マーク・レスター
マーク・レスター(Mark Lester、1958年7月11日 - )は、イギリスの元子役。1960年代から1970年代にかけて、イギリスまたはヨーロッパの映画で活躍した。
マーク・レスター Mark Lester | |
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1977年 | |
本名 | Mark A. Letzer[1] |
生年月日 | 1958年7月11日(66歳) |
出生地 | イングランド・オックスフォード |
国籍 | イギリス |
主な作品 | |
『小さな恋のメロディ』 『オリバー!』 |
キャリア
編集イングランド・オックスフォードシャー州・オックスフォードで、女優の英国国教会の母親と、俳優兼プロデューサーのユダヤ系の父親のもとに生まれる。いずれもインデペンデント・スクール(私立)である、リッチモンド・アポン・テムズ区にあった舞台芸術学校コロナ・シアター・スクール (en)、プレップスクールのタワー・ハウス・スクール (en)、サリー州のハリフォード・スクール (en) に学んだ。
この間、両親の影響で自然に子役として活動をはじめ、いくつかのTVシリーズに出演する。その後9歳でチャールズ・ディケンズの小説『オリバー・ツイスト』をもとにした1968年の映画『オリバー!』に主演。この作品はアカデミー賞で作品賞、監督賞など6部門を受賞した。この作品で共演したジャック・ワイルドとは非常に親密になり、その後『小さな恋のメロディ』でも共演を果たした。
1973年には日本映画『卒業旅行』に主演した。18歳になって、自身が稼いだ資産でベルグレイヴィアに家を買い、フェラーリに乗り、また薬物にも手を出したりした。しかし、それ以降は自身の成長と共に人気は下降し、1977年の『王子と乞食』を最後に出演依頼は途絶え、本人もその事を自覚し、19歳の時に俳優を辞めた。20歳の時に空手の黒帯を取得し、怪我について関心を持ったことが、後の整骨師になるきっかけになった[2]。28歳の時に、化学と生物学でAレベルを取得した。父が経営するレストランで働き保育園に勤めた後[要出典]、英国整骨師学校 (en) を経て整骨師(オステオパス, Osteopath)の資格を取得し、1993年にチェルトナムで「Carlton Clinic」という鍼治療も行う整骨院を開いている。
1994年に、日本のバラエティ番組が子役時代に共演したトレイシー・ハイドを探し当てレポーターを派遣し、再会した。1999年にも日本の別番組でトレイシー・ハイドと再会し共に近況が紹介されたりした。2022年には、コロナ禍で1年遅れの『小さな恋のメロディ』日本公開50周年(2021年)を記念した特別上映に合わせて来日し、10月15日 - 30日の間に京都みなみ会館、横浜シネマノヴェチェント、10月25日にはヒューマントラストシネマ渋谷で、それぞれイベント上映され、トレイシー・ハイドと共に舞台挨拶やサイン会、撮影会、懇親会など日本のファンとの交流会が行なわれた[3][4][5]。
また後述するように、マイケル・ジャクソンとは70年代から親友関係にあり、マイケルの3人の子供の名付け親ないし代父母とされている。しかし、マイケルの死後の2009年8月、英国のタブロイド紙「ニュース・オブ・ザ・ワールド (en)」に、自身がマイケルの娘パリス・ジャクソンの生物学上の父親であることを主張した[6]。
私生活
編集1993年に結婚するも、2005年に離婚。その後看護婦と結婚した。4人の子供の父親である。(いずれも前妻との間の子供)
また、マイケル・ジャクソンの子供たちの代父母(ゴッドファーザー)でもある[7]。ジャクソン5がロンドン公演に来たときに、マークのファンであったマイケルがマークに面会を求めて来た時からの親友であると言い、マイケルが亡くなる1週間前にも電話で会話したという。マイケルに精子提供をしたこともあると発言し、マイケルの娘パリスは自分の子供だと思うと語っている[8][9]。
俳優業への復帰
編集レスターは2015年に俳優業に復帰した。『1066』にハロルド2世の役を演じた[10]、息子のフェリックスも共演することになった[10]。
主な出演作品
編集- ロンドン・パリ大脱線 Allez France! (1964年)
- 華氏451 Fahrenheit 451 (1966年)
- オリバー! Oliver! (1968年)
- 野にかける白い馬のように Run Wild, Run Free (1969年)
- 小さな目撃者 Eyewitness (1970年)
- 黒馬物語 Black Beauty(1970年)
- 小さな恋のメロディ Melody (1971年)
- 誰がルーおばさんを殺したか? Whoever Slew Auntie Roo? (1971年)
- マーク・レスター/可愛い冒険者 Redneck (1972年)
- ナイト・チャイルド NIGHT CHILD (1972年)
- 卒業旅行 Little Adventurer (1973年)(東宝映画 1973年3月3日)
- 楡の木陰の愛 La prima volta sull'erba (1974年)
- 王子と乞食 Crossed Swords (1977年)
脚注
編集- ^ BFI | Film & TV Database | LESTER, Mark
- ^ “Long after the stardom, another twist: Mark Lester was the child star”. The Independent (インデペンデント紙). (1993年8月30日) 2020年10月10日閲覧。
- ^ 映画『小さな恋のメロディ』が特別上映 主演のマーク・レスター、トレーシー・ハイドを招いてのファンイベントも! 共同通信、2022年10月14日
- ^ 『小さな恋のメロディ』のトレイシー・ハイドとマーク・レスターが50年ぶりに日本でツーショット! SCREEN online、2022年10月25日
- ^ 【『小さな恋のメロディ』50年後の会見記(3)】異国の街に憧れの目、お気に入りのシーンは 福井新聞、2022年12月2日
- ^ “SHUT OUT Oliver star Mark Lester is BANNED from contacting Paris Jackson after claiming she could be his ‘biological child’”. The Sun (ザ・サン). (2017年5月20日) 2020年10月10日閲覧。
- ^ Michael's close pal Mark Lester said the star signed up to his strenuous O2 gigs so his three kids could see him perform for the first time.
- ^ “マイケルさん、友人で美少年俳優だったマーク・レスターが「彼の娘は自分の子”. シネマトゥデイ. (2009年8月10日) 2009年8月10日閲覧。
- ^ Basnett, Guy. “I'm real father of Michael Jackson's girl, claims Mark Lester” (英語). ニュース・オブ・ザ・ワールド 2009年8月10日閲覧。
- ^ a b “Former child star Mark Lester brings son Felix along for his first role in 30 years”. This Is Gloucestershire. (19 March 2013)
外部リンク
編集- Mark Lester - IMDb
- マーク・レスター - allcinema
- Carlton Clinic - マーク・レスターが開業している整骨院