボーカリストの奥土居美可が自身の公式サイトで担当したことを明かしている[8]。2014年に行われた『マクロス7』20周年記念ライブ「FIRE BOMBER 2014 BASARA EXPLOSION」には奥土居が「歌エミリア」として登場し、熱気バサラの歌担当である福山芳樹と作中の歌合戦を再現し、主題歌「HEART & SOUL」をデュエットした[9]。
ストーリー
編集マクロス7艦内で花に歌エネルギーが効くのかを実験している最中、どこからか熱気バサラたち以外の歌エネルギーを感知し、花が反応する。興味を持ったバサラは単独でファイアーバルキリーに乗り、発信源と見られる辺境惑星へ飛び出してゆく。
訪れた辺境惑星の村でバサラは、感知した声を「呪いの声」として恐れる村人たちや、それが聞こえてくる雪山で父親を失ったという音楽好きの少年ペドロと出会う。バサラはペドロを連れて雪山へと向かい、そこに潜んでいたクァドラン・キルカのパイロットにして「呪いの声」の主である巨人の女性・エミリアと歌合戦を繰り広げ、意気投合する。
その時、歌エネルギーのぶつかり合いを「異常スピリチア」として感知したプロトデビルンのゲペルニッチが差し向けたガビル、グラビル、ナッターバルゴの3体がバサラたちの前に現れ、禁断の技「三位合体」で「ガビグラゴ」と化して襲い掛かる。バサラとエミリアはファイアーバルキリーとクァドラン・キルカを介したデュエットで熱唱し、ガビグラゴの力に対抗するが、雪山での戦いが影響して麓の村へ洪水が迫る。戦いで損傷していたクァドラン・キルカごとエミリアが身を挺して村を救う一方、バサラを追って駆けつけたガムリン木崎とFire Bomberのメンバーらの協力により、プロトデビルンは撃退される。助かっていたエミリアはミレーヌ・ジーナスにより、ミレーヌの姉の1人であることが判明する。ペドロの持っていた銀河コスモスの種がバサラとエミリアの歌エネルギーに反応して発芽したという喜びも重なり、バサラたちはエミリアを受け入れた村人たちに見送られ、辺境惑星から飛び立ってゆく。
キャスト
編集括弧内は声優名。
登場兵器
編集括弧内は通称。
スタッフ
編集- 企画 - 大西良昌
- 原作・脚本・スーパーバイザー - 河森正治
- 監督・絵コンテ - アミノテツロー
- 演出 - 下田正美
- キャラクター原案 - 美樹本晴彦
- アニメーションキャラクターデザイン - 桂憲一郎、古賀誠
- 作画監督 - 古賀誠
- メカニックデザイン - 宮武一貴、河森正治
- アニメーションメカデザイン - 前田明寿、名和宗則、小川浩
- メカ作監 - 滝川和男
- 美術監督 - 太田大
- 色彩設計 - 関本美津子、川上善美
- 撮影監督 - 斉藤秋男
- 編集 - 西山茂
- 音響監督 - 鶴岡陽太
- 音響プロデューサー - 本田保則
- プロデューサー - 津田義夫、高梨実、春田克典
- 制作 - 葦プロダクション、ハルフィルムメーカー、スタジオジュニオ
- 製作 - 大西加紋、渡辺繁、水原園博、浅見勇
- 配給 - 松竹
使用曲
編集- オープニングテーマ
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- 「SEVENTH MOON」
- 作詞 - K.INOJO / 作曲・編曲 - 河内淳貴 / 歌 - Fire Bomber
- 挿入歌
上記の曲のほか、エミリアの隠れ家では「愛・おぼえていますか」が、熱気バサラとエミリアとの歌合戦では「TRY AGAIN」「POWER TO THE DREAM」、プロトデビルンに対抗する場面では「突撃ラブハート」が使用されている。
関連商品
編集映像ソフト
編集販売元はバンダイビジュアル。
- VHS / LD
- 1996年1月25日発売。BES-1354 (VHS) 、BELL-886 (LD) 。特典映像:劇場予告。
- DVD
- 2000年9月25日発売。BCBA-604。特典映像:劇場予告・デジタル資料集。
- ブルーレイ
- 2016年1月26日発売。BCXA-1059。映像特典:劇場予告・テレビCM・デジタルパンフレットアーカイブ(静止画)。神奈延年(熱気バサラ)・根谷美智子(エミリア・ジーナス)・アミノテツロー(監督)によるオーディオコメンタリーを新規収録。
このほか、2007年発売のDVD「マクロス7 リマスターボックス Vol.2」、2012年発売のBD「マクロス7 Blu-ray Box Complete FIRE 2」にも収録されている。
シングルCD
編集- HEART & SOUL
- 1995年10月4日、ビクターエンタテインメントより発売。主題歌「HEART & SOUL」および挿入歌「FLASH IN THE DARK」「REMEMBER 16 (Acoustic Version)」を収録。
- マクロスフェスティバル'95 チケマガCD
- エモーション(バンダイビジュアル)より発売。
- チケマガとは「チケット・マガジン」の意味。8cmCD、ブックレット、描き下ろしミニピンナップ、劇場鑑賞券をセットにした商品。CDにはボイスドラマ「Fire Bomber Special DJ」(PartI - III)および「突撃ラブハート」「My Soul For You」「Remember 16」のアコースティックバージョンを収録。
脚注
編集注釈
編集- ^ 第3クール(惑星ラクス編)の終了回。
出典
編集- ^ a b “マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!”. 映画.com. 2017年7月13日閲覧。
- ^ “劇場版マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!”. バンダイチャンネル. バンダイナムコフィルムワークス. 2024年7月7日閲覧。
- ^ 『アニメージュ』1995年11月号、徳間書店、1995年10月、76頁。
- ^ 映画特報におけるタイトルコール(VHS / LD『劇場版マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』に収録)。
- ^ VHS/LD『劇場版マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』封入ライナーノート。
- ^ アミノテツローによるコメント『アニメージュ』1995年10月号、徳間書店、20頁。
- ^ 河森正治によるコメント『アニメージュ』1995年10月号、26頁。
- ^ a b 奥土居美可 オフィシャルサイト
- ^ "FIRE BOMBER 2014 BASARA EXPLOSION 神奈川県民ホール". Yoshiki Fukuyama Official Website.(2014年10月19日)2017年7月12日閲覧。
外部リンク
編集- マクロス公式サイト
- マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! - MACROSS OFFICIAL SITE
- マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! - allcinema
- マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! - KINENOTE
- マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! - オールムービー
- マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! - IMDb